または管理人様が体調不良…と書かれていただブロガーさんにはコメント頂けた
記事の続きにお返事書かせて頂きました。お返事を見て頂けた時には体調が
よくなっていますように…!拍手は最新のうちの子記事を中心に最近の記事等にも
たくさん頂け嬉しいです♪今日は前々から予告していた通り、久しぶりの合作更新。
物語の世界観、原作は親友さん・悠ちゃんが考えた物。その作品の設定を教えて
もらって、私が考えたキャラも一緒に登場させてくれて、お話を書いてくれて
います!私が考えたキャラのキュバート、キラねぇが活躍するお話は是非、過去の
合作作品で確認下さいね。また他に私が考えたキャラではかなりくせのある設定の
ぬ~さん(ヌーヴァ)もいまして、とても素敵なお兄さんに育てて頂けました…!
彼もまた機会を見付けて紹介したいなぁと思います!!
今回活躍するキャラは「創造科」から女の子2人。まずリティは以前合作記事で
紹介させて頂いた通り、見た目やキャラの性格は私が考え、悠ちゃんがとっても
可愛らしく育ててくれました!!またリティの親友になってくれた木陰ちゃんは
悠ちゃん原作のキャラでショートカットがよく似合う天然さん。可愛すぎ…!
それから会話の中で登場する、リティの想い人・シュレッドさんは…「穏やかな
1日」でキラねぇに絡まれていた(笑)素敵で優しいかっこいい騎士様です!!
ちなみに今回の挿絵は…小説の1シーンを数コマにわたって描かせて頂き、
挿絵の一部に漫画のように台詞が入ったものもあります。その部分の台詞は
重複しないようにしていますが…私の字が読みにくい!という方用に、その
イラストの下を反転すると、文字でも台詞が出てくるようにしましたので
読みにくければ、お手数ですが反転して頂けると嬉しいです!ではここからは
私の拙い挿絵+悠ちゃんのとっても素敵な小説をお楽しみくださいね。
木陰は同じベンチに座りながらも少しだけ距離を置いたところで、
真面目に本を読んでいるリティを見守っていた。
両手を膝の上に落ち着かせ、ちょこんとお行儀よい姿勢を保つ。
姿勢のゆがみは心のゆがみにつながってしまう、と言われた癖がまだ抜けない。
きちんと足を閉じてきらきらと零れ落ちる木洩れ日を浴び、
読書をしているリティも紛れもなく愛らしいと呼ばれる少女だ。
少し寄せられている眉もまた、本とあいまって甘酸っぱい気持ちにさせてくる。
だが、眉間のしわは徐々に深くなっていき、
最後に本を閉じるころには呆れた顔になっていた。
「甘い」
「だよね」
リティの簡潔な感想に木陰も同意を示す。
渡された本を鞄にしまいながらうんうん、とうなずいた。
元から甘いココアに角砂糖を五個足したように甘い内容の本は、
昨日の夕方に木陰が見つけた。書店で在庫一掃セールという
名目をかかげられながら、破格の値段で売られていたのだ。
本の出版者であるルーレンス社が出す作品は年代問わずとろけた物語で、
好みの人は癖になるという噂はよく聞いていた。
その内容に多少の興味はあったが、この出版者の本を買ったのは初めてだ。
面白くなくとも、あんまりおいしくのないケーキを買ってしまった程度の
後悔ですむ価格だったから、手に取ってしまったのだろう。
値段の変動とは恐ろしい。多少の興味でもするっと買えてしまうのだ。
そしてもう一つ、木陰がこの本を買ってしまったのは、
隣にいる少女を思い浮かべたのもあっただろう。
現実で物語のような感情を秘めている、友人がいるから。
その友人であるリティは子どもの不注意を
たしなめるように厳しい顔をして、木陰に言う。
「わかってるなら、どうしてこんな本を読ませるの?
恥ずかしくなっちゃうじゃない」
その反応がかわいいから、などと答えたらリティがさらに怒るのは
鈍くて扱いが面倒なと評される木陰ですら予想できていたので、
木陰はただ首をかしげた。
「恋の勉強? や、復習?ができるかなって思ったから。
シュレッド先輩との参考になりそうじゃない?」
「いろいろな意味でたくましいわね、あなた」
「そうかなあ。これなんかシュレッド先輩に頼んだら言ってくれそうだけど」
木陰はぱらぱらと粗く軽い手触りの紙をめくって、
物語の主役である青年と少女が再会を果たしたさいの場面を見せた。

「そういうのはわざわざ言ってもらったら意味はないの」
リティはつんと澄ました様子で言い切った。

木陰はリティの発言の意味がすぐには理解できず、青い空を見ながら考える。
どこに注目したらよいのだろうか。
言って。これは違う。
意味はない。これも違う。
ならばおそらく。


「そっか、お願いするんじゃなくて、シュレッド先輩が能動的に言わないとだめか」
「う」
リティは小さくうめいて、黙り、俯いてしまう。
その反応に木陰も苦いものを覚えた。
いやなところをついたかな。からかうつもりも、もてあそぶつもりもなかったけど。
「ごめんね」
「……べつに」
「あいまいな距離って大変だね」
リティは友人のひいき目を十二分に発動してもかわいい。以前から、
たまに聞かせてもらったシュレッド先輩とのことになると、さらにかわいい。
それも恋する乙女の明るさより、夜に咲くだろう花を気に掛ける貞淑さが強い。
好きだからこそ、つい一歩引いてしまう。
そんなリティを見るのは私は初めてだったから、すごく驚けた。
二人が結ばれたならとてもいいなあ、と思うほどに。
「木陰、私とシュレッド先輩を無理に結びつけなくていいから。
それよりあなたこそ。雪見ヶ森さんと、どう」
「進行中だよ」
天然鈍感を略して、「てんどん屋」と呼ばれている彼、
雪見ヶ森柔牙を思い浮かべていると、リティは顔を上げて微笑んでいた。
純粋に嬉しがっていることが伝わり、木陰もリティと同じ表情を浮かべる。
「逆方向にね」
「いったいどっち向いてるの!?」
常と変わらない、さっぱりと切れ味の良い
合いの手を入れてくれるリティがうれしかった。 大事で大切なお友だち。
優しく厳しく、木陰の面倒な性格を分かっていても見放さないでくれる。
もう、と苦笑して隣で笑ってくれる。
たくさんの感謝と、少しの罪悪感がいつだって湧きあがってくる。
「ねえ、リティ」
「なによ」
「幸せになってね」
素直にそれだけを、願う。
あなたにはそれを受け入れる強さがあるから。そうなっていい、人だから。
…悠ちゃんの素晴らしい小説を読んでくださり、ありがとうございました!
文字は横書きなのに挿絵の台詞は縦書きで読みにくかったかも…(汗)そして絵に
台詞を入れる時はその事も考慮して絵を描かねば…!ととても勉強になりました!
実はラストの2つは繋げて出したかったですが、ブログの横幅の事を計算に
入れてませんでした…(汗)次の機会では気を付けたいと思います!トーンに
頼った部分もありますが、2人共とても楽しく描かせて頂きました☆
悠ちゃんのおかげで、リティは切れ味の良いツッコミが楽しいながらも、
とっても可愛らしい恋する乙女に育てて頂けました…!!そして優しくて
天然さんな木陰ちゃんが可愛くて可愛くて…!!「逆方向にね」の台詞も
とっても好きです♪悠ちゃん、いつも本当にありがとう!!元気と嬉しさ、
幸せいっぱいだー!!お手紙は今週仕上げるから、もう少し待っててね!
次の更新では…何名かに予告はしていますが、大反響のありました、私のリア友さん
から託された、このブログ用に描いてくれた素敵なプリキュア&うちの子作品、
そしてリア友さんの創作キャラが描かれた作品、加えて私がリア友さんのお子さん
を描かせて頂いた作品で更新予定です。おそらく日曜の夜になりますので
月曜に来て頂けると確実にトップにきているかと思います~。明日も仕事忙しそう
なので、訪問はゆっくりで失礼します。では読んでくださりありがとでした☆