2007-11-11(Sun)

国連事務総長によるイカサマ劇

「南極は破局寸前」 視察の国連事務総長
2007年11月11日 中日新聞

「氷は私たちが考えているよりもはるかに速く解けている。今すぐ行動しないと、そう遠くない将来に(南極から)氷がなくなってしまうかもしれない」と警告した。

ところで、潘基文がおとずれた「南極」がどこにあるか、ご存じだろうか。
南極は南極でも、限りなく南米に近いキングジョージ島という場所だ。

一般向けのツアーでも行くことができる。そして、その説明文にも、
キングジョージ島は南緯66度33分以北に位置し、必ずしも地理学上で言う南極圏とは一致しません。と丁寧に書いてある。
小型機で行く南極地域日帰り/1泊2日ツアー

南極の一番暖かい場所へ行って、「破局寸前だ」と大げさに騒いで見せた国連事務総長であるが、その国連のIPCCでは、なんと言っているか。
以下の文章は、国連のIPCC第4次報告を日本の気象庁が翻訳したものだ。

南極の海氷面積には、引き続き年々変動と局地的な変化は見られるものの、統計学的に有意な平均的傾向は見られない。これはこの地域全体で平均すると昇温が認められないことと整合している。

過去50 年にわたって、南極大陸を除く各大陸において、大陸平均すると、人為起源の顕著な温暖化が起こった可能性が高い。

現在の全球モデルを用いた研究によれば、南極の氷床は十分に低温で、広範囲にわたる表面の融解は起こらず、むしろ降雪が増加するためその質量は増加すると予測される。


もう一度言うけれども、これは温暖化に疑問を唱える本に書いてあるのではない。IPCCの報告書に書いてあるのだ。
IPCC 第4 次評価報告書第1 作業部会報告書

にもかかわらず、初夏の季節に南極の一番暖かいところに行き、自分の出した報告書と全く相反することをわめいたのが、潘基文・国連事務総長だ。

だいたい、この季節に一番暖かい場所で氷が溶けなかったら、南極の氷は増え続けて大変なことになる。溶けて当たり前の光景を、あたかも温暖化のせいであるかのように演出しているのである。

この一点を見ただけでも、CO2温暖化キャンペーンがイカサマであることがよく分かる。

砂漠化や淡水汚染の問題など、もっと深刻な問題を誤魔化す免罪符として、CO2をやり玉に挙げるキャンペーン。
だまされてはいけない。




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今晩は、お久しぶりです。
>CO2温暖化キャンペーンがイカサマ
やはり、此処らへんにも、原発推進ロビーやら、穀物燃料化やらの力が掛かっているという事でしょうか?
ああ、たとえ来年の大統領選で、米民主党政権になったとしても、
混迷は続きそう・・。

国連事務総長パン某は盗一叫界員という話です。
もちろん本人に聞いたわけでもないので、言い切ってしまうことは
できませんが、リチャード・コシミズ氏という9・11自作自演テロだと
訴えている人が書いていました。国連の胡散臭さは前々から言われて
ますし、どうも信用できる組織ではないです。
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