ろく‐はらみつ【六波羅蜜】
読み方:ろくはらみつ
《「ろっぱらみつ」とも》大乗仏教における六種の修行。菩薩(ぼさつ)が涅槃(ねはん)に至るための六つの徳目。布施(ふせ)・持戒・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧。六度。
ろっ‐ぱらみつ〔ロク‐〕【六波羅蜜】
読み方:ろっぱらみつ
⇒ろくはらみつ(六波羅蜜)
波羅蜜
(六波羅蜜 から転送)
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波羅蜜(はらみつ、巴: Pāramī[1]、 パーラミー、梵: Pāramitā、 パーラミター)とは、仏になるために菩薩が行う修行のこと[2]。六波羅蜜と十波羅蜜がある[2]。
注釈
出典
- ^ 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.224
- ^ a b 「波羅蜜」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
- ^ 三枝充悳「波羅蜜」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
- ^ 「六波羅蜜」 - 世界大百科事典 第2版、平凡社。
- ^ 渡辺 1997, p. 146.
- ^ a b 渡辺 1997, p. 145.
- ^ 渡辺 1997, p. 144.
- ^ a b 古山 1997, p. 124.
- ^ 勝本 2007, p. 361.
- ^ 勝本 2007, p. 297.
- ^ a b c d e f g h i j k アルボムッレ・スマナサーラ『日本人が知らないブッダの話』学研プラス、2010年、304/3227頁。ISBN 978-4054044104。
- ^ 修四波羅蜜多而得円満。謂施波羅蜜多。戒波羅蜜多。精進波羅蜜多。般若波羅蜜多。(T1545_.27.0892a26~T1545_.27.0892a28)
- ^ 祖父江 1994, pp. 505–507.
- ^ a b 平川 1971, p. 586.
- ^ a b c d 祖父江 1994, pp. 506.
- ^ a b c d 「六波羅蜜」- 精選版 日本国語大辞典、小学館。
- ^ 中村元ほか(編) 『岩波 仏教辞典』 岩波書店、1989年12月、「智慧」。
- ^ 梶山雄一、瓜生津隆真(訳)『大乗仏典〈14〉龍樹論集 (中公文庫)』、中央公論新社、2004年10月、p.242、ISBN 978-4122044371
- ^ a b 梶山雄一、瓜生津隆真(訳)『大乗仏典〈14〉龍樹論集 (中公文庫)』、中央公論新社、2004年10月、p.310、ISBN 978-4122044371
- ^ Buswell, Robert; Lopez, Donald S. Jr., eds. (2014), The Princeton Dictionary of Buddhism, Princeton University Press, p. 945, "In the PRAJÑĀPĀRAMITĀ literature and the MADHYAMAKA school, the notion of production comes under specific criticism (see: VAJRAKAṆĀ), with NĀGĀRJUNA famously asking, e.g., how an effect can be produced from a cause that is either the same as or different from itself. The prajñāpāramitā sūtras thus famously declare that all dharmas are actually ANUTPĀDA, or 'unproduced'."
- ^ King, Richard (1995), Early Advaita Vedānta and Buddhism: The Mahāyāna Context of the Gauḍapādīya-kārikā, SUNY Press, p. 113, "It is equally apparent that one of the important features of the prajnaparamita position is that of the nonarising (anutpada) of dharmas."
- ^ a b c d e f g 「十波羅蜜」- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、 Britannica Japan。
- ^ 『摩訶般若波羅蜜經 遍歎品第四十四 丹百波羅蜜品』 (T0223_.08.0311c15 - 0313a25)。
- ^ a b 小川 1966, p. 363.
- ^ 小川 1966, p. 362.
- 1 波羅蜜とは
- 2 波羅蜜の概要
- 3 語源
- 4 仏典における扱い
六波羅蜜
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六波羅蜜(ろくはらみつ、ろっぱらみつ、梵:Ṣatpāramitā)とは、大乗仏教で説く悟りの彼岸に至るための6つの修行徳目。六度彼岸(ろくどひがん)や[要出典]六度とも呼ばれる。 布施波羅蜜 - 檀那(だんな、Dāna ダーナ)は、分け与えること。dānaという単語は英語のdonation、givingに相当する。具体的には、財施(喜捨を行なう)・無畏施・法施(仏法について教える)などの布施である。檀と略す場合もある。 持戒波羅蜜 - 尸羅(しら、Śīla シーラ)は、戒律を守ること。在家の場合は五戒(もしくは八戒)を、出家の場合は律に規定された禁戒を守ることを指す。 忍辱波羅蜜 - 羼提(せんだい、Kṣānti クシャーンティ)は、耐え忍ぶこと。 精進波羅蜜 - 精進毘梨耶(びりや、Vīrya ヴィーリヤ)は、努力すること。 禅定波羅蜜 - 禅那(ぜんな、Dhyāna ディヤーナ))は、特定の対象に心を集中して、散乱する心を安定させること。 般若波羅蜜 - 般若 (はんにゃ、Paññā パンニャー)は、全ての事物や道理を見抜く深い智慧のこと。慧波羅蜜とも呼ばれ、十波羅蜜の智波羅蜜とは区別される。1~5の五波羅蜜は、この般若波羅蜜を成就するための階梯と位置付けられるもので、最終的には、般若波羅蜜を希求することによって調御、成就される。 龍樹は『宝行王正論』においてこの6項目を以下の3つのカテゴリーに分けて解説している。 布施・持戒 -「利他」 忍辱・精進 -「自利」 禅定・智慧 -「解脱」 龍樹によれば、釈迦の教えとは要約すれば「自利・利他・解脱」の3つに尽き、「自利・利他・解脱」はすべて六波羅蜜によって包摂されるため、阿含経に根拠を持たない大乗独自のこれら六波羅蜜も仏説であるという。
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