

ビワの木にぶら下がり 葉っぱをかじる
秋風が立ち、ミノムシ(ミノガ科)が活動期に入っている。背戸のビワの木に1匹棲みついていて、盛んに葉をかじっている。よく見たら、5年前に河川敷で見つけたあのニトベミノガではないか。
蓑(みの)の長さ4cm。昆虫学者新渡戸稲雄(1883-1915)の名を冠したということでよく覚えている。風に吹かれた枯葉が動いているような、地上ではそんな歩みを見せていた。40種に上るという仲間うちでも、大きめの葉っぱを身に着けることと脱皮した頭部の殻を蓑にくっつけるという独特の習性を持つ。