ネットで口座番号とか公開している方は家族対象の詐欺への対策を

BAYAREAD ─読書記録と忘備録─:家入一真氏の影響で高校生や大学生が電話番号&口座晒しをしている件について考えてみた。、Togetter:家入さんの電話番号さらしへの便乗を読んで、私も注意喚起エントリーを書こうと思ったので書きました。

以前から、ネットで口座番号を出して物乞い行う人がいて、特にトラブルに直面している様子はなかったけど、人生経験が少なく、かつ、口座番号を公開している人が多くなると新たに詐欺が生まれる可能性がでてくるので注意した方が良いと思う。

まとめ

  • あなたが口座番号を全世界に公開しているということを家族に教えておきましょう
  • 押し貸しや詐欺が来ても余裕をもって対処できるように準備しましょう
  • 運よくお金を贈与してもらった場合、贈与税について頭の片隅にいれておきましょう

押し貸し

「押し貸し」という単語ができる程度に良くある話のようです。

次のような、預金口座を悪用した事件が"頻発"しています。

  • 郵便や携帯電話メールを用いて、「債権回収業者」を名乗り、何も根拠のない「債務」を不正に請求し、銀行等の金融機関への振込を強要する悪質な「詐欺」。
  • 皆様の大切なご家族・ご親族になりすまし、「大至急」お金が必要であるとして預金口座への振込を強要するいわゆる「オレオレ詐欺」。
  • "ヤミ金融業者"による勝手な預金口座への振込(入金)と、その入金された資金への法外な金利を含めた「不正返金請求」。

不正な請求・架空請求をされた場合は、すぐに「請求に応じない」で、最寄りの警察署の生活安全課や県消費生活センターへご相談下さい。
(愛知銀行:預金口座を悪用した犯罪にご注意ください)

詐欺の1ステップに口座情報取得があるケース

不動産や先物取引の電話勧誘がなくならないのは、100人に1人、1000人に1人勧誘によって購入する人がいるからです。カモ対象が十分におり、かつ、そのうち、ある程度の割合で成功が期待できるならば、悪徳商法や詐欺は実施されます。なので、口座晒しが少数のときには実施されなかった詐欺が、多くの人が行うようになると実施される可能性があるのでご注意ください。

また、普通の場合、「口座番号なんていう個人情報を他者は知ることができない」という常識があります。このため、あなたが口座番号を全世界に公開していることを知らない人にとって、見も知らない第3者が口座情報を知っているという事実は信頼性を高める一つの証拠として働きます。これに加えて、携帯電話番号、所属学校などの追加情報も加わると詐欺のリアリティは増します。

あなた自身が大丈夫でも、あなたの家族は騙される可能性があります。事前に「自分は口座情報をネットで公開しているので、『口座情報知っている=信頼できる』と思わないでね」と伝えておく必要があります。

最近発生している事件

  • 警察官や検察官などを名乗り「あなたの口座が危険にさらされているので口座を凍結する。後ほど、銀行協会職員から電話が行く」と伝え、次に銀行協会職員を名乗って電話が入り、口座番号を聞き出す。その後、銀行協会職員を名乗った者が自宅を訪れ、カードを見せて欲しいと言い、カードを渡すとカードリーダーで読み取られ、偽造カードで払い戻される。
  • ネットバンクの調査部員などと名乗り「銀行協会から依頼を受けた者だが、悪徳業者によりあなたの口座から不正な引き出しが行われている。引き出されたお金を取り戻すために、事前にお伺いし資料を拝見させていただく」として自宅を訪問しようとする。
  • 警察官や検察官などを名乗り「あなたの銀行口座が窃盗団に悪用されている。対応は銀行協会に聞くように」と、銀行協会の怪しい電話番号(「050」で始まる電話番号を使うことが多い)を指示される。
  • 警察官や検察官などを名乗り「偽造通帳が作られ不正な引き出しが行われている。全国銀行協会に連絡をすれば口座を凍結したうえで、あなたが使う場合にのみキャッシュカードを使えるよう偽造防止ブロックをする方法がとれるので、銀行協会にあなたの銀行口座にかんする情報を連絡して欲しい」と言って、銀行協会の番号として怪しい電話番号を指示される。

(東和銀行:銀行協会職員や警察官等を騙ったサギ事件にご注意ください)

昨今、インターネットバンキングを悪用し、社会保険料の還付金や住宅リフォーム代金の返戻金などの名目で金銭を騙し取る詐欺事件が全国的に増加しておりますのでご注意ください。

具体的な手口としましては、犯人が『社会保険料の還付金がありますが、インターネットバンキングでの送金となりますので手続きが必要です。』などとお客さまに電話をかけ、言葉巧みにお客さまの口座の情報などを聞き取った後、インターネットバンキング用の暗証番号や振込限度額があらかじめ記入・印字されたインターネットバンキングの申込書類をお客さまに送付します(住宅のリフォーム・耐震工事詐欺の被害者に対し、再度リフォーム工事の返戻金が生じたなどという手口もあります)。
犯人から送付された書類に銀行届出印を押印のうえ、銀行に返送されますとインターネットバンキングの申し込みが完了し、後日、銀行からパスワード等の通知書が送付されます。犯人はそのタイミングを見計らって再度お客さまに電話をかけ、パスワード等の通知書に記載された情報を聞き取ります。
その後、犯人はインターネットバンキングにログインし、お客さまの預金口座から勝手に振り込みを行い資金を騙し取るという手口です。

このうような詐欺の被害に遭わないように、ユーザーID、ログインパスワード等を他人に教えることは絶対にお控えください。
(伊予銀行:インターネットバンキングを悪用する詐欺にご注意ください!)

顧客リストを悪用した訪問販売にご注意ください

最終更新日:2013年5月31日(金曜日) 13時27分 コンテンツID:2-4-28-209

ターゲットは一人暮らしの高齢者!

「あなたが以前お買いになったお布団の会社から銀行の口座番号などの個人情報が流れています。このままだと大変な事になるので、うちの会社で情報管理をしてあげます。」 
「春先にお布団を注文されていて、手付金は頂いていますが、明日お布団を持って伺いますので残りの7万円をお支払い下さい。」
こんな勧誘のことばには要注意です。
以前購入した布団の事を持ち出しながら、結局新たな契約を勧めるという詐欺的な手口です。
きっぱりと断りましょう。

(諏訪市:顧客リストを悪用した訪問販売にご注意ください)

贈与税をお忘れなく

年間110万円以上個人から贈与されると贈与税がかかります。もらった合計額に対する税なので小口がたくさん集まっても対象です。口座を用いた金銭の授受ですから、完全に記録が残ります。あとは税務署が調べるか調べないかの状況です。110万円以上もお金もらえるとは思えませんが一応。

「X年前から晒しているけど何のトラブルもないよ」について

状況が変わらない場合は、晒しても何のトラブルがないとは思います。今回のこのエントリー書いたのは「状況」が変わってしまうかもしれないと思ったからです。

たとえば、Yahooリアルタイム検索で「口座番号 普通」というキーワードで調べると、かなり簡単に一覧を作ることができます。このように簡単にリストアップできる状況において、今までと同じように安全なのかを考えると、以前よりは少しは危なくなっているだろうと思います。