2021-11-10(Wed)
これからの「れいわ」
今日は新人議員の初登院ということで、各紙が大石あきこさんのことも取り上げていますが、議員が国会に行くのは当たり前の話なので、そのへんはリンクだけ書いておいて、スルーします。
関西で初めて議席獲得のれいわ 大石議員が初登院 「橋下さんにかみついた原点は今も変わらず」
11/10 関テレ
問題は、これからの「れいわ」です。
以下、私のまったく個人的な思いを書きます。
くれぐれも、大石事務所とかその周辺の意見ではありませんので、よろしく。
2年前、参院選で228万票、得票率4.6%を集めました。
あの時は、私たち生活フォーラム関西(自由党グループ)は、自前のカンパで持っていた自由党の街宣車を、れいわ新選組の要請で「れいわ」に看板を取り替え、17日間、近畿ブロックを走り回りました。
選挙が終わり、一時的とは言え支持率が2%程度に上がり、テレビでも「れいわ」が取り上げられるようになったとき、私は太郎さんに以下の提案というかお願いをしました。一部をご紹介します。
「目の前の問題としては、「れいわ新選組」に模様替えして近畿を回った自由党大阪府連の街宣車です。選挙が終わったら廃車にする予定でしたが、生活フォーラムが引き取って来年末まで維持することにしました。私としては、できるだけ走らせたり、街宣したりしたいのですが、勝手にやっていいのか、何をアナウンスすればいいのか、判断がつきません。せっかく太郎さんがメディア出演を頑張っているときに、認知度アップに努めたいと気が焦ります。
枝野さんは、この期に及んでも非減税勢力の結集を目指しているようにも見えます。「枝野の壁」を突き崩すには、まだ一押しふた押しが必要です。まずは、れいわの支持率が5%を超えることが次のインパクトではないでしょうか。
党本部が手一杯で全国の支持者は何をして良いのか分からない。このフリーズ状態を解き放てば、認知度と支持率の獲得に大いに貢献できると思います。」
残念ながら、太郎さんからの返事はなく、当時の事務局長から、れいわ新選組としての街宣車活用はNG、生活フォーラム関西としてやってくれ、という旨のお返事をいただきました。
一気呵成にやってやろう、という意気込みだった仲間たちの心から、プシューと空気が抜けていく音が聞こえるような気がしました。
■
その後しばらくの間、れいわ新選組は音無しの状態が続き、世間のウワサも静まり、支持率もあるかないかの限界状態へと落ちていきました。
そして今回、小選挙区に12人、比例単独で9人の候補を立てたにもかかわらず、221万票、3.77%の得票率でした。2年間で約1%得票率を落としてしまったのです。
3人の当選を勝ち取ったことは、たしかに大きな大きな成果ですが、衆院選におけるれいわ新選組の闘いが「勝ちか負けか」と二分法で問われれば、負けと言わざるを得ません。
それは、今回の候補者の責任と言うよりも、第一義的には2年間の党本部の責任と言えます。
まず、自らの存在意義を、誰にでも分かるように明示しなかったということです。
もともと、立憲などの既成野党にカツ!を入れ、本気にさせるための突出だったはずです。
それが2人の議員を擁する政党として成立したために、「デッドボール上等!」でつっこんでいくのか、今あるれいわ新選組を拡大していくのか、方向が定まらないままズルズルと時が過ぎてしまいました。
第二に、地方組織を否定したことです。
本部直轄でポスターを貼るボランティアのみを集め、各地方で自立した運動を立ち上げることをしませんでした。できなかったのではなく、それを否定してきました。
ポスターボランティアと、大型街宣、という、本部直轄の戦術だけでれいわ新選組は闘おうとしたのです。
その結果が、今回の数字です。
巨大な本部組織があって、数万人のボランディアを有機的に指揮できるのなら、まあそれはそれでアリかもしれませんが、そんなものあるわけがない。(もしそんな本部組織があったらあったで気持ちが悪いし)
289の小選挙区があるならば、289通りの運動組織ができていかなくては、いくら時間をかけてもれいわ新選組は支持率1%未満から脱皮できません。
第三に、野党共闘への態度を表明しなかったことです。
何よりも東京都知事選で、太郎さんが野党統一候補を断って、後から単独で立候補したことは決定的だったと思います。
その後も、安易に共闘に乗らないのはいいとして、「なぜ乗らないのか」「どうなったら乗るのか」 まったく情報発信がありませんでした。支持者の中でも、かつての共産党のような独善的な孤立主義なのかと思われていきました。
東京都の比例票は、2019年の46万票、得票率7.95%から、今回は36万票、得票率5.6%に激減しています。
この厳しい現実を見ないフリしてはなりません。
これも、深読みすれば「全国の支持者、ボランティアの気持ちを考えていたか」ということに帰すると思っています。
党本部が決断すれば、ボラはついてくる、という独善性がなかったか、ぜひ振り返っていただきたいと思います。
(ちなみに、れいわ新選組かいわいが使う「ボラ」という略称も、私は好きになれません。魚みたいだし)
■
こうして振り返ってみれば、逆にこれからの「れいわ」が見えてきませんか。
・目的と目標の明示
・支持者との意見交換、意思疎通
・多様で自立的な地方の運動
なんか地味ですが、私はこの三つだと思います。
簡単じゃないことは、よく分かっています。
支持者、ボランティアの皆さんが、一筋縄でも二筋縄でもいかないし、一癖二癖三癖四癖・・・ とまあ、たいへんな個性派揃いなのも少しは存じています。
それでも、れいわ新選組が、一時的な突出ではなく、これから本格的な政党として政権交代を目指して行くのならば、絶対に避けては通れない道です。
議員が5人になったことで、党の財政も少しはマシになるでしょう。
活動にはガンガンカネを使いながら、財政運営は、ちゃんと透明性をもたすことです。
党本部をブラックボックスにせずに、人民の財産を人民のためにこうやって使ってる ということを明示すべきです。
Party Of the people By the people and For the people です
私も成り行き上、これまでのように「れいわ新選組とは一線を引きます」では済まなくなってしまいました。
でも、言いたいことは言います。
強くて風通しのいい党を育てていくために、「苦言専門係」は口を閉じません。
■■■■
話は変わって家づくりです
ずっとこの欄で書いてきた豊中の家。ついに足場が取れました。
本日、私も、お家の姿に初対面してきました。
この巨大柱はいったい??
少し先ですが12月11日(土)・12(日)に完成見学会を行います
ご希望の方は(家建てなくてもぜんぜん構わないので) [email protected] までご連絡を
関西で初めて議席獲得のれいわ 大石議員が初登院 「橋下さんにかみついた原点は今も変わらず」
11/10 関テレ
問題は、これからの「れいわ」です。
以下、私のまったく個人的な思いを書きます。
くれぐれも、大石事務所とかその周辺の意見ではありませんので、よろしく。
2年前、参院選で228万票、得票率4.6%を集めました。
あの時は、私たち生活フォーラム関西(自由党グループ)は、自前のカンパで持っていた自由党の街宣車を、れいわ新選組の要請で「れいわ」に看板を取り替え、17日間、近畿ブロックを走り回りました。
選挙が終わり、一時的とは言え支持率が2%程度に上がり、テレビでも「れいわ」が取り上げられるようになったとき、私は太郎さんに以下の提案というかお願いをしました。一部をご紹介します。
「目の前の問題としては、「れいわ新選組」に模様替えして近畿を回った自由党大阪府連の街宣車です。選挙が終わったら廃車にする予定でしたが、生活フォーラムが引き取って来年末まで維持することにしました。私としては、できるだけ走らせたり、街宣したりしたいのですが、勝手にやっていいのか、何をアナウンスすればいいのか、判断がつきません。せっかく太郎さんがメディア出演を頑張っているときに、認知度アップに努めたいと気が焦ります。
枝野さんは、この期に及んでも非減税勢力の結集を目指しているようにも見えます。「枝野の壁」を突き崩すには、まだ一押しふた押しが必要です。まずは、れいわの支持率が5%を超えることが次のインパクトではないでしょうか。
党本部が手一杯で全国の支持者は何をして良いのか分からない。このフリーズ状態を解き放てば、認知度と支持率の獲得に大いに貢献できると思います。」
残念ながら、太郎さんからの返事はなく、当時の事務局長から、れいわ新選組としての街宣車活用はNG、生活フォーラム関西としてやってくれ、という旨のお返事をいただきました。
一気呵成にやってやろう、という意気込みだった仲間たちの心から、プシューと空気が抜けていく音が聞こえるような気がしました。
■
その後しばらくの間、れいわ新選組は音無しの状態が続き、世間のウワサも静まり、支持率もあるかないかの限界状態へと落ちていきました。
そして今回、小選挙区に12人、比例単独で9人の候補を立てたにもかかわらず、221万票、3.77%の得票率でした。2年間で約1%得票率を落としてしまったのです。
3人の当選を勝ち取ったことは、たしかに大きな大きな成果ですが、衆院選におけるれいわ新選組の闘いが「勝ちか負けか」と二分法で問われれば、負けと言わざるを得ません。
それは、今回の候補者の責任と言うよりも、第一義的には2年間の党本部の責任と言えます。
まず、自らの存在意義を、誰にでも分かるように明示しなかったということです。
もともと、立憲などの既成野党にカツ!を入れ、本気にさせるための突出だったはずです。
それが2人の議員を擁する政党として成立したために、「デッドボール上等!」でつっこんでいくのか、今あるれいわ新選組を拡大していくのか、方向が定まらないままズルズルと時が過ぎてしまいました。
第二に、地方組織を否定したことです。
本部直轄でポスターを貼るボランティアのみを集め、各地方で自立した運動を立ち上げることをしませんでした。できなかったのではなく、それを否定してきました。
ポスターボランティアと、大型街宣、という、本部直轄の戦術だけでれいわ新選組は闘おうとしたのです。
その結果が、今回の数字です。
巨大な本部組織があって、数万人のボランディアを有機的に指揮できるのなら、まあそれはそれでアリかもしれませんが、そんなものあるわけがない。(もしそんな本部組織があったらあったで気持ちが悪いし)
289の小選挙区があるならば、289通りの運動組織ができていかなくては、いくら時間をかけてもれいわ新選組は支持率1%未満から脱皮できません。
第三に、野党共闘への態度を表明しなかったことです。
何よりも東京都知事選で、太郎さんが野党統一候補を断って、後から単独で立候補したことは決定的だったと思います。
その後も、安易に共闘に乗らないのはいいとして、「なぜ乗らないのか」「どうなったら乗るのか」 まったく情報発信がありませんでした。支持者の中でも、かつての共産党のような独善的な孤立主義なのかと思われていきました。
東京都の比例票は、2019年の46万票、得票率7.95%から、今回は36万票、得票率5.6%に激減しています。
この厳しい現実を見ないフリしてはなりません。
これも、深読みすれば「全国の支持者、ボランティアの気持ちを考えていたか」ということに帰すると思っています。
党本部が決断すれば、ボラはついてくる、という独善性がなかったか、ぜひ振り返っていただきたいと思います。
(ちなみに、れいわ新選組かいわいが使う「ボラ」という略称も、私は好きになれません。魚みたいだし)
■
こうして振り返ってみれば、逆にこれからの「れいわ」が見えてきませんか。
・目的と目標の明示
・支持者との意見交換、意思疎通
・多様で自立的な地方の運動
なんか地味ですが、私はこの三つだと思います。
簡単じゃないことは、よく分かっています。
支持者、ボランティアの皆さんが、一筋縄でも二筋縄でもいかないし、一癖二癖三癖四癖・・・ とまあ、たいへんな個性派揃いなのも少しは存じています。
それでも、れいわ新選組が、一時的な突出ではなく、これから本格的な政党として政権交代を目指して行くのならば、絶対に避けては通れない道です。
議員が5人になったことで、党の財政も少しはマシになるでしょう。
活動にはガンガンカネを使いながら、財政運営は、ちゃんと透明性をもたすことです。
党本部をブラックボックスにせずに、人民の財産を人民のためにこうやって使ってる ということを明示すべきです。
Party Of the people By the people and For the people です
私も成り行き上、これまでのように「れいわ新選組とは一線を引きます」では済まなくなってしまいました。
でも、言いたいことは言います。
強くて風通しのいい党を育てていくために、「苦言専門係」は口を閉じません。
■■■■
話は変わって家づくりです
ずっとこの欄で書いてきた豊中の家。ついに足場が取れました。
本日、私も、お家の姿に初対面してきました。
この巨大柱はいったい??
少し先ですが12月11日(土)・12(日)に完成見学会を行います
ご希望の方は(家建てなくてもぜんぜん構わないので) [email protected] までご連絡を
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