栽培方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 23:30 UTC 版)
種まきは4月ごろに行い、鉢に点まきで1か所に4粒ほどまくか、平床に条まきして播種後7日ぐらいで鉢上げして、本葉3枚になるまで1か所1本になるように間引きして育てる。14 - 20日苗の植え付けは5月中旬 - 下旬に行い、苦土石灰と元肥を充分すき込んだ畑に、1条植えで株間60 - 80 cmほどあけて定植する。畝は高畝がよく、畝幅は1.5 - 2 mとし、露地栽培であれば畝の端部に苗を植えて、反対側の端の方につるを誘引する。ハウス栽培では畝の中央に植えて、支柱とひもによる誘引とする。土壌が乾燥すると生育が悪くなり、また果実が汚れないようするため、株元は敷き藁やマルチングを行って養生する。定植から約1か月を過ぎた6月中旬ごろから次々と開花が始まり、開花後5 - 10日で収穫する。雌雄異花のため人工交配が必要で、交配作業は朝9時ごろまで終了させる。 ズッキーニは、長さ20 cm前後が食べごろの大きさである。キュウリと同様に果実の肥大が早く、採り遅れないように毎日収獲を行う。収穫が数日でも遅れるとあっという間に長さ50 cm以上にも育ち、巨大果になると独特の柔らかさもなくなるので、早めの収穫が望ましい。収穫始めからは肥料の吸収が高まるので、7 - 14日に1回程度の間隔で追肥を行い、上手に育てれば1株で実を20 - 30本収穫できる。実がつかない雄花も食べることができるので、収穫して料理に利用できる。 病虫害では、ウイルス病やうどんこ病が発生しやすい。特にウイルス病を媒介するアブラムシの防除が重要となる。梅雨など湿度が高い時期では、交配後の果実肥大期に花弁が果実先端に残り、そこにかび病が発生して、残った花弁とともに果実が腐敗することがある。
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