カーラジオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 14:54 UTC 版)
一般にラジオ放送受信機能のみの製品を指す。主に商用車(ライトバン・トラックなど)や社用車・公用車の法人向けモデルや廉価グレードに装備されていることが多い。以前はメーカーオプションでカセットデッキなどを後付け出来る機器も存在し、それらの機器の電源を入れるとラジオの電源が切れる仕組みになっていた。こうした形式のカセットデッキなどはかつては特別仕様車の装備品に多かった。日本では、通常グレード車の標準装備がカセットなども一体化した「カーオーディオ」になって以降は、乗用車の廉価グレードや商用車では中波(AM 522 - 1629kHz)のみが大半だったが、コミュニティFMが普及した2000年代になってからはモノラルタイプのものでもFMチューナー内蔵の機種も登場し、上級モデルはFMステレオ放送受信機能を搭載していることもある。モノラルタイプではスピーカーをチューナー本体に内蔵して、スピーカーの装着と配線を不要にした機種が存在する。2010年代半ばからはFM補完放送(76.0 - 95.0MHzまたは99.0MHz)に対応した商品も登場している。 FMチューナー内蔵機種ではFMトランスミッターを介して、外部のカセット、CDを再生することができる。近年ではiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーや(音楽再生機能付の)携帯電話・スマートフォンもよく接続される。 なお、車載ラジオの選局は運転中でも操作しやすい「プッシュボタン式」が昔から主流であった。一般的な初期設定ではダイヤル式チューナーにて選局したボタンを手前に引くことにより、放送局の登録(セット)が複数局できるようになっていた。現在では、「PLLシンセサイザ」(電子チューナー)で聴きたい放送局を選局し。上下ボタン(または+-ボタン)で選局、メモリーボタン(1〜5または1〜6)で登録する機種が多い。 なお、近年のスピーカー内蔵型ラジオを装着した車種の場合は外部スピーカー(場合によってはスピーカーの配線すらも)が省かれていることがある。AM/FMステレオラジオの場合許容ワット数はやや低めだが外部スピーカー仕様が多い。そのため社外ヘッドユニットへの交換を行う際には当然それらを増設しなければならないので確認する必要がある。さらに近年でも軽トラックの一部廉価グレードだと薄いベニヤ板とビニール張りのドアトリムも存在し穴を開ける必要性も出てくる。こうした後付けスピーカーともなると金属製グリル付きのスピーカー(近年ではフルレンジスピーカーしか存在しない)でないとスピーカーの保護が出来ないためスピーカーの種類は純正品を除くと大幅に限定される。パイオニアなどがトレードインスピーカー用のアタッチメント&スピーカーグリルも発売している。
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