揚貨装置
揚貨装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 16:50 UTC 版)
揚貨装置とは、船舶に取り付けられたデリックやクレーン設備のことをいい、陸から船へあるいは船から陸へ積載貨物を積み替える港湾での荷役作業に用いられる機械である。同様の作業を行うクレーンであっても、港湾側に設置・配置されたものは揚貨装置には含まれない(それらはクレーン・デリック運転士免許で運転操作可能)。揚貨装置とはあくまで船上に設置されたもののみを指す。また、船上に設置されたクレーンであっても自船への荷役を行わない浮きクレーン(起重機船、フローティング・クレーンなど)は、区分上は移動式クレーンとなり、別の免許(移動式クレーン運転士免許)が必要となる。 機械(装置)の種別としては、法令上はクレーン、移動式クレーン、デリックと同格・並列で記載され別個のものとされるが、荷役機械の実際の形式としては独自の揚貨装置といったものがあるわけではなく、たまたま船上に設置されたクレーン又はデリックのことを揚貨装置と呼び免許を別にしている。わざわざ別の資格としている理由の一つとしては、揚貨装置はしっかりと接地されているクレーンやデリックと異なり、バランス操作を誤ると足場である船舶自体が転覆する危険性があることが挙げられる。
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