cliche
「cliche」とは・「cliche」の意味
「cliche」とは、陳腐な表現やありふれた考え方を指す英語の言葉である。スラングとしても使われることがあり、オリジナリティに欠ける表現やアイデアを揶揄する際に用いられる。「cliche」の発音・読み方
「cliche」の発音は、クリシェ(/klɪˈʃeɪ/)と読む。アクセントは最後の音節に置かれる。「cliche」の語源・由来
「cliche」は、フランス語の「cliché」から英語に取り入れられた言葉である。元々は印刷業界で使われていた用語で、型にはめて繰り返し使うことができる金属製の文字版を指していた。その後、繰り返し使われることで陳腐化した表現やアイデアを指す言葉として広まった。「cliche」を含む英熟語・英語表現
「I am a cliche」とは
「I am a cliche」とは、「私は陳腐な人間だ」という意味である。自分がありふれた考え方や行動をしていることを自嘲する際に使われる表現である。「such a cliche」とは
「such a cliche」とは、「とても陳腐だ」という意味である。他人や物事の陳腐さやありふれた性質を指摘する際に用いられる。「cliche」に関連する用語の解説
「cliche (ブランド名)」とは
「cliche」という言葉は、スケートボードのブランド名としても知られている。フランスを拠点とする同社は、スケートボードデッキやアパレルなどを製造・販売している。「cliche(音楽用語)」とは
音楽用語としての「cliche」は、陳腐化した音楽的表現やフレーズを指す。オリジナリティに欠ける旋律やリズムパターンなどが該当する。「cliche」の使い方・例文
1. That movie is full of cliches.(その映画は陳腐な表現がいっぱいだ)2. Her speech was a cliche-ridden mess.(彼女のスピーチは陳腐な表現が散りばめられた乱雑なものだった)
3. The plot of the novel was so cliche.(その小説の筋書きはとても陳腐だった)
4. Using a sunset as a symbol of romance is a cliche.(夕日をロマンスの象徴として使うのは陳腐だ)
5. The article was filled with cliches and lacked originality.(その記事は陳腐な表現で溢れており、独創性に欠けていた)
6. He is a cliche of a starving artist.(彼は典型的な飢えた芸術家だ)
7. The ending of the story was a cliche twist.(その物語の結末は陳腐なひねりだった)
8. The dialogue in the play was full of cliches.(その劇の台詞は陳腐な表現でいっぱいだった)
9. The advertisement used a cliche image to attract customers.(その広告は陳腐なイメージを使って顧客を引き付けていた)
10. The cliche of the hardworking businessman is not always true.(努力家のビジネスマンという典型は必ずしも真実ではない)
クリシェ
クリシェ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/13 05:04 UTC 版)
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クリシェ(フランス語: cliché、発音: [klɪ'ʃe])は、乱用の結果、意図された力・目新しさが失われた句(常套句、決まり文句)・表現・概念を指す。
さらにはシチュエーション・筋書きの技法・テーマ・ステレオタイプな性格描写において、陳腐でありふれた修辞技法の対象(要約すれば、記号論の「サイン」)にも適用される。
否定的な文脈で使われることが多い[1]。
識別
目新しさ、またはその表現の使用の頻度は時と場所によって様々であるから、それがクリシェかどうかは、使う人・使われる文脈・判断を下す人に大きく依存している。
クリシェの意味は時代によって変化し、混乱するか使われなくなることも多い。
ある技法がクリシェを使っていると識別されるとき、それは作者が独創的な着想に尽きて、想像力に欠けるものに助けを求めたと解釈されることが多い。その理由は、それが創造的な技法の中ではほとんど常にネガティヴな要素だからである。ただし、喜劇では例外で、クリシェであることでシチュエーションがユーモアを得る。
音楽における用法
音楽理論一般において、特定の和声すなわち和音の連続において、それらの構成音のうち一つの音程を半音ずつ変化させていく図式をクリシェという。音楽理論におけるクリシェは、単にコード進行の図式のことであり、それ自体に否定的意味も肯定的な意味も持ち得ず、単にコード進行を説明する場合などに分析的に用いられる。 クリシェの具体的な例としては、ハ長調(KeyがC Majorの場合)において、C→CMajor7→C7と言うコード進行はクリシェである。このクリシェでは、トニックトライアド(C)の構成音のうちルート音が半音ずつ下降していくことによりC7に至り、一般的には、サブドミナント(F)へ接続する場合などに音楽理論の文脈においては効果的に作用すると説明される。またこの例は、アンサンブルにおいて最も低い音価すなわちベースノートのみ半音ずつ下がる場合にもクリシェとして成立し、その場合には、ベース・クリシェ(Base Cliche)と呼ばれる。代表的な例としては、ビートルズの「ミッシェル」のイントロダクションや「サムシング」のAメロ冒頭が挙げられる[2]。
脚注
- ^ “[2020年度版 使える英語のクリシェ (決まり文句)表現22選+ クリシェ使用前に知っておきたい4つのこと]”. Touch-Base (タッチベース). 2021年10月9日閲覧。
- ^ 秋谷えりこ『改訂版 ポピュラー音楽に役立つ知識』シンコーミュージック・エンタテイメント、東京都千代田区、2008年、92頁。ISBN 978-4-401-61721-0。
関連項目
クリシェ
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