2007-12-09(Sun)
私が国産の木材を使う理由
地球の表面の71%は海で、29%が陸だそうだ。 そのうち、約3割が森林、同じく3割が砂漠である。 つまり、平地の43%程度が砂漠だということ。
ところで、砂漠はというと、毎年6万平方キロメートルずつ増えている。 これは、ご都合コンピュータのシミュレーションではないので、たぶん本当だろう。
6万平方キロというと、砂漠でない陸地の0.06%にあたる。 規模を理解するためにあえて単純な言い方をすれば、1600年で地球は全部砂漠になる。
国連環境計画(UNEP)のまとめによると現在、世界の砂漠は毎年6万平方キロメートルずつのスピードで広がっており、九州と四国とあわせた面積とほぼ同じ土地が砂漠化していると言われています。
鳥取砂丘新発見伝実行委員会(鳥取県のホームページから)
これによって、砂漠化の被害は年に650億ドル(7兆円以上)だという。 国連大学の発表で、未来日記ではなく調査報告。
10年後には、世界人口の3分の1近くに当たる20億人が影響を受け、5000万人が居住地を失うことになる。
極めて重要な環境問題の1つでありながら、国際条約などに基づく取り組みによっても事態に改善の兆しが見られない。
(同報告)
そして、その原因は、いかにも地球温暖化にあるように書いている。なにせ、この報告を報道した記事のタイトルは
砂漠化の被害年650億ドル、温暖化でさらに深刻に――対策は不十分と国連大(日経ネット)
そして、先の引用文の頭にも、じつは
このままでは地球温暖化の影響も加わって砂漠化がさらに深刻となり、10年後には、世界人口の3分の1近くに当たる (後略)
となっているのである。
普通に読んだ人は、砂漠化の主な原因は温暖化だと思うだろう。
しかし、実際は主な原因は人為的なものであることは、間違いなさそうだ。
砂漠化の要因の割合は,自然的な要因が13%,人為的な要因が87%で,人為的要因の占める割合が大きいことが分かります。
(鳥取大学乾燥地研究センター 井上光弘氏のHPより)
その他、多くの資料を見ても、だいたい同じことが書いてあるし、実は上記の日経ネットの記事も、気をつけて読めばそう読めるようにもなっている。
では、その人為的な原因とは何か。 井上氏のホームページからもう一つ引用させていただく
砂漠化の影響を受けている人口は、世界人口の約6分の1,約10億人です。そのうち、6億人が栄養不足で、開発途上国に集中していると言われています。
そう、砂漠問題は、なによりも貧困問題なのである。
なにゆえ過放牧をするのか。 詳しくは、ここでは述べないが、昔は高級品だったカシミアがなぜ2900円で買えるようになったのか、考えてみると分かってくるかもしれない。
同じ問題が、木材にもある。
過伐採は、あたかも住民が勝手に伐っているように書かれていることが多いが、もちろんそればかりではない。
巨大な伐採企業が、現地政府と癒着して、やりたい放題の違法伐採をしているのである。
そして、その巨大伐採企業の元締めは、日本の商社である。
地球上でもっとも速いスピードで森林が消滅していると言われるインドネシアでは、伐採の8割近くが違法伐採であり、切った木材の半分は、双日などの日本の商社が買い取っている。
グリーンピースのホームページに、その実体の一端が書かれている。
リンブナンヒジャウ
カユ・ラピス・インドネシア
また、こちらは、現地での住民と伐採企業とのたたかいの様子
サラワク・キャンペーン委員会
日本の山には使い切れない木が、それこそ山のようにあるのに、わざわざ他国の山を砂漠に変えて木を輸入している。
これは、熱帯だけの問題ではない。
北洋材といわれる、ロシアのツンドラ地帯の木も深刻だ。永久凍土で木を切ったら、もう生えてこない。しかも、地中から塩が上がってきて、何も生育できない土地になってしまう。
そして、それもこれも、もとを糾せば貧困問題だ。
別の言い方をするならば、グローバリズムという一種の侵略行為の結果である。
これが、私が国産材にコダワル理由。
現地の人々の怨念と砂漠化による地球の悲鳴が込められた輸入材の家に住むよりも、伐らないと荒廃する日本の山の木を切って森の精をいただいた家のほうが良いに決まっている。
そして同時に、これがCO2温暖化説にシツコク反対する理由でもある。
このような人為的な砂漠化までも、あたかもCO2が原因であるかのようにゴマカスのが、CO2温暖化論なのであり、都合の悪いことはなんでもCO2のせいにして、最後の落としどころは原子力発電という、悪魔の呪文のような最悪の魔法が、CO2温暖化論なのである。
ところで、砂漠はというと、毎年6万平方キロメートルずつ増えている。 これは、ご都合コンピュータのシミュレーションではないので、たぶん本当だろう。
6万平方キロというと、砂漠でない陸地の0.06%にあたる。 規模を理解するためにあえて単純な言い方をすれば、1600年で地球は全部砂漠になる。
国連環境計画(UNEP)のまとめによると現在、世界の砂漠は毎年6万平方キロメートルずつのスピードで広がっており、九州と四国とあわせた面積とほぼ同じ土地が砂漠化していると言われています。
鳥取砂丘新発見伝実行委員会(鳥取県のホームページから)
これによって、砂漠化の被害は年に650億ドル(7兆円以上)だという。 国連大学の発表で、未来日記ではなく調査報告。
10年後には、世界人口の3分の1近くに当たる20億人が影響を受け、5000万人が居住地を失うことになる。
極めて重要な環境問題の1つでありながら、国際条約などに基づく取り組みによっても事態に改善の兆しが見られない。
(同報告)
そして、その原因は、いかにも地球温暖化にあるように書いている。なにせ、この報告を報道した記事のタイトルは
砂漠化の被害年650億ドル、温暖化でさらに深刻に――対策は不十分と国連大(日経ネット)
そして、先の引用文の頭にも、じつは
このままでは地球温暖化の影響も加わって砂漠化がさらに深刻となり、10年後には、世界人口の3分の1近くに当たる (後略)
となっているのである。
普通に読んだ人は、砂漠化の主な原因は温暖化だと思うだろう。
しかし、実際は主な原因は人為的なものであることは、間違いなさそうだ。
砂漠化の要因の割合は,自然的な要因が13%,人為的な要因が87%で,人為的要因の占める割合が大きいことが分かります。
(鳥取大学乾燥地研究センター 井上光弘氏のHPより)
その他、多くの資料を見ても、だいたい同じことが書いてあるし、実は上記の日経ネットの記事も、気をつけて読めばそう読めるようにもなっている。
では、その人為的な原因とは何か。 井上氏のホームページからもう一つ引用させていただく
砂漠化の影響を受けている人口は、世界人口の約6分の1,約10億人です。そのうち、6億人が栄養不足で、開発途上国に集中していると言われています。
そう、砂漠問題は、なによりも貧困問題なのである。
なにゆえ過放牧をするのか。 詳しくは、ここでは述べないが、昔は高級品だったカシミアがなぜ2900円で買えるようになったのか、考えてみると分かってくるかもしれない。
同じ問題が、木材にもある。
過伐採は、あたかも住民が勝手に伐っているように書かれていることが多いが、もちろんそればかりではない。
巨大な伐採企業が、現地政府と癒着して、やりたい放題の違法伐採をしているのである。
そして、その巨大伐採企業の元締めは、日本の商社である。
地球上でもっとも速いスピードで森林が消滅していると言われるインドネシアでは、伐採の8割近くが違法伐採であり、切った木材の半分は、双日などの日本の商社が買い取っている。
グリーンピースのホームページに、その実体の一端が書かれている。
リンブナンヒジャウ
カユ・ラピス・インドネシア
また、こちらは、現地での住民と伐採企業とのたたかいの様子
サラワク・キャンペーン委員会
日本の山には使い切れない木が、それこそ山のようにあるのに、わざわざ他国の山を砂漠に変えて木を輸入している。
これは、熱帯だけの問題ではない。
北洋材といわれる、ロシアのツンドラ地帯の木も深刻だ。永久凍土で木を切ったら、もう生えてこない。しかも、地中から塩が上がってきて、何も生育できない土地になってしまう。
そして、それもこれも、もとを糾せば貧困問題だ。
別の言い方をするならば、グローバリズムという一種の侵略行為の結果である。
これが、私が国産材にコダワル理由。
現地の人々の怨念と砂漠化による地球の悲鳴が込められた輸入材の家に住むよりも、伐らないと荒廃する日本の山の木を切って森の精をいただいた家のほうが良いに決まっている。
そして同時に、これがCO2温暖化説にシツコク反対する理由でもある。
このような人為的な砂漠化までも、あたかもCO2が原因であるかのようにゴマカスのが、CO2温暖化論なのであり、都合の悪いことはなんでもCO2のせいにして、最後の落としどころは原子力発電という、悪魔の呪文のような最悪の魔法が、CO2温暖化論なのである。
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