ドアトリム
ドア室内側の内張り部品をいう。初期の乗用車は、平板のハードボードに発泡塩ビシートをかぶせ、周囲の見返し布をハードボードの裏面にステープルで留め、表面には、高周波溶着でデザイン模様を描くような単純な内装品であった。樹脂成形技術の大幅な進歩に伴い、プレスボードを成形した簡単な起伏をもったトリムパッドから、樹脂インジェクションでドアアームレストやドアプルハンドルまで一体成形した、複雑な形状のものまでできるようになった。ドアインナーへの組み付けは、初期には、ばね鋼を徳利状に成形したクリップに、防水用の塩ビキャップをかぶせてドアインナーの穴に嵌入していたが、近年は防水用の鍔まで一体にした樹脂クリップが多用されている。
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