2009-08-13(Thu)
青い花 #07 若葉のころ
あーちゃんとのデート。そして先輩宅へ。
ついにおひいさまの本音が明らかに。
微妙な雰囲気で締めた前回を引きずるようにふみは学校をサボり、先輩との約束もスッポかし。あの凛々しい先輩が涙ボロボロ流してる所を見てしまったら…その後本人からのフォローがあったとはいえ結局先輩への疑問は払拭できてませんし、むしろその疑いを確信に変えるような先輩の涙。いろんな事が頭をグルグルして「どうしたらいいのかわからない」のでしょう。思い悩むふみの表情がいきなり神がかった作画で見ているこっちもどうしたらいいのやら(笑
てなわけで演劇祭の代休で寝ていたあーちゃんへ電話。髪を下ろした寝起きのパジャマ姿がかわいすぎでしょう。ふみがサボったことを聞いて「あれま!」、しかし俯くふみを見て元気づけてあげようと思ったのか、深く追求せず横浜デートを快諾するあーちゃんは限りなく良い子です。あーちゃんの返事を聞いたふみはガイドブックを手に明るい表情を見せ…この一連カットがこれまた無駄によく動く。今週の田中コーナー? それはそうと横須賀線のロングシートに収まる2人のサイズがちょっとおかしいです。背景美術もキャラ作画もいいのに合わせるとガリバー状態ってのはじつにもったいない。
あーちゃんとの楽しいデートで当面の悩みも忘れ、一息の赤煉瓦カフェにて周囲の会話から気になったのかケータイ着信をチェック。先輩からの着信が無いことにホッとしているような寂しそうな複雑な表情。一方の先輩はふみが来ていないことを知ってがっかり、「ふられたかな?」と肩を落とす様子はいつもの男前な姿と別人ですね。
デート帰りに踏切前での会話シーン。家へ帰りたくないふみ…これは先日受けた先輩急襲の二の舞を恐れている? それとも単にあーちゃんに甘えたいだけなのかな。ふみに優しすぎるあーちゃんは自分でもそれをわかっているようですが結局優しい。優しいあーちゃんに甘えてはいけないとわかっているふみも結局甘えてしまう。とはいえこういう時は甘えてもいいと思うよ。きちんと空気を読みながらふみに優しいあーちゃんは良い子だなあ。
寝室での会話も良かった。「酷い事をしてしまった」と落ち込むふみ、先輩との仲直りを諭すあーちゃんの口調は母親のように優しい。ほんとふみってば図体ばっかり大きくて…しかしふみはふみなりにきちんと考えているようでした。このまま引きずっていてもどうにもならないのはわかっている、いよいよ正面からぶつかることを決意した? そんな語りをぺたんこ座りで聞いているあーちゃんがかわいすぎて脳幹痺れまくり。あーちゃん蕩れー(流行らないねこれ
明けて翌日、ふみはバスケ部の人となった先輩の所へ。スッポかしを気にしているのか微妙に不機嫌で無愛想な先輩でしたがふみをデートに誘い…その行き先が自宅とのことでふみはびっくり。話を聞いて一瞬置いてのびっくり顔がいい味でした。
夜の自宅であーちゃんに報告の電話。四姉妹の話を聞いて若干の緊張を見せるも先輩との仲直りがうれしいふみは枕を抱きしめ、ベッドの上で足をじたばた。今回はふみの子供っぽい仕草が強調されていますね。まあ後半での「おひいさま」はそれを上回っているのですが(笑
待ち人来たらずで落ち込むふみの顔をお茶目に覗き込む先輩。パァっと明るくなったふみの前に迎えのベンツが…運転手付きのベンツは金持ちの記号、「スッポかされたと思った?」と子供っぽいいじわるを言う先輩がちょっとかわいい。どうでもよろしいがリヤシートでシートベルトをしているのは法律遵守とはいえどうも見慣れない光景だなあ。ほどなく先輩宅へ到着、どこの武家屋敷かというほどの塀に囲われたお屋敷はいかにも由緒正しい金持ち風ですね。
屋敷の部屋にて待ち構える先輩の姉さん衆+お母さんを見たふみはいきなり大緊張…そりゃいきなりこの状況は緊張するだろう(笑。とはいえ仰々しい屋敷構えに反してフランクな一家はふみを歓迎、遅れてきた次女とも和やかな雰囲気にて挨拶を交わして一息。次女登場と共に無表情の先輩は「藤が谷の元教師」との言葉に反応、そして場の空気を一気に固める先輩の爆弾発言ががが!
「私、今、この子と付き合ってます」
突然のカミングアウトに固まるふみ。ただでさえ緊張している所でこの爆弾発言は…長女の「やっちゃんはレズビアンということ?」との言葉にビクッと反応するふみのカットは妙に生々しい。一瞬固まった一家でしたがあっさり事情を飲み込み、すると冷静な表情で先輩を問い詰める三女。
「本当に今好きなのはそのお嬢さんなのね?」
ここで一瞬目を逸らす先輩の表情が意味深、というかそのまんまなのでしょう。さらに「バイセクシャルなんだわ」と放ち…これは顧問先生とのアレコレが家族内で既知であり、また先輩がその思いを今だ引きずっていることも既知であるということ。学校ではあれほどトップスターでも性根を知る家族たちにいいように弄ばれ「おひいさま」扱い、図星を突かれた先輩は拗ねて自室に籠もっちゃったりすっかりお子様です。まあこれが先輩の本当の姿なのでしょうね。
先輩の部屋を訪れたふみは千津との過去を告白。「姉と妹の延長」と表現していましたが、本音を言えばふみ的にはそんな単純なものでは無かったでしょう。やられちゃってるわけですし(笑。振られたタイミングで現れた相手に惹かれた、寂しさを埋めるため次の恋に溺れるのはよくある話ですが…それをして話をすり替えふみを追い詰めるのはこれまた大人げない。というかこれは「顧問先生に未練があります」と言っているようなものです(笑。ふみちゃんってばすぐ泣くんだから。そんな微妙空間をナイスタイミングで止めに入った長女、おひいさまはさすがにバツが悪そう。
そのまま階下へ引っ張られ、何をするかと思いきや家族麻雀ですか。ふみって麻雀できるのか。女子高生雀士ですか、目が光りますか、牌も光りますか、羽が生えますか、背中は煤けていますか(それは違う。ここで「ツモ、リンシャンカイホウです」のセリフが欲しかった(笑。ともかく「女子高生雀士はレズビアン」というのは定説のようです(それも違う
ふみが抜けたあとの下世話な会話、そして次女と三女の刺々しい会話が意味深です。以前見せた先輩の回想シーンからして顧問先生と次女が親密だったのはわかってますし、おそらく会話内容まんまの関係だったのでしょう。
再び先輩の部屋へ。ソファーの上で膝を抱える先輩、常に堂々としているトップスターとは別人のように小さく見えます。ふみに対しひとしきり謝った後「自分の気持ちに整理が付いていない」ことを告白。そこから口元のアップ→振り返って口を開いた瞬間に目を見開いたふみの表情へ繋げて見せる「今のままじゃ付き合えない」宣言は見ているこっちも息を呑む演出です。いつしか外は横殴りの雨、まるでふみの胸中を見ているようでした。
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ついにおひいさまの本音が明らかに。
微妙な雰囲気で締めた前回を引きずるようにふみは学校をサボり、先輩との約束もスッポかし。あの凛々しい先輩が涙ボロボロ流してる所を見てしまったら…その後本人からのフォローがあったとはいえ結局先輩への疑問は払拭できてませんし、むしろその疑いを確信に変えるような先輩の涙。いろんな事が頭をグルグルして「どうしたらいいのかわからない」のでしょう。思い悩むふみの表情がいきなり神がかった作画で見ているこっちもどうしたらいいのやら(笑
てなわけで演劇祭の代休で寝ていたあーちゃんへ電話。髪を下ろした寝起きのパジャマ姿がかわいすぎでしょう。ふみがサボったことを聞いて「あれま!」、しかし俯くふみを見て元気づけてあげようと思ったのか、深く追求せず横浜デートを快諾するあーちゃんは限りなく良い子です。あーちゃんの返事を聞いたふみはガイドブックを手に明るい表情を見せ…この一連カットがこれまた無駄によく動く。今週の田中コーナー? それはそうと横須賀線のロングシートに収まる2人のサイズがちょっとおかしいです。背景美術もキャラ作画もいいのに合わせるとガリバー状態ってのはじつにもったいない。
あーちゃんとの楽しいデートで当面の悩みも忘れ、一息の赤煉瓦カフェにて周囲の会話から気になったのかケータイ着信をチェック。先輩からの着信が無いことにホッとしているような寂しそうな複雑な表情。一方の先輩はふみが来ていないことを知ってがっかり、「ふられたかな?」と肩を落とす様子はいつもの男前な姿と別人ですね。
デート帰りに踏切前での会話シーン。家へ帰りたくないふみ…これは先日受けた先輩急襲の二の舞を恐れている? それとも単にあーちゃんに甘えたいだけなのかな。ふみに優しすぎるあーちゃんは自分でもそれをわかっているようですが結局優しい。優しいあーちゃんに甘えてはいけないとわかっているふみも結局甘えてしまう。とはいえこういう時は甘えてもいいと思うよ。きちんと空気を読みながらふみに優しいあーちゃんは良い子だなあ。
寝室での会話も良かった。「酷い事をしてしまった」と落ち込むふみ、先輩との仲直りを諭すあーちゃんの口調は母親のように優しい。ほんとふみってば図体ばっかり大きくて…しかしふみはふみなりにきちんと考えているようでした。このまま引きずっていてもどうにもならないのはわかっている、いよいよ正面からぶつかることを決意した? そんな語りをぺたんこ座りで聞いているあーちゃんがかわいすぎて脳幹痺れまくり。あーちゃん蕩れー(流行らないねこれ
明けて翌日、ふみはバスケ部の人となった先輩の所へ。スッポかしを気にしているのか微妙に不機嫌で無愛想な先輩でしたがふみをデートに誘い…その行き先が自宅とのことでふみはびっくり。話を聞いて一瞬置いてのびっくり顔がいい味でした。
夜の自宅であーちゃんに報告の電話。四姉妹の話を聞いて若干の緊張を見せるも先輩との仲直りがうれしいふみは枕を抱きしめ、ベッドの上で足をじたばた。今回はふみの子供っぽい仕草が強調されていますね。まあ後半での「おひいさま」はそれを上回っているのですが(笑
待ち人来たらずで落ち込むふみの顔をお茶目に覗き込む先輩。パァっと明るくなったふみの前に迎えのベンツが…運転手付きのベンツは金持ちの記号、「スッポかされたと思った?」と子供っぽいいじわるを言う先輩がちょっとかわいい。どうでもよろしいがリヤシートでシートベルトをしているのは法律遵守とはいえどうも見慣れない光景だなあ。ほどなく先輩宅へ到着、どこの武家屋敷かというほどの塀に囲われたお屋敷はいかにも由緒正しい金持ち風ですね。
屋敷の部屋にて待ち構える先輩の姉さん衆+お母さんを見たふみはいきなり大緊張…そりゃいきなりこの状況は緊張するだろう(笑。とはいえ仰々しい屋敷構えに反してフランクな一家はふみを歓迎、遅れてきた次女とも和やかな雰囲気にて挨拶を交わして一息。次女登場と共に無表情の先輩は「藤が谷の元教師」との言葉に反応、そして場の空気を一気に固める先輩の爆弾発言ががが!
「私、今、この子と付き合ってます」
突然のカミングアウトに固まるふみ。ただでさえ緊張している所でこの爆弾発言は…長女の「やっちゃんはレズビアンということ?」との言葉にビクッと反応するふみのカットは妙に生々しい。一瞬固まった一家でしたがあっさり事情を飲み込み、すると冷静な表情で先輩を問い詰める三女。
「本当に今好きなのはそのお嬢さんなのね?」
ここで一瞬目を逸らす先輩の表情が意味深、というかそのまんまなのでしょう。さらに「バイセクシャルなんだわ」と放ち…これは顧問先生とのアレコレが家族内で既知であり、また先輩がその思いを今だ引きずっていることも既知であるということ。学校ではあれほどトップスターでも性根を知る家族たちにいいように弄ばれ「おひいさま」扱い、図星を突かれた先輩は拗ねて自室に籠もっちゃったりすっかりお子様です。まあこれが先輩の本当の姿なのでしょうね。
先輩の部屋を訪れたふみは千津との過去を告白。「姉と妹の延長」と表現していましたが、本音を言えばふみ的にはそんな単純なものでは無かったでしょう。やられちゃってるわけですし(笑。振られたタイミングで現れた相手に惹かれた、寂しさを埋めるため次の恋に溺れるのはよくある話ですが…それをして話をすり替えふみを追い詰めるのはこれまた大人げない。というかこれは「顧問先生に未練があります」と言っているようなものです(笑。ふみちゃんってばすぐ泣くんだから。そんな微妙空間をナイスタイミングで止めに入った長女、おひいさまはさすがにバツが悪そう。
そのまま階下へ引っ張られ、何をするかと思いきや家族麻雀ですか。ふみって麻雀できるのか。女子高生雀士ですか、目が光りますか、牌も光りますか、羽が生えますか、背中は煤けていますか(それは違う。ここで「ツモ、リンシャンカイホウです」のセリフが欲しかった(笑。ともかく「女子高生雀士はレズビアン」というのは定説のようです(それも違う
ふみが抜けたあとの下世話な会話、そして次女と三女の刺々しい会話が意味深です。以前見せた先輩の回想シーンからして顧問先生と次女が親密だったのはわかってますし、おそらく会話内容まんまの関係だったのでしょう。
再び先輩の部屋へ。ソファーの上で膝を抱える先輩、常に堂々としているトップスターとは別人のように小さく見えます。ふみに対しひとしきり謝った後「自分の気持ちに整理が付いていない」ことを告白。そこから口元のアップ→振り返って口を開いた瞬間に目を見開いたふみの表情へ繋げて見せる「今のままじゃ付き合えない」宣言は見ているこっちも息を呑む演出です。いつしか外は横殴りの雨、まるでふみの胸中を見ているようでした。
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