サイガとは? わかりやすく解説

サイガ【saiga】

読み方:さいが

ウシ科哺乳類ヤギに似るが鼻孔大きくふくらんでいる。中央アジア草原生息。大鼻羚羊(おおはなれいよう)。


さい‐が【催芽】

読み方:さいが

播種(はしゅ)の前に人為的に発芽させること。による食害を防ぐほか、他の雑草よりいち早く生育するという利点がある。


さいか〔さひか〕【雑賀】

読み方:さいか

《「さいが」とも》和歌山市地名戦国時代石山本願寺結んだ雑賀衆織田信長豊臣秀吉戦った雑賀一揆中心地


サイガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 21:41 UTC 版)

サイガ
Saiga tatarica tataricaロシアアストラハン州
保全状況評価[a 1][a 2]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II類
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : 反芻亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ヤギ亜科 Caprinae
: サイガ属 Saiga Gray, 1843
: サイガ S. tatarica
学名
Saiga tatarica (Linnaeus, 1766)
和名
サイガ
オオハナカモシカ
英名
Saiga

サイガ (Saiga tatarica) は、ウシ科サイガ属に分類される偶蹄類。本種のみでサイガ属を構成する。別名:オオハナレイヨウ、オオハナカモシカ[1]

分布

形態

体長オス123-170センチメートル、メス108-125センチメートル[3][5]。尾長オス8-13センチメートル、メス6-10センチメートル[3]。肩高オス60-80センチメートル、メス57-73センチメートル[1][2][3][4][5]体重オス26-69キログラム、メス20-41キログラム[1][2][4][5]。頭部は大型[3][4]。尾は短い[2][3]。眼下部の体毛が伸長し、繁殖期になると眼下腺からの分泌液により強い匂いを発する[2][3][4]。頸部背面の体毛は伸長し、状になる[2][4]。全身の毛衣は褐色[4]

耳介は小型で短い[2][3][4]眼窩が突出する[3][4]涙骨には窪みがある[2]鼻腔内に呼気を温め湿らせる器官(鼻腔嚢)が発達し、鼻面は長く隆起する[1][3][4][5]。また鼻孔が下方に開口する[3][4]。吻端の体毛で被われない板状の皮膚(鼻鏡)は小型で三角形[3]。四肢はやや短く、細い。側蹄は小型[3]。眼下部(眼下腺)、後肢内側基部(鼠蹊腺)、蹄の間(蹄間腺)などに臭腺がある[3]

出産直後の幼獣は体重3.5キログラム[4]。幼獣の下顎小臼歯は6本[3]

オスのみ先端がアルファベットの「S」字状に湾曲する、半透明の黄色い角がある[1][2][3][4][5]。角長さ20-26センチメートル[1][4][5]。角の前部には節がある[3]。またオスは繁殖期に鼻面が発達する[2][4]。乳頭の数は4個[3]

  • S. t. mongolica モンゴルサイガ

成獣の下顎小臼歯が6本[3]角前部の節が明瞭[3]

  • S. t. tatarica

成獣の下顎小臼歯が4本[3]角前部の節が不明瞭[3]

分類

亜種モンゴルサイガを独立種とする説もある[3]

  • Saiga tatarica mongolica Bannikov, 1946 モンゴルサイガ Mongolian saiga
  • Saiga tatarica tatarica (Linnaeus, 1766) サイガ、ロシアサイガ Saiga

生態

寒帯にあるステップ疎林などに生息する。1-3頭のオスと数十頭のメスからなる群れを形成するが[1]、季節的な移動を行う個体群では数千頭の大規模な群れを形成することもある[4][5]。時速80キロメートルで走行することができ、1日で80-120キロメートルの距離を移動することもある。[4][5]

食性は植物食で、(主にイネ科)や木の葉を食べる[4][5]

繁殖形態は胎生。オスは繁殖期に縄張りを形成し、5-15頭のメスとハーレムを形成する[4][5]。妊娠期間は139-152日[4][5]。3-5月に1回に1-3頭(主に2頭)の幼獣を産む[3][4][5]。オスは生後19-20か月、メスは12か月未満で性成熟する[4][5]。寿命は10-12年[4][5]

人間との関係

食用とされたり、毛皮が利用されることもある[5]。また角が薬用になると信じられている。[1][3][4][5]

開発による生息地の破壊、角目的の乱獲などにより生息数は減少している[3][4][5]。以前はイギリスも含めたヨーロッパからカムチャッカ半島、アラスカにも分布していたが乱獲により絶滅した[3]。旧ソビエト連邦では狩猟が禁止され、管理された一部の個体のみ狩猟が許可された[5]。しかしソビエト連邦崩壊後は法的な規制が行き届かなくなり、密輸されることもある[4][5]。旧ソビエト連邦での1923年における生息数は約1,000頭、1958年における生息数は200,000頭と推定されている[4][5]。亜種モンゴルサイガの1994年における生息数は300頭と推定されている[4]

  • S. t. mongolica モンゴルサイガ

ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[a 2]

  • S. t. tatarica

NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[a 2]

画像

参考文献

  1. ^ a b c d e f g h i j 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、130、189頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、144、148頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、87-88頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、45、155頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『絶滅危惧動物百科6 サイ(スマトラサイ)―セジマミソサザイ』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、8-9頁。

関連項目

外部リンク

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ a b c d e The IUCN Red List of Threatened Species
    • Mallon, D.P. 2008. Saiga tatarica. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.2.

サイガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 04:12 UTC 版)

ヤミと帽子と本の旅人」の記事における「サイガ」の解説

夜行列車の中で蓉子出会う怪しげ自称宝石商にして、夜行列車の世界におけるこげの依代基本的にこげが憑依出来るのは死体人形といった魂を持たない器だけであるが、彼の場合仮死状態になった際に憑依されたらしい。こげが憑依している間は肉体二人分人格共存している状態で、サイガがその気になれば肉体主導権取り戻すことも容易いようである。

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