デリック
【英】: derrick, drilling mast
同義語: ドリリング・マスト 櫓
ドリリング・リグを構成する象徴的一要素。櫓{やぐら}。鋼製(古くは木製)の部材より成り、そのなかでドリル・パイプやケーシングなどの揚げ降ろしが行われる。近代的な大型ドリリング・リグの場合、デリックは 1.5 百万ポンド以上ものつり荷重に耐えるべく設計されている。高さは約 42m 。デリックとは元来、スタンダード・デリックのことを称し、マストと区別する用語として用いられていたが、今日ではそれらを総称して使われることが多い。前者はいくつかのセクションをクレーンあるいは他の手段で下から順次積み上げて組み立てる方式であるのに対し、後者は既に組み立てて地上であるいは車載で水平になっているものを、油圧あるいはドローワークスで直立させるという簡便な方式である。したがってマストの場合、地理的条件などが許せば、次の掘削地点までの移動に際して、やぐらを解体することなく運搬できるという大きな利点がある。 |
ドリリング・マスト
櫓
デリック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/10 02:39 UTC 版)
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デリック(英語: derrick)とは、貨物などを吊り上げて移動させるクレーンの一種で、本体とは別に設置された原動機付のウインチ(巻上機)からワイヤーロープ(en:Wire rope)を介して本体ブームの上げ下げや旋回を行うことで稼動する機械装置のことである。
概要
デリックは、主として建設工事現場での資材の吊り上げや、港湾荷役における本船[1]上での作業に用いられる。
なお、日本では港湾荷役に用いるデリックのうち、船上に設置されたものは(装置の形式・性質としてはデリックであるが)法令上の分類は「揚貨装置」とされており、運転に必要な免許(揚貨装置運転士免許)も別のものとなっている。
デリックが発明されたのは17世紀ごろのイギリスと言われており、当時は人力でウインチを巻き上げて操作する装置だった。装置の名称は、16世紀後期から17世紀初頭にかけてイギリスで死刑執行人を務めていたデリックという人名に由来している。彼は絞首刑の執行に際し、下に落として吊るのではなく、引き上げて吊るという方法を考案した人物である。
デリックの分類
- ガイデリック
- スチフレッグデリック
- ジンポール
デリックの法的規制
- 労働基準法関係
トン数に関わらずデリックの運転の業務、玉掛けの業務(二人以上の者によって行う玉掛けの業務における補助作業の業務を除く。)は、労働基準法第62条、年少者労働基準規則第8条により18歳未満の者を従事させることができない。
つり上げ荷重が5トン以上のデリックの運転の業務、トン数に関わらず玉掛けの業務(二人以上の者によって行う玉掛けの業務における補助作業の業務を除く。)は、労働基準法第64条の3、女性労働基準規則第2条により妊娠中の女性を従事させることができず、出産後1年を経過しない女性がこの業務に従事しない旨を申し出た場合も従事させることができない。
- 運転資格
- 吊り上げ荷重5トン以上のデリックの運転には次のいずれかの国家資格(学科試験・実技試験に合格すると免許される)が必要。
- クレーン・デリック運転士免許(デリックについての限定条件がないものに限る)
- 旧・デリック運転士免許
- 吊り上げ荷重5トン未満のデリックの運転には特別教育(2日程度の学科および実技教育)が必要。
- 前述のように、これらの資格のみでは、船上に設置されたデリック(揚貨装置)の運転は法的に認められない。
- 製造・設置
吊り上げ荷重2トン以上のデリックを製造しようとする者は、あらかじめ都道府県労働局長の許可を受けなければならず(労働安全衛生法第37条)、また設置したとき、主要構造部分に変更を加えたとき、使用を休止したものを再び使用しようとするときには、労働基準監督署長の検査を受けなければならない(労働安全衛生法第38条3項)。この検査に合格した場合、検査証の交付又は既に交付されている検査証に裏書が行われる(労働安全衛生法第39条2項、3項)。
脚注
外部リンク
デリック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:47 UTC 版)
デリック(Derrick)は比較的小型の貨物船の荷役で使用される最も一般的で基本的な荷役装置である。デリックは一般的な意味でのクレーンの仲間であり、通常は1本のポスト、1本のブーム、2個のウィンチ、数個の滑車、2本のワイヤーからなる簡単な構造をしている。
※この「デリック」の解説は、「貨物船」の解説の一部です。
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デリック
「デリック」の例文・使い方・用例・文例
- サイケデリックな状態と関連した鮮明な色と奇怪なパターンを持つさま
- サイケデリックな絵
- すべての出来事には二重、三重の意味がある−フレデリック・ハリソン
- ジョージ・フレデリック・ヘンデルの、彼に関する、あるいは彼の様式であるさま
- アメリカ南北戦争における米国の将軍で、フレデリックスバーグの戦いでロバート・E・リーに敗れた(1824年−1881年)
- フレデリック・ウィリアムの息子で、1701年にプロシアの初代国王になった(1657年−1713年)
- 1713年にプロシアの王になったフレデリック一世の息子
- 米国の作詞家で、作品がフレデリックロエベと共にミュージカルで協力して作業した(1918年−1986年)
- ある日,気弱な会計士,レオ・ブルーム(マシュー・ブロデリック)がマックスのオフィスを訪れる。
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