2016-03-01(Tue)
選挙とはすべて買収である
今日のお題はわかりやすい。
選挙とは、すべてまるっとはしからはしまで、買収である という話。
ただし、買収のやりかたにルールがある。
そのルールに違反した場合は、選挙違反になり、違反しない場合や違反とみなされない場合は選挙違反にならない。
ルールには公職選挙法とかあっせん利得罪とか、色々ある。
当然のことながら、権力をもっている者には緩く、反抗的な者には異常に厳密に適用される。
いや、私は買収なんてしていない、と本気で信じている政治家もいるだろうし、本気で買収なんてされたことない有権者ももちろんいるだろう。
ただ、そういう政治家は自力ではまず勝てないし、そういう有権者はほぼ全ての投票が死に票になっているだろう。
買収という言葉がいやならば、(本質は何も変わらないが)生活を良くする政治 と言い換えてもいい。
税金を使ってある程度多数の人を買収すればそれは善政と言われ、ポケットマネーを使って少数の人を買収すれば逮捕される、という違いがあるだけだ。
いちばん分かりやすいのが、老人に3万円配るあれだ。
もらう老人にすれば善政だろうが、税金を使った買収以外のナニモノでも無い。
なにも、安倍晋三だけをあげつらうつもりはない。
2009民主党の子ども手当だって、子育て世代に対する立派な買収だ。しかもかなり高額な。
(そんなことはあり得ないが)もしイオンが息子のために、民主党政権になったら高齢者にイオン製品を3万円プレゼントします とぶち上げたらどうだろう。
まぎれもない買収だけれども、税金を使っていないぶんだけ安倍のばらまきより国民の損失は少ないはずだ。
だけど、今の自公政権は、そんなに美味しそうな政策を出さなかったのに政権を奪還したじゃないかという見方もあるだろう。
これはしかし、ミクロで見るとやはり同じ構図になっている。自民党や公明党のような地域に根をはる政党は、常日頃から「面倒を見る」という買収を行っている。
労働組合だって、賃上げ交渉や待遇改善というニンジンがあるからこそ、なんとか民主党を絶滅しない程度には当選させている。
■■
これは、政治を貶めているのでもなければ、有権者を馬鹿にしているのでもない。
生活をよくするために政治がある、という当たり前のことを言っているにすぎない。
ただ、それが絵に描いたニンジンであったり、特定の人にだけが手にするニンジンだったりすることは多い。
しかし少なくとも主観的には、ちゃんとニンジンを用意してくれる政治を選択しているのだ。
自民党は、実に巧みにニンジンをちらつかせ、票をかき集める。
そして一方では、自らの汚職をネタにして「買収はいけないことだ、政治は汚いものだ」というイデオロギーを流布してきた。
自民党政権下でときどき思い出したように汚職事件が暴かれるのは、都合のよい人身御供が出てきた時に、それを使って「政治って汚いんだよ。触っちゃダメよ」という国民教育をするためだ。
流されたイデオロギーにまんまと乗ってしまったのが、革新系の野党である。
クリーンな政治を目指し、買収などもってのほかで、武士は食わねど高楊枝 の選挙を続け、負け続けた。
違うのだ。
買収がいけなののではなく、悪い買収と言い買収を、自分の立場から判断する ということが必要なのだ。
子ども手当だって、子育て世代には圧倒的に支持されたが、子どもがいない人からは不満の声ももちろんあった。
当然だ。
万人に都合のいい買収などあり得ない。
合法の範囲内で、できるだけ多くの人を、長期間買収できる政策が、すなわち善政だ。
今野党が研究し広めるべきは、そのような善政だ。
もっともリアルな善政を発表した者が、選挙では勝つ。
■■
ではイデオロギーは不要なのか。
飯が食えれば戦争やってもいいのか。
これは話が逆だ。
飯が食えないから、だれもが反対のはずの戦争を始めてしまうのだ。
戦争賛成ですか?と世論調査したら99.9%は反対と答えるだろう。
しかし、メシが食えなくなると、なんやかんやと言い訳を作って戦争を始めてしまうのが、これまでの人間の歴史ではないのか。
それほどに、メシが食えるということは大事なのだ。
リベラル諸氏の、メシを食うということを「下」にみるような態度こそが、自公の跳梁跋扈を許しているのではないのか。
堂々と正面から、合法的な買収をすべし
それが平和を守るっていうことだ。
■■明月社から完成見学会のお知らせ■■
2016年3月21日(月祝)
大阪府箕面市(阪急箕面線牧落より徒歩15分)
①11:00 ②13:30 ③15:30
杉、土、漆喰、和紙を使った木の家です
ご希望の方は [email protected] 山岸まで
住所・氏名・お電話番号を明記のうえお申込ください
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選挙とは、すべてまるっとはしからはしまで、買収である という話。
ただし、買収のやりかたにルールがある。
そのルールに違反した場合は、選挙違反になり、違反しない場合や違反とみなされない場合は選挙違反にならない。
ルールには公職選挙法とかあっせん利得罪とか、色々ある。
当然のことながら、権力をもっている者には緩く、反抗的な者には異常に厳密に適用される。
いや、私は買収なんてしていない、と本気で信じている政治家もいるだろうし、本気で買収なんてされたことない有権者ももちろんいるだろう。
ただ、そういう政治家は自力ではまず勝てないし、そういう有権者はほぼ全ての投票が死に票になっているだろう。
買収という言葉がいやならば、(本質は何も変わらないが)生活を良くする政治 と言い換えてもいい。
税金を使ってある程度多数の人を買収すればそれは善政と言われ、ポケットマネーを使って少数の人を買収すれば逮捕される、という違いがあるだけだ。
いちばん分かりやすいのが、老人に3万円配るあれだ。
もらう老人にすれば善政だろうが、税金を使った買収以外のナニモノでも無い。
なにも、安倍晋三だけをあげつらうつもりはない。
2009民主党の子ども手当だって、子育て世代に対する立派な買収だ。しかもかなり高額な。
(そんなことはあり得ないが)もしイオンが息子のために、民主党政権になったら高齢者にイオン製品を3万円プレゼントします とぶち上げたらどうだろう。
まぎれもない買収だけれども、税金を使っていないぶんだけ安倍のばらまきより国民の損失は少ないはずだ。
だけど、今の自公政権は、そんなに美味しそうな政策を出さなかったのに政権を奪還したじゃないかという見方もあるだろう。
これはしかし、ミクロで見るとやはり同じ構図になっている。自民党や公明党のような地域に根をはる政党は、常日頃から「面倒を見る」という買収を行っている。
労働組合だって、賃上げ交渉や待遇改善というニンジンがあるからこそ、なんとか民主党を絶滅しない程度には当選させている。
■■
これは、政治を貶めているのでもなければ、有権者を馬鹿にしているのでもない。
生活をよくするために政治がある、という当たり前のことを言っているにすぎない。
ただ、それが絵に描いたニンジンであったり、特定の人にだけが手にするニンジンだったりすることは多い。
しかし少なくとも主観的には、ちゃんとニンジンを用意してくれる政治を選択しているのだ。
自民党は、実に巧みにニンジンをちらつかせ、票をかき集める。
そして一方では、自らの汚職をネタにして「買収はいけないことだ、政治は汚いものだ」というイデオロギーを流布してきた。
自民党政権下でときどき思い出したように汚職事件が暴かれるのは、都合のよい人身御供が出てきた時に、それを使って「政治って汚いんだよ。触っちゃダメよ」という国民教育をするためだ。
流されたイデオロギーにまんまと乗ってしまったのが、革新系の野党である。
クリーンな政治を目指し、買収などもってのほかで、武士は食わねど高楊枝 の選挙を続け、負け続けた。
違うのだ。
買収がいけなののではなく、悪い買収と言い買収を、自分の立場から判断する ということが必要なのだ。
子ども手当だって、子育て世代には圧倒的に支持されたが、子どもがいない人からは不満の声ももちろんあった。
当然だ。
万人に都合のいい買収などあり得ない。
合法の範囲内で、できるだけ多くの人を、長期間買収できる政策が、すなわち善政だ。
今野党が研究し広めるべきは、そのような善政だ。
もっともリアルな善政を発表した者が、選挙では勝つ。
■■
ではイデオロギーは不要なのか。
飯が食えれば戦争やってもいいのか。
これは話が逆だ。
飯が食えないから、だれもが反対のはずの戦争を始めてしまうのだ。
戦争賛成ですか?と世論調査したら99.9%は反対と答えるだろう。
しかし、メシが食えなくなると、なんやかんやと言い訳を作って戦争を始めてしまうのが、これまでの人間の歴史ではないのか。
それほどに、メシが食えるということは大事なのだ。
リベラル諸氏の、メシを食うということを「下」にみるような態度こそが、自公の跳梁跋扈を許しているのではないのか。
堂々と正面から、合法的な買収をすべし
それが平和を守るっていうことだ。
■■明月社から完成見学会のお知らせ■■
2016年3月21日(月祝)
大阪府箕面市(阪急箕面線牧落より徒歩15分)
①11:00 ②13:30 ③15:30
杉、土、漆喰、和紙を使った木の家です
ご希望の方は [email protected] 山岸まで
住所・氏名・お電話番号を明記のうえお申込ください
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