『源氏物語』とは? わかりやすく解説

『源氏物語』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:33 UTC 版)

アーサー・ウェイリー」の記事における「『源氏物語』」の解説

1925年から1933年にかけて6巻分けて出版された『源氏物語』の翻訳"The Tale of Genji"は、同書世界初の英語全訳である。詩的美しい英語といわれ、出版されるとたちまちベストセラーとなった(ただし数ページの第38帖「鈴虫」は訳出ていない)。「ここにあるのは天才作品」「忘れられ文明が(……)いずこでも追従ゆるさない配列美しさをもって蘇ってくる」「日本黄金時代古典 東洋最高の長編小説等々、『タイムズ』紙などで絶賛された。またその訳文は「感情優雅さ純粋な言葉巧みさのどれだけが紫式部(レディ・ムラサキ)のもので、どれだけ翻訳者のものかわからない」と英文学としても高く評価された。「現代作家でもここまで心情描け作家はいない」と絶賛するなど、現在世界的に紫式部評価が高いのは、紹介したウェイリー功績と言える。また同書触発され日本研究志し大成したドナルド・キーンなどの日本学者も多い。更に源氏物語起点に他のウェイリーの訳著『The 'No' Plays of Japan』を読み初めて〈能〉に興味持った人も多く日本文化対すその後国際的評価高まり考えるに、直接のみならず間接を含む影響極めて大きい。なお『The Tale of Genji』はその後イタリア語ドイツ語フランス語などに二次翻訳された。現在でも在日外国人記者などが、来日前に上司薦められる書とも言われ日本の歴史伝統理解するための必読とされる

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『源氏物語』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/08 07:36 UTC 版)

本の巻・並びの巻」の記事における「『源氏物語』」の解説

並びの巻は、巻名目録注釈書等の中で「並び」などとして明記されるほかに、「並びの巻」であると明記はされない場合でも、巻名目録においては本の巻」と「並びの巻」を、 「本の巻」の巻名にのみ巻序番号を振る。 「本の巻」の巻名一つ前の「本の巻」の左に並べて書いていくのに対して並びの巻」の巻名は「本の巻」の巻名の下に書く。 「並びの巻」の巻名は「本の巻」の巻名よりも小さい文字で(時には行書きで)書く。 といった形で区別して示されることによって明らかになる。 『源氏物語』においては、以下に示す54帖中の18帖は、多く資料共通して並びの巻」として記述されていることから共通して認められているといえる並びの巻」であると考えられている。 空蝉夕顔帚木並びの巻 末摘花若紫並びの巻 蓬生関屋澪標並びの巻 初音胡蝶常夏篝火野分行幸藤袴真木柱玉鬘並びの巻 若菜下若菜上並びの巻 鈴虫横笛並びの巻 紅梅竹河匂宮並びの巻 また上記以外に以下のような特定の資料にしか現れない「並びの巻」がいくつか存在する。 『源氏釈』では玉鬘並び最後槇柱」の後に「桜人」を挙げて、「次にあるべし」と注釈加えており、また「総角」を「椎本」の並びの巻にしている。 故実書『拾芥抄』(前田尊経閣文庫本)に収められ巻名目録源氏物語目録部第卅」では、通常若紫並びとされている「末摘花」を「紅葉賀」の並びとしており、「玉鬘」の並びの巻最後で、「槇柱」に続いて桜人イ」と記している。 更に、宇治十帖における並びの巻に関しては、いくつかの異な記録が古い文献見られる源氏物語の巻序見よ

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