トプコンとは? わかりやすく解説

トプコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/21 13:12 UTC 版)

株式会社トプコン[1]
TOPCON CORPORATION[1]
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本
174-8580
東京都板橋区蓮沼町75-1[1]
設立 1932年昭和7年)9月1日[1]
業種 精密機器
法人番号 4011401004725
事業内容 測量機器、医用機器、産業機器、光学デバイスの製造、販売
代表者 平野聡代表取締役会長
江藤隆志(代表取締役社長CEO
資本金 168億3,700万円
(2024年3月末現在)[1]
発行済株式総数 108,265,842株
売上高 連結:2,164億9,700万円
(2024年3月期)[1]
営業利益 連結:112億400万円
(2024年3月期)
純利益 連結:49億4,000万円
(2024年3月期)
純資産 連結:1,102億9,800万円
(2024年3月期)
総資産 連結:2,470億2,900万円
(2024年3月期)
従業員数 連結:5,556名
(2024年3月末現在)[1]
決算期 3月31日
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)16.12%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)9.60%
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 4.06%
第一生命保険株式会社 3.83%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140051 2.83%
TAIYO FUND, L.P. 1.91%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) 1.87%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 1.82%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042 1.53%
株式会社三井住友銀行 1.39%
(2023年3月末現在)
主要子会社 関連会社参照
外部リンク www.topcon.co.jp
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株式会社トプコンTOPCON CORPORATION)は、日本光学機器メーカー。眼科関連の医療機器や測量機器等に強みを持つ。旧社名は東京光学機械株式会社(とうきょうこうがくきかい)で、本社は東京都板橋区東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:7732)。

4年連続 デジタルトランスフォーメーション銘柄に選定、「DXグランプリ2023」に選出

概要

  • 1960年(昭和35年)以降2015年(平成27年)9月までは東芝の関連会社であり、同年3月時点で同社が発行済み株式の30.13%を保有していた。
  • 元は光学兵器開発・製造のため、帝国陸軍が関与して1932年(昭和7年)9月1日に設立された。
    • 主に陸軍向けの火砲照準眼鏡(狙撃眼鏡)や、戦闘機爆撃機用の射撃照準器・爆撃照準器を供給していた。当時、設立に海軍が関わっていた日本光学工業(現・ニコン)とともに軍需光学機器製造の双璧として「陸のトーコー・海のニッコ-」とも称されていた[2][3]
  • かつてはカメラメーカーとしても有名な存在だったが、1981年(昭和56年)に一般向けカメラ市場からは撤退している。
  • 現在は「医・食・住」に関する社会的課題をDXで解決するグローバル・ソリューションプロバイダーとして
    • 医(ヘルスケア) :眼健診(スクリーニング)の仕組みづくりによる眼疾患の早期発見
    • 食(農業) :「農業の工場化」による食糧の安定的な生産
    • 住(建設) :「建設工事の工場化」による安心・安全で住みやすい街づくり

に貢献するDXソリューションビジネスを推進 している。

沿革

  • 1932年 - 服部時計店精工舎(現・セイコー)の測量機部門を母体とし、東京光学機械株式会社(東京光学)を創立。本社は東京府東京市京橋区銀座4丁目2番地、工場は東京市豊島区及び滝野川区
  • 1933年 - 東京市板橋区志村本蓮沼町180番地に本社工場を移転。
  • 1945年 - 第二次世界大戦終戦により、主に民生品開発に転換。双眼鏡測量機、カメラ、顕微鏡などを製造する。
  • 1949年 - 東京証券取引所・大阪証券取引所に上場。
  • 1951年 - オートレフラクトメーターを発売(初の眼科医療向け機器)
  • 1960年 - 東芝の関連会社となる。
  • 1986年 - 東京証券取引所・大阪証券取引所第1部に指定替えとなる。
  • 1989年 - 社名を株式会社トプコンに変更。
  • 1994年 - 米Advanced Grade Technology社を買収。マシンコントロール事業に進出。
  • 2000年 - 米Javad Positioning Systems Inc.を買収。精密GPS受信機を販売開始。
  • 2008年 - 測量機器メーカーのソキア(現・ソキア・トプコン)の発行済み株式を全株取得し、傘下におさめる。
  • 2009年 - 大阪証券取引所上場廃止。
  • 2010年 - 米Opti Medica社の一部事業を買収。眼科レーザー治療分野に本格参入。
  • 2012年 - 旧ファインテック事業部(産業用光学機器部門)を、株式会社トプコンテクノハウスに集約。
  • 2015年 - 東芝グループが保有株式を売却し、東芝の関連会社でなくなる。
  • 2017年 - アイケアIoTビジネスの推進拠点として、Topcon Healthcare Solutions, Inc.をアメリカ、ニュージャージー州に設立
  • 2018年 - BIM向けソフトウエア会社であるアメリカのClearEdge3D, Inc.を買収
  • 2018年 - 糖尿病網膜症AI自動診断システムIDx-DRが自律型AI診断システムとしては世界で初めてFDA(米食品医薬品局)の認証取得
  • 2018年 - 茨城県行方市に国内4拠点目となる「関東トレーニングセンタ」を開設
  • 2018年 - 舗装施工向けソフトウェア会社、ThunderBuild Group BVを買収
  • 2018年 - いぶき2号(温室効果ガス観測技術衛星:GOSAT-2)に雲・エアロゾルセンサ2型(CAI-2)を搭載
  • 2019年 - 中国のヘルスケア事業拠点として、Topcon (Beijing) Medical Technology Co., Ltd.を設立
  • 2019年 - 世界初、回転式レーザースキャナーを搭載したトータルステーション GTL-1000を発売
  • 2020年 - 日本・アジア市場におけるポジショニングビジネスの統括会社として、(株)トプコンポジショニングアジアを東京都板橋区に設立

事業内容

ポジショニングビジネス

  • 測量システム
  • GPS測量システム
  • レーザー測量機器
  • 土木施工システム
  • 画像計測システム
  • 3Dマッピングシステム
  • マシンコントロール機器
  • 精密農業システム

アイケアビジネス

  • 眼科検査装置
  • 眼科診断装置
  • 眼科治療装置
  • 眼鏡店向け視力検査装置
  • 眼鏡店向け測定装置
  • 眼鏡店向けレンズ加工装置

事業所

  • 本社 - 東京都板橋区

その他事業所、及び工場は主にグループ企業が展開している。

関連会社

国内

  • 株式会社トプコンポジショニングアジア
  • 株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン - 東京都板橋区
  • 株式会社トプコンメディカルジャパン - 東京都板橋区
  • 株式会社トプコン・エシロールジャパン
  • 株式会社トプコン山形 - 山形県山形市
  • 株式会社オプトネクサス - 福島県田村市
  • 株式会社トプコンジーエス - 東京都板橋区

海外

北米地区
  • Topcon America Corporation
  • Topcon Positioning Systems, Inc.
  • ClearEdge3D, Inc.
  • Topcon Healthcare, Inc.
  • Topcon Medical Systems, Inc.
  • Topcon Healthcare Solutions, Inc.
  • Topcon Agriculture Canada, Inc.
  • Topcon Canada, Inc.
ヨーロッパ・中東・アフリカ地区
  • Topcon Europe B.V.
  • Topcon Europe Positioning B.V.
  • Topcon Agriculture S.r.l.
  • Topcon Deutschland Positioning G.m.b.H.
  • Topcon Electronics GmbH & Co. KG
  • Topcon Positioning France S.A.S.
  • Topcon Precision Ag Europe S.L.
  • Topcon Positioning Spain, S.L.U.
  • Topcon Positioning Portugal, L.D.A.
  • Topcon Positioning Canarias, S.L.U.
  • Topcon Positioning Italy s.r.l.
  • Topcon Positioning (Great Britain) Ltd.
  • Topcon Technology Ltd.
  • Tierra S.p.A.
  • Topcon Mirage Technologies S.L.
  • Topcon Technology Finland Oy
  • Topcon Positioning Belgium BV BA
  • Topcon Positioning Middle East and Africa FZE
  • Topcon Precision Agriculture Africa Pty Ltd
  • Topcon Europe Medical B.V.
  • Topcon Danmark
  • Topcon Deutschland Medical GmbH
  • Topcon Scandinavia A.B.
  • Topcon France Medical
  • Topcon España S.A.
  • Topcon Ireland Medical
  • Topcon Italy
  • Topcon (Great Britain) Medical Ltd.
  • Topcon Polska Sp. Zo. o.
  • VISIA Imaging S.r.l.
  • Topcon Healthcare Solutions EMEA Oy
アジア・オセアニア地区
  • Topcon Positioning Asia (Malaysia) Sdn. Bhd.
  • Topcon Instruments (Malaysia) Sdn. Bhd.
  • Topcon Singapore Positioning Pte. Ltd.
  • Topcon Singapore Medical Pte. Ltd.
  • Topcon Positioning Asia (Thailand) Co., Ltd.
  • Topcon Instruments (Thailand) Co., Ltd.
  • PT. Weeo Solutions Frontier
  • Topcon Sokkia India Pvt. Ltd.
  • Mehra Eyetech Pvt. Ltd.
  • Topcon Optical (H.K.) Ltd.
  • Topcon Optical (Dongguan) Technology Ltd.
  • Topcon (Beijing) Medical Technology Co., Ltd.
  • Shanghai Topcon-Sokkia Technology & Trading Co., Ltd.
  • Topcon Sokkia Positioning Korea Co., Ltd.
  • TOPCON KOREA MEDICAL Co., Ltd.
  • Topcon Precision Agriculture Pty Ltd.
  • Topcon Positioning Systems (Australia) Pty Ltd.
  • Topcon Healthcare Solutions Australia Pty Ltd.

脚注

  1. ^ a b c d e f g 会社概要”. TOPCON. 2017年9月12日閲覧。
  2. ^ 小倉磐夫「カメラと戦争 - 光学技術者たちの挑戦」1994年 朝日新聞社 ISBN 4023303119
  3. ^ なお、関東大震災以降は日本光学も陸軍向け光学兵器を多数開発・製造している。
  4. ^ 旧・フジノン

外部リンク


トプコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 02:39 UTC 版)

ライカマウントレンズの一覧」の記事における「トプコン」の解説

レオタックス用に東京光学(現トプコン)が製造したレンズブランド最初期ステート」を使用している。 ステート5cmF3.5 その後4以上構成の高級品が「シムラー」(Simlar )で3枚構成普及品は「トーコー」(Toko )に変更された。 シムラー5cmF1.5(1940年特許公開1950年発売) - 富田良次が前群ゾナー型と後群ガウス型を組み合わせて設計した4群7構成アタッチメントはφ40.5mmねじ込み最短撮影距離3.3ft。 C.シムラー5cmF3.5/50mmF3.5 - エルマー型の3群4アタッチメントはφ36mmカブセシムラー5cmF3.5にコーティング施したもの。沈胴式シムラー5cmF3.5 - エルマー型の3群4アタッチメントはφ36mmカブセ沈胴式1954年に「トプコール」(Topcor )に統一された。 トプコール3.5cmF2.8(1956年12月発売) - オルソメター型の4群6最短撮影距離3.3ft。アタッチメント外側φ40.5mmねじ込み内側φ34mmねじ込み専用ファインダー「トプコ・ブリリアントファインダー」は等倍直径が50mm程もある。 トプコール50mmF1.4 - 試作のみ。最短撮影距離1m。アタッチメントはφ46mmねじ込み。 トプコール5cmF1.5 - 4群7最短撮影距離1m。アタッチメントはφ40.5mmねじ込み。 トプコールS5cmF1.8 - 4群6最短撮影距離1m。アタッチメントはφ40.5mmねじ込み。 トプコールS5cmF2後期型 - 社内呼称「41B」。トプコールS5cmF1.8と同じアルミ鏡胴になったそれまでのトプコールS5cmF2から光学系変更されている トプコールS5cmF2中期型 - 4群6白鏡胴、黒絞りリング。 トプコールS5cmF2前期型 - 4群6最短撮影距離3.3ft。白鏡胴。設計一新し空気レンズ廃されている。アタッチメントはφ40.5mmねじ込み。 トプコール5cmF2 - 丸山修二設計しトプコン35S装着されていたトプコール44mmF2を大沢秀夫が発展させた5群6。後群で空気レンズ用いている。社内呼称は「13B」。最短撮影距離3.3ft。アタッチメントはφ40.5mmねじ込み。 トプコール5cmF2.8 - ヘリアー型の3群5設計者霧島正。アタッチメントはφ34mmねじ込み最短撮影距離3.3ft。 トプコール5cmF3.5後期型 - 光学系一新しエルマー型からテッサー型の3群4構成変更したもの。社内呼称は「19B」。沈胴式アタッチメントはφ34mmねじ込み絞りが1/3EV刻み鏡胴アルコアアルミ合金になっている前期型同様にレオタックスK用の固定鏡胴タイプ作られた。 トプコール5cmF3.5前期型 - シムラーネーム変更したもの。エルマー型の3群4鏡胴は珍胴式。アタッチメントはφ36mmカブセ。同じ光学系レオタックスK用の固定鏡胴式のタイプもあり、区別する意味で「K型」とも呼ばれるが、レンズ本体にKの文字はない。。 トプコール9cmF3.5 - 3群3枚アタッチメントはφ34mmねじ込み最短撮影距離3.3ft。 トプコール13.5cmF3.5 - 3群4アタッチメントはφ46mmねじ込み最短撮影距離5ft。

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