回し蹴りとは? わかりやすく解説

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まわし‐げり〔まはし‐〕【回し蹴り】

読み方:まわしげり

空手などで、体の外側か弧を描くように蹴ること。また、その技。


回し蹴り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/17 15:56 UTC 版)

回し蹴り(まわしげり)は、中国武術空手テコンドーキックボクシングムエタイカポエイラプロレスで用いられる蹴り技の一種である。ラウンド・キックとも呼ばれる。中国武術では旋体脚、テコンドーではトルリョ・チャギ、ムエタイではテツ(または)と呼ばれている。通常、格闘技ハイキックミドルキックローキックというのは、それぞれ上段、中段、下段の回し蹴りのことである。


  1. ^ a b 藪根敏和,内田順久,野原弘嗣,岡田修一,山崎俊輔「回し蹴りの蹴り足,支持足の動作と衝撃力について」第26巻第2号、1993年、 doi:10.11214/budo1968.26.2_12020年6月3日閲覧。
  2. ^ a b c 木下まどか,藤井範久「テコンドーの前回し蹴りにおけるバイオメカニクス」『バイオメカニズム』第22巻0、2014年、 143-154頁、 doi:10.3951/biomechanisms.22.143ISSN 1348-7116


「回し蹴り」の続きの解説一覧

回し蹴り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:26 UTC 版)

山崎照朝」の記事における「回し蹴り」の解説

一度狙ったらはずすことはないという伝説の回し蹴りは、蹴り足が相手の首にからみつき、この蹴りを喰らった者は一瞬体が宙に浮き空中で体が水平になってから床に叩きつけられたという。史上では様々な回し蹴りの使い手輩出されたが、その破壊力と技の華麗さ山崎をしのぐ空手家未だ現れていない評されている。山崎蹴り極真会館選手権大会ルールだけでなく、キックボクシングリングでもその必殺性は実証済みで、ルール沿った戦いの中から生まれた蹴りではなくどのようなルール中でも生かせる、最も基本的かつダイナミックな蹴りであり、引きが速くスピードがあったので、相手構えた状態のまま蹴りこまれていた。 大山茂証言2) 「 体の柔軟性を見ると大石代悟松井章圭開脚して床にピッタリとつくが、山崎照朝はつかない。ところが私が見たところ山崎の回し蹴りのほうが蹴り足の角度大きく、外から入ってくる。大石松井素晴らしい回し蹴りを放つが、インパクト時にまだパワー軸足にやや残っているように見えるのだ。体の柔軟性恵まれている人は、自分の体に無理なパワースピード乗せることができる。その反面、体全体瞬発力タメを使わなくても蹴りに切れが出るため、軸足パワーを残す場合が多い。それに対して山崎柔軟性恵まれていないゆえに、体全体目一杯使って蹴る。上体の鋭いリード両足床板跳ねるようにして蹴りこむ。インパクト瞬間軸足パワースピード残さず出し切ったという蹴り方をする。両足バネ思い切り使った角度大き上段回し蹴りは、受けたとしても、よほど稽古積んでいないと崩されてしまう。見事というほかない蹴りである。山崎は、回し蹴りをムエタイトレーナー習ったという。私は、山崎天性才能ムエタイ蹴りカラテ蹴り融合し自分の体にしみ込ませていったのだと考える。もっとも、完全に自分のものにするための努力は、並大抵のことではなかっただろうが…。 」 吉岡幸男証言1) 「 山崎照朝先輩とも組手をやっていましたよ。山崎先輩は強い…。あの先輩の回し蹴りは効くの! 脇腹入ったらもう動けなくなっちゃうんだもの。どういうわけか食い込むですよ。だから、山崎先輩組手をするのは嫌でした(笑)。 」 佐藤勝昭証言1) 「 大山倍達館長が「点を中心として円を描く」と円運動がとても大事であることを常々仰ってましたが、山崎照朝先輩の回し蹴りをみて気づいたのです。山崎先輩蹴り軸足親指を軸に、かかとが相手の方まで向くので、ものすごく強烈でした。現役の時は真似をして、ただ見てやっていただけでしたが、指導する立場になり、蹴り軸足・膝・腰の三位一体だと理論的にわかりました。 」 花澤明証言1) 「 山崎照朝先輩ヒザから先のスナップポーン!と蹴る、空手蹴りと違うんですね。キックボクシング蹴りスナップを効かせないで、軸足モモ付け根の方から体幹ボーン!と回転させて蹴るんです。山崎先輩蹴りキックボクシング蹴りですね。 」 松井章圭証言3) 「 私は17歳第12回オープントーナメント全日本空手道選手権大会初出場して4位入賞しましたが、その数か月前に現役生活離れて何年も経つ山崎照朝先輩組手をさせてもらい、床を転がされ何をされたのかもよく覚えていないほど、3分間ずっと圧倒されメチャクチャやられてしまいました。骨が非常に硬く、私が技を当てても痛いんです。山崎先輩身体硬いんですが、こん棒殴られているかのような上段回し蹴り出し身体の使い方巧く物凄く強烈な蹴り出していました山崎先輩上段回し蹴りを蹴るときは、軸足親指一本立っていて、身体全体使っていましたそこまで到達するにはかなりの稽古やりこむ必要がある思います。 」 回し蹴り論 「 蹴り強さ上体強さ比例するというのが私の持論だ。上体強さというのは、腕と指の力に比例する腕力の強い奴が蹴りも強いし、握力の強い人間が強い蹴りを出す。蹴る時に重要なのが、手の握り。手を大きく振ることで蹴り威力増し、拳を習慣的に握ってさらに威力高める。空手では中足で蹴るが、ムエタイ場合は脛で蹴る。中足返して蹴ると、破壊力は増すがリズム取りにくくなるムエタイリズム取ってサンドバッグで回し蹴りの連打をするんだ。ムエタイ学んだことは、左右足をスイッチ して蹴る技術とか回し蹴りのバランスということだね。蹴る時に上体後ろ倒れすぎてはいけない。蹴った時に顎を引いて軸足より前に出てなくてはいけない。そして、頭と軸足結んだ中心線よりへそが前に出てなければならないこの中心線が前に傾くほど蹴り体重乗るムエタイチャンピオンなんか見ても、みんなこういう蹴りをしている。上体をうしろに倒した回し蹴りは、相手スウェーバック されて、クルクル回ってしまうが、上体前に倒して蹴ると、たとえ相手スウェーしても届かせることができる。しかし上体前に倒すことばかり考えると、今度は腰の引けた蹴りになる恐れがある。これは、相手突っ込んできた場合カウンターならいいが、自分から倒そうとする場合には威力欠けるので、へそを前に出す必要がある典型的なムエタイ蹴りだよ。 腰の後ろにいくくらい手を大きく振り上体後ろ倒れず、さらに重要なのは膝を上げるときの角度である。膝は腰より高く上げ、外から回すようにして蹴ると、相手こめかみ垂直に当たり、より衝撃のある蹴りとなり、しかも相手受けて蹴りはその腕を巻き込むようにして入るのである。顎は相手交わした場合に入るもので、最初から狙わない。蹴っている時の防御は、顔面蹴り足と反対の手を顔の前に持ってきてカバーする。このとき、拳は握っていても開いていても構わないが、必ず掌を相手に向けることで、相手突きパワー押されるともない。 私は空手式の左前蹴りフェイントにして、ムエタイ左上段回し蹴り(ハイキック)をフィニッシュブロー倒し技)に使っていた。いわば前蹴りパンチ例えるジャブ的な技にしていた。なぜそうしたというと前蹴り相手取られたり、流されたりする恐れがあるそのほかにハイキック中心に組み立てたコンビネーションでは、お互い左足前の半身構えた時(※はスイッチ有り)に、 左前足で下段回し蹴り(ローキック)からその足をバックステップ(奥足にすること)して左ハイキックローキックから右ハイキック 相手どちらか左右突き流してからの左ハイキック※ 右ローキックから左ハイキックハイキック蹴り相手前に出てきた場合戻した足を間髪入れずに左ハイキック連続して叩き込む ノーモーションで左ハイキックから蹴り足をバックステップして、左中前蹴りを出す。間合いが近い場合膝蹴りにする を使っていた。 」 上記山崎は回し蹴りを中心にしたコンビネーション語っているがキックボクシングでは「対角線上の攻撃上下に技をちらす・縦横コンビネーション」を重視している。 対角線上の攻撃ローキックから左ハイキックや右ハイキックから左ミドルキックなど攻撃技が対角線になるように攻めること。 上下に技をちらす 左ジャブから右ローキック右ストレートから左ボディブロー下突きのような攻撃をすること。 縦横攻撃 前蹴りと回し蹴りと組み合わせることである。 これら3つ複合的に組み合わせれば、何通り攻撃パターンができる。山崎ムエタイ教わりながら、これらも同時に会得して自らの空手生かしていた。

※この「回し蹴り」の解説は、「山崎照朝」の解説の一部です。
「回し蹴り」を含む「山崎照朝」の記事については、「山崎照朝」の概要を参照ください。

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