マスクをしてないとバスに乗れない・・・ (2020.1.27)
マスクをしてないとバスに乗れない、スーパーで買い物もできない・・と言うわけでコロナウィルス肺炎の流行でエラい目に遭ったお話です。
中山で
年末(陰暦の)から2、3日家で掃除をしたり休養したりでほぼ家で過ごしておりました。身体がなまっては・・と思いバスで家から10kmほどの所に出かけました。
大きなウォルマートがあるので買い物でも、と入ろうとすると保安に停められました。
「ん、何で・・」
どうやらマスクをしていないと中に入れないと・・商場の入口に張り紙が・・
「あなたと他の人の健康安全のためマスクをしていない人はショッピングセンターに入れません。」
とのことです。
マスクは中国語で「★口罩」と言います。最近漢中との微信でしょっちゅう出てくる単語ですので覚えてしまいました。
確かに皆さんマスクを装着していらっしゃいます。私だけ目立ってる感じ。家にいるときはずっと日本のテレビばかり見ていましたので情報を見落としたか・・・おそらくマンションのエレベータにも張り紙があったのかも・・
そして帰りのバスに乗ろうと・・
BRTなのでバス停とはいえ改札口があってプラットホームに入ります。そこへ改札担当の小姐にマスクをしていないので停められました。来るときは大丈夫だったのに・・・来るときは乗客がいなかったので何も言われなかったのかな?
どうしよう。10kmの距離はちょっと遠い。
まあ平地なので10kmぐらいなら歩いても疲れることはありませんが時間が遅い、午後5時を過ぎてます。
とりあえず家に向かって歩いて途中マスクを買える所があれば・・と言う段取りで歩きます。
まずは「乗車拒否」されたバス停近くの薬局とかを回ってみるとどこもマスクが売り切れ。さて困った。歩きながらさらに考えて・・もしかしてタクシーなら大丈夫かな・・運転手が了解すればいいことなのでこれも頭に入れます。
いつの間にか3kmあまり歩いていました。地図アプリで検索するとここからだとタクシーで26~30元ぐらいのようです。
とうまい具合にタクシーがライトをフラッシュさせてアピールしてきました。
「どこまで行く?」
行き先を言うと・・
「40元でどう?」
と言ってきました。ちょうど地図アプリで30元という知識をもらってます。
「30元」
「あかん」
ぼったくるなあ。困った顔をして「おーー」とタクシーに背を向けてゆっくりと歩くポーズを。と背後から
「OK」
と声がかかりました。
最近はタクシーは滅多に乗りませんし、値切りもあまりしませんが深圳時代の値切り交渉能力が身体に染みついていたみたいで役に立ちました。支払いはWeChat Pay。
やっとの思いでマンションに帰ってくるとゲートでは保安が私のおでこに器具(非接触式)を当て体温を測りました。
「OKです」
オーマイガッ、なんたること・・体温が高ければマンションにも入れない!
部屋に戻って救急用の引き出しを開けると・・おっ、入っていました、日本で買った安物のマスク。安物とはいえアピールするには充分、形さえ整えておけば大丈夫でしょう。
何年ぶりかの中国の新年はとんでもない幕開け。
陝西省・漢中では・・
漢中から微信で写真が送られてきました。その1枚。
「外来人員 禁止入内」と書かれています。門番の格好がすごいですね。
他に砂を積み上げて道路を遮断している写真もありました。
そしてスーパーには・・物がありません。皆さん新年のおせちを作ってられるようですが野菜がありません。さて・・
漢中でもマスクは売り切れ・・