金沢市太陽が丘メタセコイア並木の紅葉/師走の嵐が過ぎた後、紅葉が一番キレイな時

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メタセコイア並木といえば、滋賀県のあの有名なスポットを思い浮かべるかもしれませんが、金沢市の郊外にあるベッドタウンにも最近少し有名になってきつつあるメタセコイア並木があります。
太陽が丘のメタセ大通りです。

ところでメタセコイア並木の紅葉が一番「映える」のはいつだと思います?
人それぞれ見方はあると思いますが、僕が個人的に思うのは紅葉のピークを少し過ぎた後がベストじゃないかと。
あいにくその時期の金沢はどーしようもなく天気が悪い日が連続するんですが、逆にそれがメタセコイア並木の紅葉に大胆な変化をつけてくれると思ってます。

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僕は毎日この並木を目にしていますが、今年も「ここ一番」って個人的に思う時を見計らって、カメラ片手に散歩をしてきました。
2024年の紅葉記事の締めくくりとしてお伝えしたいと思います!


2024年12月06日 石川県金沢市 太陽が丘


連日どんよりした空と雨が続く金沢ですが、この雨が初冬の風景を連れてきました。
金沢の東部の丘陵地に位置する太陽が丘ニュータウンでは、団地のシンボルとも言えるメタセコイアの並木道が紅葉して、その葉が冷たい雨で一斉に散るクライマックスシーンを迎えようとしていました。
この日も雨が降り続いていましたが、傘とカメラを片手に散歩をしてきました。寒くても多少濡れてでも、写真に収めたいと思う光景がそこにはあるので。
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昔はそうでもなかったんですが、今じゃこの並木も一丁前に「金沢の紅葉名所」を謳うことが多くなってきました。赤褐色の独特の色あいはとても華やかで何だか少し日本離れしたようにも見えると評判。日差しを浴びれば誰だって映える写真が撮れること間違いなしです。
最近はXとかインスタとか、いわゆるSNSでどんどん拡散されているみたいで、紅葉時期の週末はホント人出が多くなりました。県外ナンバーの車もチラホラ見かけます。


太陽が丘のメタセコイア並木は、例年11月後半に紅葉の見頃を迎え、勤労感謝の日あたりに紅葉のピークになります。今年も11月最後の日曜日には下の2枚の写真のように見事な紅葉となりました。
この時は週末であることに加えて日差しにもいくらか恵まれて、世間一般的には今年最高の紅葉撮影日和だったと言えます。
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(2024年11月24日撮影)

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(2024年11月24日撮影)



上の写真を撮った週末を境に初冬の天候へと一気に向かっていき、訪れる人も少なくなりました。
でも僕はこの並木道の最大のシャッターチャンスは、紅葉のピークを過ぎた後にやって来ると思っています。
それは紅葉のピークからおよそ1~2週間後、師走の金沢でよく見られる、雷を伴った初冬の嵐が過ぎ去った後です。
師走に入るとメタセコイアの木は勢いよく葉っぱを散らすのですが、冷たい雨や風がそれに拍車をかけるんです。こうなるとまるで雨のように葉っぱが地面に降り注ぎ、赤い雪でも降ったかのように地面を赤く染めます。今年もいよいよそのタイミングがやってきました。
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しばらく並木を歩いていると傘には雨粒だけでなく葉っぱも・・・。
ホント、葉っぱの雨みたい。
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前日は瞬間20m/sレベルの強風+雨に見舞われる荒天になったせいで、降り積もった葉っぱによって車道にはオレンジのセンターラインが引かれました。車の轍もクッキリ!
そうそう、これなんだよ、これ!
このように豪快に葉っぱが散って足元を染めてるけど、まだ頑張っている葉っぱもある。伸びて重くなり過ぎた髪を少しすいてもらったようにちょっとだけ並木がスッキリしたように見えるこの状況こそが、この紅葉並木の最も美しいタイミングではないかと思うのです。
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それにしても、たった一晩でここまで豪快に葉を散らすのは、年に1~2日あるかないかといったところです。
この道を車で走るといつもとは違ってちょっと新鮮な気持ちに。ただ、車のボディに葉っぱが無数に付着してしまってちょっと恥ずかしい姿にw
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そして歩道はオレンジのカーペットを敷いたように。
雨が降ってなければ、とても柔らかい踏み心地を楽しめます。一方、雨がたくさん降ると水はけがとても悪いので足元がめちゃくちゃ悪くなり、散歩どころではなくなってしまいます。
この日は雨は降っていましたがそこまで強い降りではなかったのでスニーカーで歩けたのが幸いでした。
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・・・と写真を撮っていたのですが、急に雲行きが怪しくなってきた(元から怪しい雲行きだけど、輪をかけて暗くなった)と思ったら、案の定バチバチと霰が降ってきやがった!
ひゃあ~、霰は勘弁してください!
オマケに落雷の危険性もあります。日本一雷の多い金沢では、こういう時に決まって一発ドカンとデカいのが来るんです。おぉコワっ!
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霰の攻撃は数分間でしたが、道路はすぐに白くなりました。
あ、これはもしかして・・・と思ってオレンジの絨毯の敷かれた歩道に立ってみたら、やっぱり歩道が白くなってた!
この並木道では稀に紅葉と雪がコラボっちゃったりするんですが、最近はそういうシーンを全然見ません。ただ、この時は突然の霰でほんの少しだけどうっすら雪が積もったみたいに見えました。
勘弁してとか言いましたが、どうせならもっと豪快に降ってくれても良かったな(笑)。
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霰で足元が一気に白くなったものの、一気にまた元通りに。
雪(が積もったように見えたが実際は霰)と紅葉のコラボレーションは幻のようにスっと消えていきました。
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ってなワケで、金沢市太陽が丘のメタセコイア並木の紅葉でした!
紅葉のピークから2週間ほど経った並木道、いかがだったでしょうか。僕はやっぱりこの足元までオレンジに染まったシーンが一番気に入ってますね~。
このタイミングで空が晴れて陽光差し込めばもっと綺麗だったかもしれませんが、そんなに都合よく晴れてはくれないものです。また来年以降のお楽しみに取っておくことにします。
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今年もいくつか紅葉を見てきましたが、太陽が丘がその締めくくりになりました。
この記事を書いているのはこの撮影からさらに2週間後なんですが、今はもうすっかり葉っぱが散り果てちゃって幹と枝だけの冬の姿になっています。ですが肝心の雪はというと、まだ本格的な積雪は一度もありません。
どうやら年末年始に強い寒波が来るらしく、ひょっとすると今年の冬休みはゆっくりと雪景色を楽しめるかも。
寒いのはイヤですけど。



冬のメタセコイア並木
金沢太陽が丘 メタセコイア並木の雪景色/大雪の後、青空の下の純白の世界

金沢太陽が丘 メタセコイア並木の雪景色/大雪の後、青空の下の純白の世界

1月も中盤に差し掛かった週末。北陸地方には強い寒気が入り、平野部を中心にドカドカと雪が降り、金沢でも市街地で60cmを超える積雪となりました。7シーズンぶりの大雪です。雪は普通山沿いや山間部で多く降るイメージですが、今回は典型的な「里雪」だったんですよね。そんな大雪の朝、前日に引き続き暗い空が続くかと思いきや・・・なんということでしょう!奇跡的にスカっと青空が広がった!こりゃ家でじっとしていられないぞ...



<太陽が丘ニュータウン>
【駐車場】なし
【入場料とか】無料
【所要時間】30分

【地図】
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まっさ
まっさ

>大樹さん

メタセコイアの並木は滋賀のマキノが全国的に有名ですが、実は日本各地にあるみたいですね。
金沢周辺ではこの太陽が丘の並木と、河北潟干拓地の並木が知られていますが、探せば他にもあるかもしれません。

北陸のメタセコイア並木は初冬の雨の後が真の見頃。
タイミングが合えば紅葉と雪の組み合わせも見られます。
写真で見ると美しくて、この団地に住んでみたいな~、なんて思うかもしれませんが、実情を話してしまうと結構不便だったりするんですよね。
近くにはコンビニはおろか商店もなくて、この道を歩いて買い物に向かうということはほとんどありません。
ただ、この時みたいに季節の節目節目で散歩をするにはとてもいい道だと思います。

今年はすでに2回ほど雪が積もりましたが、数センチレベルで写真映えという点ではまだまだ冬本番にはなっていないです。
このまま雪がほとんど降らずに年越しを迎えられそうですが、年明けには寒波の話もあったりするので気を付けようと思っています(^^;。

2024/12/31 (Tue) 20:04
大樹

No title

こんばんは。
メタセコイヤ並木、うちの近くの住宅エリアの公園にもありますが、こんな立派な並木はなかなかお目にかかれませんね。
自分も今年見に行こうかな、と思っていたんですが見事に時期を逃してしまいました。
このニュータウンに住まわれている方々は、このメタセコイヤを眺めながら、日々仕事に出掛けたり、休日にはこの道を散歩したり買い物で通ったりと贅沢な一時を過ごせることが何とも羨ましいです。

北陸もそろそろ雪に覆われる季節ですね。
猫の自分にとっては雪国の世界での生活が全く想像出来ないですが、雪国の大変さは住んでみないとやっぱり分からないですよね。これから本格的な冬の訪れ、御体ご自愛ください。

2024/12/22 (Sun) 21:05