レッドリスト
英語:Red List
国際自然保護連合(IUCN)や、日本においては環境省などが作成している、絶滅が危惧される野生生物の一覧。
絶滅危惧種の一覧としては「レッドデータブック」が知られている。レッドデータブックとレッドリストの違いは、更新頻度と情報量のバランスであるといえる。レッドデータブックは対象となる野生生物の生態が仔細に記述されているが、更新までに数年を要する。レッドリストは、名称や分布域といった比較的簡単なデータのみ記載されるが、毎年や隔年といった頻度で更新される。IUCNのレッドリストは2006年以降は毎年更新されている。
環境省が発表しているレッドリストは、他との区別のため「環境省版レッドリスト」などと呼ばれることがある。
2012年5月に、放鳥されたトキの間に36年ぶりとなる雛が誕生し、6月までに計8羽が巣立った。2012年6月現在、トキは環境省版レッドリストで「野生絶滅種」に指定されている。
関連サイト:
レッドリストについて - WWF
レッド‐リスト【Red List】
読み方:れっどりすと
絶滅するおそれのある野生生物の種の一覧。生物学的観点から絶滅の危険度を評価し、すでに絶滅したと考えられる種や絶滅の危機にある種を「絶滅」「野生絶滅」「絶滅危惧」「準絶滅危惧」などのカテゴリーに分類して記載している。また、レッドリストに掲載された種について、生態・分布・生息状況などの詳細な情報を掲載したレッドデータブックも作成される。
[補説] IUCN(国際自然保護連合)が作成する世界規模のレッドリスト(正式名称は「IUCN絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト:IUCN Red List of Threatened Species」)をもとに、世界各国・地域で独自のリストが作成・公表されている。日本では環境省や各都道府県および日本哺乳類学会などの学術団体がそれぞれ独自のレッドリストを作成している。
レッドリストのカテゴリー
IUCN 2001年版
絶滅(EX) |
野生絶滅(EW) |
絶滅危惧ⅠA類(CR) |
絶滅危惧ⅠB類(EN) |
絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
準絶滅危惧(NT) |
軽度懸念(LC) |
情報不足(DD) |
環境省 平成19年(2007)版
絶滅(EX) | (旧・絶滅種) |
野生絶滅(EW) | |
絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN) | (旧・絶滅危惧種) |
絶滅危惧ⅠA類(CR) | |
絶滅危惧ⅠB類(EN) | |
絶滅危惧Ⅱ類(VU) | (旧・危急種) |
準絶滅危惧(NT) | (旧・希少種) |
情報不足(DD) | |
絶滅のおそれのある地域個体群(LP) | (旧・地域個体群) |
レッドリスト
レッドリスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 04:23 UTC 版)
上記のとおり、開発による生息地の破壊、羽毛目的の乱獲、人為的に移入された動物による捕食などにより、すでに絶滅してしまった種や、生息数が減少し絶滅が危惧されている種も散見される。
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