fc2ブログ

けやきのき

あれもこれも楽しみたい、理系大学院生の個人的で気ままな覚え書き。

「希望のない人生は辛い」-下村先生の講演より。 

秋に、GFPの研究でノーベル賞を受賞された、
下村脩先生の講演を聴く機会に恵まれました。

下村先生の講演は大変示唆に富み、
印象に残ったお話がとてもたくさんあったのですが、
年の瀬に、ひとつだけご紹介。


先生は終戦後、内申書を頂く事が出来ずに進学することができず、
16歳からの3年間、完全に浪人生活を送ったそうです。
先も分からず、ぶらぶらと日々を過ごしたという、その時のことを振り返って、

「希望のない人生は辛い。人生で一番辛い時期だった」

と仰ったのですね。


そしてその後進学がかない勉強することができるようになったことが、
落ち込んでいた自分には大きな喜びであった、と。

実は化学や生物にはご興味がなかったそうです。
イモリなど、指で触るのも嫌だったと。
むしろ機械などがお好きだったとのことです。

それでも、希望のない当時のことを思うと、
勉強できること、することがあるということは素晴らしいことだったと。
あの頃のことを思えばなんでもできる、と。



…印象に残る言葉というのは人それぞれ。
またその時その人の置かれた状況によっても異なってくることと思います。

私は実はその講演のころ、
ちょうどちょっぴり落ち込んでいました。
メインの原因は実験が上手くいかないことだったのですが、
それに付随していろいろあって、浮かない気分だったのですね。


でもそのお話を伺って。
私には勉強することも、研究することもたくさんある。
将来に不安はあれでも、未来を信じているし希望を持っている、
と、むしろはっきりと思えたのですね。

元気になりました。




2009年、大変心に残った講演でのお話。
なんとか年内にご紹介できて良かった。


[ 2009/12/31 22:43 ] 心動かされたこと | TB(0) | CM(2)

グラウンド修復工事を見ていました。 

いつから始まったのかはっきりとは覚えていませんが、
この夏、秋くらいから、ラボのある建物のすぐ横でグラウンド修復工事が始まりました。

もともとは土のグラウンドで、確かにだいぶくたびれた感じではありました。


毎日朝に晩に通るので、見るともなしに工事の様子を見ていました。
まずは元のグラウンドをすべて掘り返して、土の山になりました。
そして地下から少しずつ整えていきました。
ひとつひとつの目的は私にはわからないのですが、おそらく補強や排水などのために、
様々なものが重ねられて行きました。

そのステップの多さ、作業の緻密さ、仕上がりの美しさに私は感嘆していました。

土がならされ層になり、アスファルトが敷き詰められ、
人工芝が載せられて、排水溝が整えられ、土の山が徐々にグラウンドとしての姿を現しました。


工程の複雑さだけではなく、そこで働く人々の様子も見ごたえがあるものでした。
朝早くから作業を始め、日が落ちる頃には引き上げます。
特に冬場は日のある時間に合わせて作業をしていたのかもしれません。
土曜日にも日曜日にも、きびきびと熱心に働く人の姿が見られました。

そして竣工日の夕方には、静かに人がいなくなりました。


ごくごくありふれた人工芝のグラウンドの地下に、
人目に触れることなく幾重にも重ねられた土台があること、
それらを作り上げた人々がいること、
なんにも不思議なことはないのですが、
そうした当たり前の一部始終目にすることができたことは幸せなことでした。

しみじみと楽しみ、しみじみと感動しました。



昨日横を通りましたら、そこには誰もいませんでした。
このグラウンドでスポーツをする人々を見ることになるのが楽しみです。



[ 2009/12/31 21:54 ] 心動かされたこと | TB(0) | CM(4)

駆け込みでいくつか。 

えーと、さっきまで年賀状を作っておりました。
フォトショップと大格闘。
でもまだできたのはデザインのみ。
印刷→宛名書き→一筆、と、まだまだ工程は残っておりますがひと段落。


今年もいろんなことがありました。
楽しい一年でした。


書き留めておきたいこといろいろ。
夜までの間にいくつかエントリを上げようと思います。
(と、とりあえず宣言!)


[ 2009/12/31 16:01 ] 生活あれこれ | TB(0) | CM(0)

クリスマス観望会@六本木ヒルズ 

先ほど、天プラの平松さんtweetで知りました。

クリスマス観望会@スカイデッキ

冬の空は星たちがにぎやかですよね。
森タワーの屋上だったら、遮るものもなくてよく見えそう。

平松さんにも久しぶりにお目にかかりたいものですが、残念ながら私はちょっと行けなさそう。
こちらも、お時間のある方はぜひ♪



[ 2009/12/24 14:43 ] サイエンスと社会 | TB(0) | CM(0)

今年もサンタを追跡します! 

NORAD Tracks Santa

今年もそろそろ始まります!!
NOARD(北米航空宇宙防衛司令部)によるサンタ追跡。
去年は大喜びの長女と一緒に見てました。

サンタの追跡だけじゃなくて、
webページもとても面白いです。
ぜひぜひ覗いてみてください。

オフィシャルな組織がこうして本気で遊べることがまた素敵。


[ 2009/12/24 14:32 ] 楽しいこと | TB(0) | CM(0)

きょうだいって似ているものですね。。 

しみじみ、遺伝ってすごいなぁ、と。

次女が生まれた時思ったのは、
ああ、3年前にもこんなのいたなぁ。

頭の形とか全体の体つき、
顔だけじゃなくていろんなところが長女とよく似ていました。
むしろ顔立ちは違いがわかりやすいのですが、
全体の"つくり"が同じものでなりたっている、という感じがしましたね。

赤ん坊だからみんな一緒…ではなくて、
よそのお子さん見ると全然違って、へぇ、と思ったものです。


今回息子が生まれて、
性別が違うから少し違うかな?と想像してみたりもしたのですが、
生まれてみると、あらそっくり。

ああ、かつて我が家にこんなのいたなぁ。
2回ほど。


息子は出生時の体重が上2人より少し重めだったので、
最初からだいぶしっかりしていて、そこは少し違います。

でも、やっぱり同じ系統。
赤ん坊の頃の顔立ちで言うと、とりあえず目元は長女と次女の中間くらいでしょうか?
最近娘たちがどんどん似てきて本当にそっくりなので、
3年後くらいにはやっぱり同じ顔してちょろちょろしていることが予想されます。

それで子供たち、結構顕著に私の側に似ているのですが、
これってたまたまなのか、ぱっとみ表現型に出やすい遺伝子で、
私の持っているものが優性なものが多いのか…

体格や性格、行動や成長の様子、
生まれてたての姿かたちなど含めて、いろんなところで、
子供たちを見ていると、生き物って面白いなぁ、すごいなぁ、と改めて思います。


[ 2009/12/21 15:57 ] 子供と過ごす | TB(0) | CM(4)

研究室セミナー:進捗報告by助教。 

今日は助教の先生の仕事の話でした。

すでに何度か書いていますが、彼はなかなかすごい人で。
発想、計画、実験量、データ…セミナーの度に圧倒させられます。
なんというか、パワフル!という形容が浮かびます。

得られたデータや実験の進め方にわくわくしたり勉強になったり、
彼のセミナーはとても楽しいのですが、その分自分を振り返って焦ったりしてしまいます。

彼は師匠とは全然タイプが違うので(性格も、得意な実験や発想なども)、
私には色々と新鮮で、普段直接指導を受けているわけではありませんが、
見習うべき手本の一人だなぁ、と思っています。


先輩、先生たちを見ていると、
ああ遠いなぁ、といつも思わせられます。

なんだか身近な師匠&助教が飛びぬけて優秀な人に私には見えるのですが、
結局現在の厳しい状況の中、ポストを得られている人たち、ということなのですよね。

5年10年あれば、あそこまで成長できるのか、
彼らとはまた異なる私なりのあり方で研究を進めていけるようになっているのか、
それとも私にはそんな猶予はないのか、正直わかりません。

まぁそれでも、一気に飛んでいけるわけではないので、
まずはこの一年、そして一日一日、成長していけるようにがんばろうと思います。


[ 2009/12/21 14:17 ] 研究・大学院 | TB(0) | CM(0)

夜中に起きてしまったので。 

19時前くらいに子供たちと夕食を摂って、
その直後からうとうとしてました。
最近は夜ご飯を食べると、もう眠くて仕方が無い…

夕食→睡眠のパターンになりつつあったのですが、
今夜は夕食が早かった分、20時半くらいにはたぶん寝てました(苦笑)。
#食後すぐ寝るのは良くないって言いますが。。

それで、さっき夫の帰宅&息子が起きたのと合わせて起きてしまいました。
なので徒然と書いてます。

最近はぱっと思ったことやまとめて書くほどでもないことはついTwitterでつぶやいてしまうのと、
妊娠中は荷物の軽減のためパソコンを持ち歩かないようにしていたら、
こちらの更新はついつい滞っていた気がします。

好きでやっているわけですが、もう少しちゃんと書こう、と反省。
それにはたぶん思い立った時に、なんでもよいからさくっと書いちゃうのが良いんだろうなぁ、
と考えているので、こうして適当に書いてます(苦笑)。


今週くらいから、ぼちぼちラボに出だしてぱたぱた動いています。
時間が限られていてもどかしくはあるのですが、動けることが嬉しい。

元気です。
お腹や足腰など、まだ元に戻る途中なので気をつけつつ、
特に腰は痛めないように恐る恐る…ではありますが、
内科的(?)には不具合はそんなにないというか、
妊娠中のつらさに比べると本当に身軽で嬉しい限りです。


実験&研究は、もっともっとと思うことがどうしても多いのですが、
気ばかり焦っても仕方ないので、できることを着々と。
することはいくらでもあります。

子供たちも健やかです。
ありがたいことです。

夫は相変わらず忙しそう。
そういえばもうすぐ誕生日。



師走ですねー。
いつもながらめまぐるしい一年ではありましたが、
私は動きがあるということが大好きなので、
今年も楽しい一年でした。


さて、明日は午前中実験の予定なので、
ぱらぱら本でも眺めたら、夜更かししすぎないように寝ます。


[ 2009/12/20 03:35 ] 生活あれこれ | TB(0) | CM(4)

手続きたくさん! 

出生届けと保育園入園申請くらいだったかしら…と、
のほほんと構えていたら、実は色々ありました。


■済
・出生届け
・出産育児一時金申請
・乳幼児医療証申請(後日郵送される)
・児童手当申請
・保育園入園申請(追加提出書類あり)


■未
・保育園追加書類
・・学振採用通知書
・・家庭保育室通園証明書(家庭保育室でもらう)
・・2人分の源泉徴収(これは後で良い)
・妊婦健診償還払い手続き
・ファミサポ登録(後日協力会員さんと打ち合わせ必要)


保険証、身分証明証、預金通帳や母子手帳などなど抱えてわさわさ手続き。
“未”のものが結構あるので忘れないようにしなければ…


うちの自治体は市役所の方が大変丁寧で親切。
説明がわかりやすいだけではなくて、人当たりもとても良いのですね。
引っ越してきた時あまりの快適さに驚きましたが、
個人レベルではなくて、窓口の方がどなたでも素晴らしく対応が良いので、
職員の教育や研修などがしっかりとなされているのかもしれません。
ありがたいことです。


家族全員が記載された住民票を一通出して頂きました。

5人。
なんだか不思議です。

[ 2009/12/15 19:02 ] 妊娠・出産 | TB(0) | CM(0)

第三子妊娠中の覚え書き。 

たぶん今じゃないと書かないので、ざざっと書いておこうと思います。
長くなってしまいそうですが、あんまり長くならないように気をつけつつ。


■春から初夏(妊娠前期)
私ははっきり妊娠がわかる前からつわりがくる、というあまり嬉しくない体質なので、
ああ、気持ち悪いなぁ、が始まったのがこの頃。
つわりは私の場合、だいたい中期の半ばくらいまで続きます。
春先はそうでもなかったけど、たぶん5月くらいからは毎日のように嘔吐して体重も減少。
あと今回は頭痛もひどかったです。頭がんがんしてました。

この頃論文書き始めました。
頭痛がひどかったのでモニターに向かうのが辛い辛い…
遅々とした進みながら何とか書きました。
新しい実験を始めたのもこの頃。

前期の終わり(安定期に入る少し前)師匠に報告。
その際に、"産前産後はこうします"とある程度道筋をつけて報告したかったので、
事前に次女がお世話になった家庭保育室に行って、1月からの予約を入れて頂きました。



■夏から秋(中期)
前半はつわりまっさかり。7月あたまくらいが一番厳しい頃。
道端や電車の床にしばしば座り込んでしまっていました。うーん、辛かった。。
娘たちの保育園の迎えなども途中でなんども止まって休んだりもどしたり、
という時期だったので、普段の3倍くらい時間かかかったりもしました。
中期の後半、7ヶ月のひと月くらいは、少し楽になってなんとか起き上がっていられる時期。
このひと月以外は、自宅にいるときはほとんど横になってました。

この時期の初めに論文投稿!
間もなく帰ってきて怒涛のリバイスに入る。
同じ頃JJSCの原稿も共著者たちとすごい勢いでメールをやり取りして、執筆、投稿。
ふらふらしていたけど、なんとか出せてよかった。
こちらはすでに無事掲載されています



■秋から冬(後期)
この頃はだいぶお腹も大きくなって、圧迫されて辛い頃。
それでも私は上2人の時も含めてあまりお腹が目立たない方らしく、
服装によっては出産直前にお目にかかった方にも気づかれなかったようです。
でもたぶん、その分内臓が圧迫されているのですね。。
胃とか、とにかくお腹の中全部が苦しくて、この時期もたまに吐いてました。
あとはやはり疲れやすくて、お腹も張りやすいのでひやひや過ごしていた頃。

娘たちは切迫早産のおそれや胎児が小さいなどの理由でこの時期、
検診が人より多くなったり入院すれすれの状態にまでなったりしたのですが、
今回は1度、ちょっと小さいかな?と言われたくらいで大きな問題はなし。
良かった良かった。

この時期は生化学会に行ったり、サイエンスアゴラがあったりと、
何かとイベントがありました(あ、兄の結婚式も)。
無理せず、体調に気をつけつつ参加したくらいでしょうか。

もちろんリバイスの実験は必死で進めていたのですが、
うーん、なんとも間に合わず…というわけで引き続き継続中です。
出産前日まで実験していましたが、予定日の少し前、無事産まれてきてくれました。

ああ、出産直前にテレビの取材を受けたのでした!
お話頂いたとき、うーん、産まれてしまったらどうしよう、とかなりひやしやしたのですが、
なんとか終えられてこちらも良かった。本当にこの頃は綱渡りな気分でした。


■全期間通して
妊娠出産は個人差が大きく、同じ人でもその時々で体調や状況は違うことと思いますが、
私は総じて妊娠中は結構辛い気がします。
体調不良ももちろんありますが、お腹の子の命はすべて自分にかかっている、
というプレッシャーはなかなかのものです。
無事に産まれてきてくれるまではとにかく安心できませんし、
かといって何もしないで寝ているのがベストというわけではなく…

たぶん諸々の要因(体調や心理的ストレス)が相まって、
妊娠期間中私はずーっとかなりナーヴァスなので、もちろん夫とケンカします(苦笑)。
産まれた後は結構からっとしていて、いわゆるマタニティブルーになったことはないですね。

夫が今の会社に就職してからははじめての出産だったので、
彼も色々仕事を調整したり、社長と交渉したりしてがんばりました。
今もがんばってます。

今回は中期くらいからトコちゃんベルトを使用しました。
これ、すごく良いです!
私の場合は巻いていると骨盤が安定してお腹の張りが抑えられるのがとても助かりました。

体重増加は3人とも、前半はほとんど増えないかむしろ減って、
後半はしっかり増えて7kg、といったくらいです。
私の場合そんなに増える方ではないので、体重管理での注意はほぼ受けたことありません。
(むしろ増やすように言われたりはしますが…)



ざーっとさらうとこんな感じでしょうか。
その時々に整えた物事や対処の仕方など、まとめておけば自分にも他の人にも役に立つかも…
と思うものもなくはないのですが。まぁ、この辺で。

気が向いたらふらっと何か書く…かもしれません。


[ 2009/12/14 20:14 ] 妊娠・出産 | TB(0) | CM(4)

三姉妹はならず、でしたが・・・ 

「うちの3姉妹」目指してます!
と半ば冗談、半ば本気で言っておりましたが。


男の子でした。ちょっとびっくり。
12月に入ってまもなく、
第三子、無事に産まれました。


ちゃんとこの世界に出てきてくれるまでは何かと不安も多いもので、
これまであまり多くの方にはお伝えしていませんでしたけれど、今はほっとしています。

母子ともに健やかにしています。


娘たちは新たな家族に夢中。
赤ん坊の魅力ってすごいものです。



取り急ぎご報告まで。
皆さまどうもありがとうございました。



[ 2009/12/05 14:16 ] 子供と過ごす | TB(0) | CM(22)