シェフィールド【Sheffield】
【シェフィールド】(しぇふぃーるど)
HMS Sheffield class
イギリス海軍が運用する駆逐艦。42型駆逐艦とも呼ばれる。
イギリス海軍の第二次世界大戦後第1世代の防空艦であるカウンティ級駆逐艦は、既にその搭載する艦対空ミサイルには限界が露呈しており、重大化を続けるであろう航空脅威に対処できないことは明白で、早急な代替が求められていた。
このことから、82型駆逐艦(ブリストル級)の搭載システムを、より廉価で小型の船体に盛り込むことで、安価な防空艦を取得することを目的として開発されたのが本型である。
初期型のバッチ1からバッチ3まであり、バッチ2・バッチ3については1番艦の艦名から「エグゼター」級・「マンチェスター」級とも呼ばれることもある。
フォークランド紛争にも参加しており、アルゼンチン空軍の航空機を撃破する活躍を見せる一方、「シェフィールド(HMS Sheffield D80)」および「コヴェントリー(HMS Coventry D118)」の2隻が、アルゼンチン軍の航空攻撃によって戦没している。
また、湾岸戦争では、シーダート艦対空ミサイルによってHY-2地対艦ミサイルを撃墜することに成功している。
スペックデータ
排水量 | 基準:3,560t(バッチ1)/3,880t(バッチ3) 満載:4,350t(バッチ1/バッチ2)/5,350t(バッチ3) |
全長 | 125m(バッチ1/バッチ2)/141.1m(バッチ3) |
全幅 | 14m(バッチ1/バッチ2)/14.9m(バッチ3) |
喫水 | 5.8m |
機関 | COGOG方式 2軸推進 オリンパス TM3B ガスタービン×2基(出力37.5MW(50,000shp)) タイン RM1A ガスタービン×2基(出力6MW(8,000shp)) |
速力 | 18ノット |
航続距離 | - |
乗員 | 312名 |
武装 | Mk8 4.5インチ単装砲×1基 ファランクスCIWS×2基 GAM-B01 20mm機関砲×2基 GWS-30「シーダート」SAM連装発射機×1基 STWS Mk.2 3連装短魚雷発射管×2基 |
C4Iシステム | CSS作戦指揮システム 海軍戦術情報システム(NTDS)+リンク10 (ADAWS-4/-7/-8+リンク11) |
レーダー | 996/992Q型 3次元レーダー×1基 1022/965P型 2次元対空捜索レーダー×1基 909型 GWS-30射撃指揮レーダー×2基 1007型航法レーダー×1基 |
ソナー | 2050 / 2016型捜索ソナー 162型海底探査ソナー |
艦載機 | リンクスHAS/HMA哨戒ヘリコプター×1機 |
同型艦
バッチ1
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 | 備考 |
D80 | シェフィールド (HMS Sheffield) | ヴィッカース | 1970.1.15 | 1971.6.10 | 1975.6.26 | - | 1982.5.10 フォークランド紛争 で戦没 |
D86 | バーミンガム (HMS Birmingham) | キャメル ・レアード | 1972.3.28 | 1973.7.30 | 1976.11.3 | 1999.12.10 | |
D87 | ニューキャッスル (HMS Newcastle) | スワンハンター | 1973.2.21 | 1975.4.24 | 1978.3.23 | 2005.2.1 | |
D88 | グラスゴー (HMS Glasgow) | スワンハンター | 1974.4.16 | 1976.4.14 | 1979.5.24 | 2005.2.1 | |
D108 | カーディフ (HMS Cardiff) | ヴィッカース | 1972.11.6 | 1974.2.22 | 1979.9.24 | 2005.7.24 | |
D118 | コヴェントリー (HMS Coventry) | キャメル ・レアード | 1973.1.29 | 1974.6.21 | 1978.10.20 | - | 1982.5.25 フォークランド紛争 で戦没 |
バッチ2
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 | 備考 |
D89 | エグゼター (HMS Exeter) | スワンハンター | 1976.7.22 | 1978.4.25 | 1980.9.19 | 2009.5.27 | |
D90 | サウサンプトン (HMS Southampton) | ヴォスパー ・ソーニクロフト | 1976.10.21 | 1979.1.29 | 1981.10.31 | 2009.2.12 | |
D91 | ノッティンガム (HMS Nottingham) | ヴォスパー ・ソーニクロフト | 1978.2.6 | 1980.2.18 | 1983.4.14 | 2010.2.24 | |
D92 | リバプール (HMS Liverpool) | キャメル ・レアード | 1978.7.5 | 1980.9.25 | 1982.4.1 |
バッチ3
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 | 備考 |
D90 | マンチェスター (HMS Manchester) | ヴィッカース | 1978.5.19 | 1980.11.24 | 1982.12.16 | 2011.2.24 | |
D96 | グロスター (HMS Gloucester) | ヴォスパー ・ソーニクロフト | 1979.10.29 | 1982.11.2 | 1985.9.11 | ||
D97 | エジンバラ (HMS Edinburgh) | キャメル ・レアード | 1980.9.8 | 1983.4.13 | 1985.12.17 | ||
D98 | ヨーク (HMS York) | スワンハンター | 1980.1.18 | 1982.6.21 | 1985.8.9 |
アルゼンチン海軍(バッチ1相当)
シェフィールド
シェフィールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 02:44 UTC 版)
シティ・オブ・シェフィールド City of Sheffield | |||
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時計回りに上から、シェフィールド大学、St Pauls Tower, Wheel of Sheffield及びシェフィールド市庁舎, Meadowhall Centre, Sheffield station及びSheaf Square. | |||
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位置 | |||
シェフィールドの位置 | |||
位置 | |||
座標 : 北緯53度23分09秒 西経1度28分10秒 / 北緯53.38583度 西経1.46944度 | |||
行政 | |||
国 | イギリス | ||
連合王国 | イングランド | ||
リージョン | ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー | ||
大都市カウンティ | サウス・ヨークシャー | ||
市 | シティ・オブ・シェフィールド | ||
地理 | |||
面積 | |||
市域 | 367.94 km2 (142.1 mi2) | ||
人口 | |||
人口 | (2019年現在) | ||
市域 | 584,853人 | ||
人口密度 | 1,583人/km2 | ||
都市圏 | 640,740人 | ||
その他 | |||
等時帯 | 西ヨーロッパ時間 (UTC+0) | ||
夏時間 | 西ヨーロッパ夏時間 (UTC+1) | ||
郵便番号 | s | ||
市外局番 | 0114 | ||
ISO 3166-2 | GB-SHF | ||
公式ウェブサイト : http://www.sheffield.gov.uk/ |
シェフィールド(Sheffield)は、イギリスのイングランド中部の工業都市である。人口は58万人で、ロンドン、バーミンガム、リーズ、グラスゴーに次いで第5位。50km西にはマンチェスターが位置している。
またシェフィールド大学は5人のノーベル賞受賞者を輩出している名門大学。特に理工系に強い。 蹴球クラブの発祥地といわれる。
地理
シェフィールドは北緯53度23分 西経1度28分 / 北緯53.383度 西経1.467度に位置する。 ペナイン山脈の南端、ドン川とその4つの支流との合流地点に位置する。 367.94平方キロメートルの市域のうち半分近くがピーク国立公園をはじめとする森林で占められており、工業都市でありながら自然も楽しむことが可能である。「7つの丘の上に建てられた町」と呼ばれることがよくあり、町の一番低い場所は標高10m、最も高い地点は500m以上ある。89%の人たちは100~200mの地点に居を構える。
歴史
川にかこまれ水車動力がえられたことや、鉄鉱石と石炭が近郊で産出したことにより鉄鋼業で発展し、近隣のリーズやマンチェスターと並んで、産業革命以来英国工業の中心地として国の経済を支えてきた。1742年、銀メッキの技術がこの地で発明され、1850年代には発明家ヘンリー・ベッセマーが廉価な製鋼法ベッセマー法を開発。その結果、シェフィールドはイギリスの鉄鋼市場で特異な地位を獲得した。第二次世界大戦の際、ドイツ軍の爆撃で被害を受けたが、戦後、広範囲にわたって再建された。今は主要産業は金属加工業でナイフやフォークなど刃物産業が盛んであり、ゾーリンゲンや関市と並んで刃物の3S都市と呼ばれている[1]。
経済
製鋼業の中心地で、なかでもステンレス製品、とくにナイフやフォークなどで知られる。周辺は主要な炭坑地域で、鋳鉄工場や真鍮工場も多い。1950年代以降主力産業が衰退し長く低迷状態にあったが、現在は英国有数の学術都市・科学技術集積地として息を吹き返し、英国有数の都市の座を守っている。
人口
Sheffield Compared[2][3] | |||
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人口構成 | シェフィールド | サウスヨークシャー | イングランド |
総人口 | 513,234 | 1,266,338 | 49,138,831 |
海外で出生 | 6.4% | 8.9% | 9.2% |
白人 | 91% | 95% | 91% |
アジア系 | 4.6% | 2.6% | 4.6% |
黒人 | 1.8% | 0.9% | 2.3% |
キリスト教 | 69% | 75% | 72% |
イスラム | 4.6% | 2.5% | 3.1% |
ヒンズー | 0.3% | 0.2% | 1.1% |
宗教に属さない | 18% | 14% | 15% |
75歳以上 | 8.0% | 7.6% | 7.5% |
失業者 | 4.2% | 4.1% | 3.3% |
人口の年齢別構成は2007年時点で0~14歳16.4%、15~64歳67.9%、65歳以上15.7%である。[4]
文化
1977年より、市内のクルーシブル劇場で毎年4~5月にかけて世界スヌーカー選手権が行われ、多くの観衆を集めている。
サッカーチームのシェフィールド・ウェンズデイFCとシェフィールド・ユナイテッドFCのホームタウンである。また、世界最古のサッカークラブと言われるシェフィールドFCも存在する。
シェフィールド・イーグルズRLFCはシティのラグビーリーグチームである。
主な観光地
交通
- シェフィールド・スーパートラム - 市内のライトレール(LRT)
- ミッドランド・メインライン - シェフィールドやノッティンガムとロンドンを結ぶ鉄道路線
シェフィールド出身の著名人
- ジャスティン・ウィルソン - F1ドライバー
- エドガー・クレー - 指揮者
- ジョー・コッカー - ミュージシャン
- クリス・スペディング - ミュージシャン
- ブルース・チャトウィン - 作家
- ブルース・ディッキンソン - アイアン・メイデンのボーカリスト。
- マーガレット・ドラブル - 作家
- A・S・バイアット - 作家
- ナジーム・ハメド - ボクサー
- ゴードン・バンクス - サッカー選手
- カイル・ウォーカー - サッカー選手
- ガリー・ケーヒル - サッカー選手
- ショーン・ビーン - 俳優
- マイケル・ペイリン - 俳優・コメディアン。モンティ・パイソンのメンバー。
- アークティック・モンキーズ - ロックバンド
- ハリー・ライト - 野球選手・監督 (アメリカ野球殿堂表彰者)
- デフ・レパード - ロックバンド
- ヒューマン・リーグ - シンセポップバンド
- Bring Me The Horizon - メタルバンド
- スチュアート・ゼンダー - ミュージシャン。ジャミロクワイの元ベーシスト。
姉妹都市・友好都市
出典
- ^ 世界3S都市 ドイツ・ゾーリンゲン、イギリス・シェフィールドに並ぶ中部地方の街神戸新聞NEXT,2022/1/30
- ^ United Kingdom Census 2001 (2001年). “South Yorkshire (Met County)”. statistics.gov.uk. 2007年7月11日閲覧。
- ^ United Kingdom Census 2001 (2001年). “Sheffield (Local Authority)”. neighbourhood.statistics.gov.uk. 2007年7月11日閲覧。
- ^ [1]
関連項目
- シェフィールド・スーパートラム
- シェフィールド大学
- シェフィールド・ウェンズデイFC - シェフィールドを本拠地とするサッカークラブ。
- シェフィールド・ユナイテッドFC - シェフィールドを本拠地とするサッカークラブ。
- シェフィールドFC - シェフィールドを本拠地とするサッカークラブ。
- 南ヨークシャー人民共和国 - 1980年代の同市行政を皮肉った言葉。
- フル・モンティ - シェフィールドが舞台のイギリス映画。
外部リンク
シェフィールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/08 17:40 UTC 版)
「アリアンロッド・リプレイ・ハートフル」の記事における「シェフィールド」の解説
覇王に仕えていた5人の仲間の1人でエルダナーンの召喚術士。彼女が召喚術を編み出したとも言われている。アウデンリートとは恋仲だった。実はカミュラ本人である。
※この「シェフィールド」の解説は、「アリアンロッド・リプレイ・ハートフル」の解説の一部です。
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