高岡市岸渡川の桜並木ライトアップ/実業家が地元福岡町に寄贈した千本並木を歩く

春の夜空に浮かび上がる桜のハート。
これはたまたま居合わせた方々が「発見」して、「よく見たらハートに見える!」とザワついていたので、私も仲間に入れてもらって撮影したものです(^^)。
あの有名な弘前城のハートに比べればやや微妙かもしれませんが、ちゃんとハートに見えるでしょ?

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この無名のハートに出会えたのは、富山県高岡市を流れる岸渡川(がんどがわ)の桜並木です。
この川は桜を抜きにすればほとんど無名の川だと思います。例えばこれまでお伝えした庄川や小矢部川は「富山7大河川」なんて呼ばれる立派なものでしたが、それらに比べれば本当に小さな、言ってしまえば「どこにでもあるような」川なんです。
でも桜の季節は大化けするんですよね。小さな川だからこそ桜の密度が高く、観桜期にはライトアップが施され、富山県でも指折りの夜桜名所とされています。
そんな岸渡川をこの春初めて訪ねてみました。


光のオブジェによる演出が映えてました!
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そして次の季節を象徴する鯉のぼりも!
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ってなワケで、2024年桜の記事第7弾は高岡市の岸渡川の夜桜の様子をお伝えします!
他県民にはあまり馴染のない場所かもしれませんが、なかなか素晴らしい桜スポットだと思います。


2024年04月11日 富山県高岡市福岡地区 岸渡川堤


今回夜桜鑑賞のために訪ねた岸渡川は、高岡市は高岡市でも平成の大合併で高岡市とくっついた旧福岡町の中心部を流れる川です。
「がんど」というのが意表を突きます。ルビを振ってないと「きしわたり」とか「きしど」って読んでしまいそうです。何回も言いますが「がんど」です。覚えて帰りましょうw。
場所はあいの風とやま鉄道福岡駅のすぐ近く。国道8号を挟んで駅とは反対側になります。車で来る場合、ふくおか総合文化センター「Uホール」が無料の駐車場になります。
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岸渡川の桜は、旧福岡町出身で小樽商工会議所会頭や札幌証券取引所理事長も務めた実業家の寿原外吉さんが故郷に贈った5000本の苗が由来とされています。現在もそのうちの約1000本が町の中心部、国道8号大滝交差点~荒又川合流地点にかけて1.8kmに及ぶ桜並木を形成し、春には満開の花で彩られます。
岸渡川に沿う通りには「さくら通り」という名前が付けられているし、沿線にある球場は「さくら球場」という愛称がつけられているようだし、結構桜推しの強い町なんだなというのが分かります。
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この地に桜が植えられたのは1950年のことなので、桜の樹齢は70年を超えています。ソメイヨシノとしては高齢の部類になるかもしれませんが、咲きっぷりはとても元気で高齢を感じさせませんでした。きっと地元の方々から手厚く保護されているんでしょうね。
咲き具合のステータスは満開。天気は晴れで無風であり、この桜スポットにとって一番いいタイミングに来られたかな思います。平日なので人通りもそこまでではなかったし、ホント夜桜撮影日和でした。
仕事帰りに頑張って高岡まで来た甲斐があったってもんです。
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それなりにシャッター時間長くとっても花がほとんどぶれない。つまり無風ってことです。
ピタっと止まった桜の花を見ていると、まるで時が止まったような感覚になります。
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川ですからもちろん橋が何本か架かっていて、それぞれの橋の上がシャッタースポットになっていました。全部の橋を渡ったわけではないけれど、地図を確認したところ少なくとも8本は架かっているみたい。
中でも綺麗だなと思ったのは、この桜名所の中心的位置づけにもなっている「洗心橋」からの眺めでしょうか。
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桜自体ももちろん綺麗なんですが、洗心橋の下流側では光のオブジェによるちょっとした演出があったりして、よりフォトジェニックに仕立てていました。
この光る球体は暗い中だとまるで川に浮いているように見えるんですが、実際は宙に浮いているんですね。
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同じく洗心橋の上流側には鯉のぼりが!まさかの共演です。
そう言えば今年はまだ鯉のぼりを見かけていなかったよなぁ。今年初めての鯉のぼりは、満開の桜の中でした。
だらーんと元気なさげなようにも見えますが・・・、まぁ無風だからしょうがないね(^^;。
いや、むしろ夜桜撮影においてはジッとしてくれたほうがむしろ好都合だわ。
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「さくら通り」を歩き、何本か架かる橋の上に立って桜並木を眺めます。
川幅がそれほど広くないので、両岸の桜が互いに重なり合い、見事な眺めでした。
こういった情景は小さな川ならではですね。
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川の左岸は「さくら通り」で車通りがそこそこあって学校、野球場、保育園などがある比較的新しい雰囲気でしたが、一方川の右岸は少し時代を感じる落ち着いた風情の町並みでした。
福岡は旧北国街道沿いに発達した町で、現在でもこの川の少し南側には古い町並みが一部保存されていたりします。福岡の町並みは高岡の歴史的遺産とともに「日本遺産」にも指定されているみたいですが、あまり大々的にPRしている感じは受けませんね。
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ってなワケで富山県は高岡市の岸渡川桜並木でした!
こんなにも見応えがあっていいところだと思うのに、僕の住む石川県では全然聞かないスポットです。
もっと外にアピールしてもいいのになぁ・・・なんて思いながら、桜並木を歩く夜でした。



当ブログ桜の記事一覧(リンク集)

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当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。四季折々の日本の風景を追い求めて、写真に切り取り公開し、皆様の旅の参考にしていただくのが当ブログの趣旨です。特に春の桜の景色はとても好きで、毎年春を迎えるとソワソワしてしまうんですよね(^^;。当ブログにもこれまでに数多くの桜の記事を掲載してきましたが、それらをザっと見渡すことって、ブログの特性上なかなか難しいんですよね。そこで、思い切って桜の目次ページを...



<岸渡川の桜並木>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間10分

【地図】


【リンク】
岸渡川桜並木(富山県観光公式サイト内)
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まっさ
まっさ

>大樹さん

今回の桜並木は福岡というところなんですが、あの九州の福岡とは全く違うとても長閑な町です。
田舎だから正直何もなくてつまらない、という見方もありますし、若者にとっては刺激が少なくて物足りないかもしれませんが、田舎だからこそこうして夜桜をほぼ自分だけのペースで楽しめたりします。
まぁ僕くらいの歳になってしかもカメラを趣味とするのなら、田舎のほうが向いてるのかな(笑)。

でも賑やかな桜並木もそれはそれで絵になると思いますし、嫌いではないんですよね。
どんちゃん騒ぎは迷惑ですが、たまにはワイワイガヤガヤな雰囲気も味わってみたいかな。

2024/05/03 (Fri) 20:29
大樹

石川県にはなんともたくさんの桜並木の名所がある様ですね。
こんな満開でボリュームのある桜並木なのに、静かに桜に集中できるこの町並みが羨ましい。
うちの近くの桜並木は昼も夜も結構な人出なので、(まあどんちゃん騒ぎする人が居ないのが唯一の救いですが)静かに花を観賞したい自分としてはこういう場所で身を晒して、俗世間から少しの間現実逃避したいものです。

2024/04/28 (Sun) 23:20