2016-06-08(Wed)
大阪選挙区(4人区)での野党共闘
来る参院選で、大阪選挙区は4人の定員にたいし、現在6人が名乗りを上げている。
自民1、公明1、維新2、民進1、共産1
維新は現職1だったところに、先日自民党の女性市議が維新に寝返って出馬する意向を明らかにした。
もともと、自民、公明、維新現職 は過去の実績等からほぼ鉄壁かと言われてきた。
残る1議席を民進と共産が争うというのがもっぱらの下馬評だった。
そこで何度も浮かんでは消えたのが、複数区でも候補者調整すべきだ という議論だ。
万が一、自民か維新が二人目を立てたら、野党はゼロになるかもしれない。だから民進か共産のどちらかに一本化すべきだという話である。
しかし二つの理由で、これは現実的ではないと考えられ、実際に一本化論が主流になることはなかった。
理由のひとつめは、民進も共産も取り下げるわけがない、ということだ。
民進はまだ52歳の現役バリバリの現職であり、共産は前回の大阪選挙区で議席をとっている。どう考えても、どちらから取り下げるというのは考えられない。
もう一つの理由は、一本化して一人は楽勝だ ということになれば、緩み切った選挙になってかえって票を落とすだろう、ということだ。これは陣営の側もそうであるし、有権者の目から見ても、必死さが伝わらない。
苦しい時こそ、切磋琢磨して、基礎票以上の票を掘り起こす、その熱がなければ、かえって危ないということだ。
人の心をいただくのが選挙であり、単純な足し算引き算ではないダイナミズムがある。
大阪の自民党が維新に歯が立たないのは、こうした挑戦をサボり続けてきた結果であると、大阪で選挙の世界を歩き続けてきた、選挙の鉄人こと渡辺義彦さん(生活の党と山本太郎となかまたち)は言っている。
そんなこんなで、市民が応援する舞台には、民進現職のおだち源幸さんと、共産のわたなべ結さんが並んで立つ機会が多くなった。
(2016.6.5 大阪総がかり行動 梅田ヨドバシ前)
そこに、維新が二人目を立てるというニュースが飛び込んできた。
あえて、数ヶ月前まで自民党市議だった女性を出してきたところは、維新もなかなか巧妙だなと思わせる。
住民投票やダブル選挙では敵対していた人間を立てることで固定票が現職から流れないようにしながら、新しい票を掘り起こそうという作戦だ。
万が一、共倒れの危険が見えた時にも簡単に切り捨てやすい。
とは言え、橋下効果のなくなったとこに、さらに2人目ということで、やはり維新現職の票はいくらか減ることは想定できる。
思いの外、新人が現職の票を食ってくれること、維新幹部が判断の時期を間違うこと、などが重なれば、共倒れの可能性もないとは言えない。
それはすなわち、野党の二人、おだち&結にとってのチャンスである。
しかし一方で、維新が共倒れになるのと同じ以上に、野党が共倒れの危険が無いわけでない。
2人を目指してギリギリまで頑張って、しかし、現実の数字がどうしようもない場合は、支援者としてはきびしい選択をせまられることもあるかもしれない。
■■
投票直前の段階で、どんな曲面が想定されるか。
残念ながら、自民と公明は、よほどの事件でも起きない限り、少々減らしても当選圏内であると思われるので、ここでは論じない。
維新2人と野党2人について。
① 4人が団子状態
② 維新現職が抜けていて、のこり3人が団子状態
③ 維新現職が抜けていて、維新新人と野党のどちらかが4位争い
④ 維新現職と野党どちらかが3位争い
⑤ 維新新人が圏外で、維新現職と野党二人が団子状態
⑥ 維新二人が抜けて 野党二人が圏外
ざっとこんなことがあり得る想定ではないか。
①、②、④、⑤ の場合は、これはもう最後までそれぞれが死力を尽くすしかない。
ここで問題になるのは、②、③、⑥ の場合だが、②と⑥の場合も、最後までやりきるべきだと思う。
不完全燃焼の後には、敗北以上のダメージが残る。次へのチカラを残すためにも、振り絞ってやりきることだ。
それでもやはり、大きな決断を迫られるのは、③の場合だ。
野党のどちらかが圏外で、もう一方が最後のイスを争っている場合。
このときばかりは、争っている方の野党候補に集中するべきではないか。
いまからそんな弱気でどうすんねん! という話ではあるけれども、あくまで私の個人的な覚え書きとして、書き留めておきたい。
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自民1、公明1、維新2、民進1、共産1
維新は現職1だったところに、先日自民党の女性市議が維新に寝返って出馬する意向を明らかにした。
もともと、自民、公明、維新現職 は過去の実績等からほぼ鉄壁かと言われてきた。
残る1議席を民進と共産が争うというのがもっぱらの下馬評だった。
そこで何度も浮かんでは消えたのが、複数区でも候補者調整すべきだ という議論だ。
万が一、自民か維新が二人目を立てたら、野党はゼロになるかもしれない。だから民進か共産のどちらかに一本化すべきだという話である。
しかし二つの理由で、これは現実的ではないと考えられ、実際に一本化論が主流になることはなかった。
理由のひとつめは、民進も共産も取り下げるわけがない、ということだ。
民進はまだ52歳の現役バリバリの現職であり、共産は前回の大阪選挙区で議席をとっている。どう考えても、どちらから取り下げるというのは考えられない。
もう一つの理由は、一本化して一人は楽勝だ ということになれば、緩み切った選挙になってかえって票を落とすだろう、ということだ。これは陣営の側もそうであるし、有権者の目から見ても、必死さが伝わらない。
苦しい時こそ、切磋琢磨して、基礎票以上の票を掘り起こす、その熱がなければ、かえって危ないということだ。
人の心をいただくのが選挙であり、単純な足し算引き算ではないダイナミズムがある。
大阪の自民党が維新に歯が立たないのは、こうした挑戦をサボり続けてきた結果であると、大阪で選挙の世界を歩き続けてきた、選挙の鉄人こと渡辺義彦さん(生活の党と山本太郎となかまたち)は言っている。
そんなこんなで、市民が応援する舞台には、民進現職のおだち源幸さんと、共産のわたなべ結さんが並んで立つ機会が多くなった。
(2016.6.5 大阪総がかり行動 梅田ヨドバシ前)
そこに、維新が二人目を立てるというニュースが飛び込んできた。
あえて、数ヶ月前まで自民党市議だった女性を出してきたところは、維新もなかなか巧妙だなと思わせる。
住民投票やダブル選挙では敵対していた人間を立てることで固定票が現職から流れないようにしながら、新しい票を掘り起こそうという作戦だ。
万が一、共倒れの危険が見えた時にも簡単に切り捨てやすい。
とは言え、橋下効果のなくなったとこに、さらに2人目ということで、やはり維新現職の票はいくらか減ることは想定できる。
思いの外、新人が現職の票を食ってくれること、維新幹部が判断の時期を間違うこと、などが重なれば、共倒れの可能性もないとは言えない。
それはすなわち、野党の二人、おだち&結にとってのチャンスである。
しかし一方で、維新が共倒れになるのと同じ以上に、野党が共倒れの危険が無いわけでない。
2人を目指してギリギリまで頑張って、しかし、現実の数字がどうしようもない場合は、支援者としてはきびしい選択をせまられることもあるかもしれない。
■■
投票直前の段階で、どんな曲面が想定されるか。
残念ながら、自民と公明は、よほどの事件でも起きない限り、少々減らしても当選圏内であると思われるので、ここでは論じない。
維新2人と野党2人について。
① 4人が団子状態
② 維新現職が抜けていて、のこり3人が団子状態
③ 維新現職が抜けていて、維新新人と野党のどちらかが4位争い
④ 維新現職と野党どちらかが3位争い
⑤ 維新新人が圏外で、維新現職と野党二人が団子状態
⑥ 維新二人が抜けて 野党二人が圏外
ざっとこんなことがあり得る想定ではないか。
①、②、④、⑤ の場合は、これはもう最後までそれぞれが死力を尽くすしかない。
ここで問題になるのは、②、③、⑥ の場合だが、②と⑥の場合も、最後までやりきるべきだと思う。
不完全燃焼の後には、敗北以上のダメージが残る。次へのチカラを残すためにも、振り絞ってやりきることだ。
それでもやはり、大きな決断を迫られるのは、③の場合だ。
野党のどちらかが圏外で、もう一方が最後のイスを争っている場合。
このときばかりは、争っている方の野党候補に集中するべきではないか。
いまからそんな弱気でどうすんねん! という話ではあるけれども、あくまで私の個人的な覚え書きとして、書き留めておきたい。
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