2007-12-11(Tue)
あらためて福田・舛添の年金詐欺について
日本の犯罪史上、最大の詐欺事件が国による年金詐欺であることは論をまたない。
被害額も、被害者の数も、いかなる詐欺師でも不可能な大規模詐欺事件だ。
そのことを、公然と開き直る人々が、今現在も日本の国を動かしているのだから、なんともすごい国だ。
時間順に復習してみたい。
安倍内閣メールマガジン(第31号 2007/05/31)
私の内閣においては、年金の「払い損」は絶対に発生させません。
1億人の年金加入者に対して、導入前に3億件あった番号を整理、統合する作業を始め、導入直後にも2億件が残りました。その後、一つひとつ、統合を進めた結果、今残っているのが5千万件です。これらについて、徹底的にチェックを進め、1年以内に全記録の名寄せを完了させます。
自民党のチラシ (2007.6)

(世界平和を実現しようさんより)
2007年9月23日23時16分 読売新聞
年金名寄せ問題政治責任生じず、福田氏が示唆
自民党の福田康夫新総裁は23日の記者会見で、「私は、どういう形で作業が行われているか、その見通しはどうかについてよく承知していない。」
安倍首相が掲げた公約であり、政治責任は生じないとの考えを示唆したと見られる。
2007年11月13日 読売新聞
不明年金5000万件 解決時期は不明
社会保険庁は、政府が来年3月末までに終えるとしている年金記録の「名寄せ」について、「記録と結びつく可能性のある者を特定すること」との定義をまとめた。
これは、わかりにくいから少しコメントすると、5000万件の誰のものだか分からない「消えた年金」について、「分かる人だけ特定する」、つまり、全部解明するのではなくて、分からない人は「わかりませ~ん」とサジを投げることを「名寄せ」と言うのだそうだ。
来年3月までに終わらせるのは、この名寄せであって、5000万件の年金が誰のものか「分かる人は分かるけど、分からない人はわかりません」と言っているのが、この記事。
2007年11月22日 東京新聞
舛添厚労相 5000万件『数%不明も』 年金記録 名寄せ作業で
舛添要一厚生労働相は「不可抗力で神様がやってもできないのが出てくる可能性がある」と述べ、最後まで持ち主が見つからない記録が発生する可能性が高いことを重ねて強調した。
「数%(持ち主が)見つからないのが出てくる可能性がある。来年三月末になると、全部ばら色の世界になるという誤解を与えたきらいがある」と述べた。
このへんからは、もう開き直りの一手。舛添ごときが口先で命を賭けようが賭けまいが、年金が消えた人にとってはどうでも良いことだ。
2007年12月11日 読売新聞
年金不明5000万件 名寄せ困難4割
約5000万件の年金記録の約38・8%にあたる1975万件が、社会保険庁のコンピューター上で記録の持ち主を照合する「名寄せ」作業では持ち主の特定が困難であることが、社保庁の推計で明らかになった。
中でも、社保庁による入力ミスなどが原因の945万件は、原本の紙台帳との突き合わせ作業などを行っても、持ち主が特定できない可能性があるとした。
すべての記録の持ち主を特定するという政府の公約達成は、極めて困難となった。
2007年12月11日 東京新聞
年金名寄せ4割困難 社保庁報告 判明は1100万件のみ
宙に浮いた年金記録五千万件について、38・8%の千九百七十五万件は入力ミスなどで持ち主の特定が困難であることが十一日、社会保険庁の調査で分かった。これまでにコンピューターの名寄せ作業で持ち主を特定できたのは21・6%の千百万件にとどまっている。
また、町村信孝官房長官は記者会見で「来年三月までにやるのは、五千万件の(記録の)解明をすることだ。来年四月以降も精力的にやっていこうということで、最後の一人、一円まで(払うことを)全部、来年三月までやると言ったわけではない」と釈明した。
これも、町村の言いたいことを代弁しておくと、「解明」とは分からないことは分からないと解明するのであって、誰のものかをちゃんと解明するということではない。
こうやって時系列でまとめると、政府とか自民党とかいう連中が、いい加減でウソつきの集まりかということが分かる。
安倍は「絶対に」と言い、ぬけぬけと「自民党があなたの年金を守ります」と言いながら、安倍が福田に変わったとたんに「政治責任はない」と逃げにかかり、2ヶ月も経たないうちに「名寄せとは記録のある人だけを特定することで、分からない人は知りません」と言いだし、その数日後には「絶対に」と言った安倍内閣のときから厚労相だった舛添要一が「数%は持ち主が見つからないかも」と言い、その3週間後には数%どころか「4割が困難」と言うのであった。
ここまでされて、まだ自民党に投票する人は、はっきり言って自業自得だ。
自業自得ではあるが、他の人も巻き添えにする自業自得だから罪作りだ。
ささやかな記憶力と、普通の判断力があるならば、ジミントウという名の詐欺集団に過ぎないことは見て取れるはずだ。
総選挙になるのかならないのか、判断は付きかねるが、もしも選挙ということになったなら、このことは絶対に頭に入れておきたい。
被害額も、被害者の数も、いかなる詐欺師でも不可能な大規模詐欺事件だ。
そのことを、公然と開き直る人々が、今現在も日本の国を動かしているのだから、なんともすごい国だ。
時間順に復習してみたい。
安倍内閣メールマガジン(第31号 2007/05/31)
私の内閣においては、年金の「払い損」は絶対に発生させません。
1億人の年金加入者に対して、導入前に3億件あった番号を整理、統合する作業を始め、導入直後にも2億件が残りました。その後、一つひとつ、統合を進めた結果、今残っているのが5千万件です。これらについて、徹底的にチェックを進め、1年以内に全記録の名寄せを完了させます。
自民党のチラシ (2007.6)

(世界平和を実現しようさんより)
2007年9月23日23時16分 読売新聞
年金名寄せ問題政治責任生じず、福田氏が示唆
自民党の福田康夫新総裁は23日の記者会見で、「私は、どういう形で作業が行われているか、その見通しはどうかについてよく承知していない。」
安倍首相が掲げた公約であり、政治責任は生じないとの考えを示唆したと見られる。
2007年11月13日 読売新聞
不明年金5000万件 解決時期は不明
社会保険庁は、政府が来年3月末までに終えるとしている年金記録の「名寄せ」について、「記録と結びつく可能性のある者を特定すること」との定義をまとめた。
これは、わかりにくいから少しコメントすると、5000万件の誰のものだか分からない「消えた年金」について、「分かる人だけ特定する」、つまり、全部解明するのではなくて、分からない人は「わかりませ~ん」とサジを投げることを「名寄せ」と言うのだそうだ。
来年3月までに終わらせるのは、この名寄せであって、5000万件の年金が誰のものか「分かる人は分かるけど、分からない人はわかりません」と言っているのが、この記事。
2007年11月22日 東京新聞
舛添厚労相 5000万件『数%不明も』 年金記録 名寄せ作業で
舛添要一厚生労働相は「不可抗力で神様がやってもできないのが出てくる可能性がある」と述べ、最後まで持ち主が見つからない記録が発生する可能性が高いことを重ねて強調した。
「数%(持ち主が)見つからないのが出てくる可能性がある。来年三月末になると、全部ばら色の世界になるという誤解を与えたきらいがある」と述べた。
このへんからは、もう開き直りの一手。舛添ごときが口先で命を賭けようが賭けまいが、年金が消えた人にとってはどうでも良いことだ。
2007年12月11日 読売新聞
年金不明5000万件 名寄せ困難4割
約5000万件の年金記録の約38・8%にあたる1975万件が、社会保険庁のコンピューター上で記録の持ち主を照合する「名寄せ」作業では持ち主の特定が困難であることが、社保庁の推計で明らかになった。
中でも、社保庁による入力ミスなどが原因の945万件は、原本の紙台帳との突き合わせ作業などを行っても、持ち主が特定できない可能性があるとした。
すべての記録の持ち主を特定するという政府の公約達成は、極めて困難となった。
2007年12月11日 東京新聞
年金名寄せ4割困難 社保庁報告 判明は1100万件のみ
宙に浮いた年金記録五千万件について、38・8%の千九百七十五万件は入力ミスなどで持ち主の特定が困難であることが十一日、社会保険庁の調査で分かった。これまでにコンピューターの名寄せ作業で持ち主を特定できたのは21・6%の千百万件にとどまっている。
また、町村信孝官房長官は記者会見で「来年三月までにやるのは、五千万件の(記録の)解明をすることだ。来年四月以降も精力的にやっていこうということで、最後の一人、一円まで(払うことを)全部、来年三月までやると言ったわけではない」と釈明した。
これも、町村の言いたいことを代弁しておくと、「解明」とは分からないことは分からないと解明するのであって、誰のものかをちゃんと解明するということではない。
こうやって時系列でまとめると、政府とか自民党とかいう連中が、いい加減でウソつきの集まりかということが分かる。
安倍は「絶対に」と言い、ぬけぬけと「自民党があなたの年金を守ります」と言いながら、安倍が福田に変わったとたんに「政治責任はない」と逃げにかかり、2ヶ月も経たないうちに「名寄せとは記録のある人だけを特定することで、分からない人は知りません」と言いだし、その数日後には「絶対に」と言った安倍内閣のときから厚労相だった舛添要一が「数%は持ち主が見つからないかも」と言い、その3週間後には数%どころか「4割が困難」と言うのであった。
ここまでされて、まだ自民党に投票する人は、はっきり言って自業自得だ。
自業自得ではあるが、他の人も巻き添えにする自業自得だから罪作りだ。
ささやかな記憶力と、普通の判断力があるならば、ジミントウという名の詐欺集団に過ぎないことは見て取れるはずだ。
総選挙になるのかならないのか、判断は付きかねるが、もしも選挙ということになったなら、このことは絶対に頭に入れておきたい。
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