化物語 第十二話 『つばさキャット 其ノ貮』感想
化物語 第十二話 『つばさキャット 其ノ貮』より感想です。

はっきり伝わる、本当の想い。

『私とデートをしなさい。阿良々木くん』
TVでは最終回の化物語 第12話『つばさキャット 其ノ貮』。まさかこう来るとは思いませんでした主人公とヒロインの初デート。「つばさキャット」なんてサブタイトル知ったことじゃないぜ!と言わんばかりに羽川さんが入り込む余地もなくひたぎ蕩れというかもうひたぎ回だよね。 ごはん粒を暦のほっぺたにわざとくっつけて取ってあげるひたぎに蕩れ(けどゴミ箱に捨てられます)、デートに誘う言葉に迷うひたぎに蕩れ・・・終始ニヤニヤしながら見るっきゃないです(笑)
それにしても、前回スクミズ&ブルマを撫子からもらって悦びの咆哮を上げた阿良々木さんは今回ひたぎとのファーストデートに『おっしゃあああ!』ですか。冒頭のひたぎとのやり取りは11話の撫子や羽川さんとの会話前の出来事だったから、良いことが立て続けに重なったわけですな。なんて言うかまあ、主人公やってて良かったね!(笑)

ひたぎとのデートに喜び勇んでチャリンコ猛ダッシュの阿良々木さん。戦場ヶ原家に着くなりいきなり連行されて、ひたぎ・父同伴の車内ビロートークに突入・・・恋人の父親を前にして『私のこと、好き?』とか聞かれたりこれ何て罰ゲームor拷問?とか思っちゃうのも仕方ない(笑)
心境は察するに余りあるけど、その割にはツッコミに勢いが衰えないのは流石と言うべきか。いやもうツッコミ体質なんでしょうねきっと(^^; しかしこんなシチュエーションの中にも所々に暦への愛を感じる部分が“ひたぎ蕩れ”の真骨頂なんだろうなあ・・・。一見すると意地悪にしか思えない(困らせて面白がってるものも多数だけど)会話の中にもツンデレ表現があったり、ストレートなようで実は捻くれた愛情表現なんだって思えてくる不思議。慣れないと困惑&面倒極まりない性格であることに変わりはありませんが(苦笑)

目的地に着いたと思ったら、突如父親と二人きりにされてしまう阿良々木さん・・・押し寄せる緊張の波が伝わってくるな?とか思ってたら、喋り出したひたぎ・父の声が立木さんでビックリ。「ゲンドウ」とか「マダオ」とかいう単語が脳裏に浮かんできてしまう(^^;『娘をよろしく頼むよ・・・なんちゃって』で思い切り笑ってしまいましたw
これまではまるで存在感が無かったひたぎのお父さんですが、暦との会話シーンは深い人間味が感じられてとても良かったです・・・。ひたぎの“病気”は自分がただ立ち会っただけで、「勝手に助かっただけ」だと言う暦に対して、必要な時にそこに居てくれる、それこそが大事なんだと伝えるシーン。これまでの暦の行動が報われると同時に、忍野への良い意味での返し文句(メッセージ)だったり、何よりも、ひたぎがなぜ暦に惹かれたのか、告白に至ったのかを全て代弁してくれているような気がして・・・何とも言えない感動に打ちのめされてしまいます(泣 最後に改めて『娘をよろしく頼むよ』というひたぎのお父さんに、温かみと思いやりのある人物像を感じました・・・良い父親だなあ・・・。

父親と別れて、ひたぎに連れられた先で見上げる星空の展望台。エンディング主題歌の「君の知らない世界」ってしっかり物語をイメージして作曲されているんですね・・・。
『・・・これで全部よ。私が持っているもの。全部。勉強を教えてあげられること。可愛い後輩と、ぶっきらぼうなお父さん。・・・それにこの星空。私が持っているのは、これくらいのもの。私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。これくらいで、全部・・・』
今までの“戦場ヶ原ひたぎ”の全てが、暦への想いに集約されるこの言葉。突飛な行動も奇抜な発言も、本当に好きな人への真っ直ぐな心の裏返しだった事を感じさせるこのシーン。『化物語』の醍醐味と言える、物語の真実を解放するカタルシスを、最高の形で表現してくれました・・・。
暦にどういうところが好きなのかと聞かれて、『優しいところ。かわいいところ。私が困っている時にはいつだって駆けつけてくれる、王子様みたいなところ』なんて言っちゃう場面はまさに蕩れ。車の中で言っていた事と同じとは思えないセリフ・・・。さらに『阿良々木くん、キスをします』とか素直に言えなくて口ごもってしまう所とかもうね・・・「ひたぎさんはツンドラ」なんて全力で否定できちゃうね!(笑)

『キスをしましょう。阿良々木くん』
『最終的に、そう落ち着くか・・・』
お互いの気持ちが通じ合った、暦とひたぎ、二人の“らしい”会話で幕引き。まさに最終回に相応しい・・・でも実際は後3話も残っているっていうんだから何だかちょっと複雑(^^;
羽川さんの事件には今回ほとんど触れてませんし・・・ただTVアニメを締め括るお話としてはこれ以上ないってくらい楽しませてもらいました。これまでのエピソードを振り返ってみても、ストーリーの構成や魅力的なキャラクターたち、それぞれが引き立っていて、今期で一番お気に入りなアニメだったかも。
TVアニメはこれで一旦終わりますが、ネット配信に移行しても最後まで感想は続けたいですね。“つばさキャット”としては次回以降からが本番になるんでしょうか。『化物語』という素晴らしい作品に出会えたことに感謝しつつ、再開に向けて一時の休息を取りたいと思います・・・。
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『私とデートをしなさい。阿良々木くん』
TVでは最終回の化物語 第12話『つばさキャット 其ノ貮』。まさかこう来るとは思いませんでした主人公とヒロインの初デート。「つばさキャット」なんてサブタイトル知ったことじゃないぜ!と言わんばかりに羽川さんが入り込む余地もなくひたぎ蕩れというかもうひたぎ回だよね。 ごはん粒を暦のほっぺたにわざとくっつけて取ってあげるひたぎに蕩れ(けどゴミ箱に捨てられます)、デートに誘う言葉に迷うひたぎに蕩れ・・・終始ニヤニヤしながら見るっきゃないです(笑)
それにしても、前回スクミズ&ブルマを撫子からもらって悦びの咆哮を上げた阿良々木さんは今回ひたぎとのファーストデートに『おっしゃあああ!』ですか。冒頭のひたぎとのやり取りは11話の撫子や羽川さんとの会話前の出来事だったから、良いことが立て続けに重なったわけですな。なんて言うかまあ、主人公やってて良かったね!(笑)

ひたぎとのデートに喜び勇んでチャリンコ猛ダッシュの阿良々木さん。戦場ヶ原家に着くなりいきなり連行されて、ひたぎ・父同伴の車内ビロートークに突入・・・恋人の父親を前にして『私のこと、好き?』とか聞かれたりこれ何て罰ゲームor拷問?とか思っちゃうのも仕方ない(笑)
心境は察するに余りあるけど、その割にはツッコミに勢いが衰えないのは流石と言うべきか。いやもうツッコミ体質なんでしょうねきっと(^^; しかしこんなシチュエーションの中にも所々に暦への愛を感じる部分が“ひたぎ蕩れ”の真骨頂なんだろうなあ・・・。一見すると意地悪にしか思えない(困らせて面白がってるものも多数だけど)会話の中にもツンデレ表現があったり、ストレートなようで実は捻くれた愛情表現なんだって思えてくる不思議。慣れないと困惑&面倒極まりない性格であることに変わりはありませんが(苦笑)

目的地に着いたと思ったら、突如父親と二人きりにされてしまう阿良々木さん・・・押し寄せる緊張の波が伝わってくるな?とか思ってたら、喋り出したひたぎ・父の声が立木さんでビックリ。「ゲンドウ」とか「マダオ」とかいう単語が脳裏に浮かんできてしまう(^^;『娘をよろしく頼むよ・・・なんちゃって』で思い切り笑ってしまいましたw
これまではまるで存在感が無かったひたぎのお父さんですが、暦との会話シーンは深い人間味が感じられてとても良かったです・・・。ひたぎの“病気”は自分がただ立ち会っただけで、「勝手に助かっただけ」だと言う暦に対して、必要な時にそこに居てくれる、それこそが大事なんだと伝えるシーン。これまでの暦の行動が報われると同時に、忍野への良い意味での返し文句(メッセージ)だったり、何よりも、ひたぎがなぜ暦に惹かれたのか、告白に至ったのかを全て代弁してくれているような気がして・・・何とも言えない感動に打ちのめされてしまいます(泣 最後に改めて『娘をよろしく頼むよ』というひたぎのお父さんに、温かみと思いやりのある人物像を感じました・・・良い父親だなあ・・・。

父親と別れて、ひたぎに連れられた先で見上げる星空の展望台。エンディング主題歌の「君の知らない世界」ってしっかり物語をイメージして作曲されているんですね・・・。
『・・・これで全部よ。私が持っているもの。全部。勉強を教えてあげられること。可愛い後輩と、ぶっきらぼうなお父さん。・・・それにこの星空。私が持っているのは、これくらいのもの。私が阿良々木くんにあげられるのは、これくらいのもの。これくらいで、全部・・・』
今までの“戦場ヶ原ひたぎ”の全てが、暦への想いに集約されるこの言葉。突飛な行動も奇抜な発言も、本当に好きな人への真っ直ぐな心の裏返しだった事を感じさせるこのシーン。『化物語』の醍醐味と言える、物語の真実を解放するカタルシスを、最高の形で表現してくれました・・・。
暦にどういうところが好きなのかと聞かれて、『優しいところ。かわいいところ。私が困っている時にはいつだって駆けつけてくれる、王子様みたいなところ』なんて言っちゃう場面はまさに蕩れ。車の中で言っていた事と同じとは思えないセリフ・・・。さらに『阿良々木くん、キスをします』とか素直に言えなくて口ごもってしまう所とかもうね・・・「ひたぎさんはツンドラ」なんて全力で否定できちゃうね!(笑)

『キスをしましょう。阿良々木くん』
『最終的に、そう落ち着くか・・・』
お互いの気持ちが通じ合った、暦とひたぎ、二人の“らしい”会話で幕引き。まさに最終回に相応しい・・・でも実際は後3話も残っているっていうんだから何だかちょっと複雑(^^;
羽川さんの事件には今回ほとんど触れてませんし・・・ただTVアニメを締め括るお話としてはこれ以上ないってくらい楽しませてもらいました。これまでのエピソードを振り返ってみても、ストーリーの構成や魅力的なキャラクターたち、それぞれが引き立っていて、今期で一番お気に入りなアニメだったかも。
TVアニメはこれで一旦終わりますが、ネット配信に移行しても最後まで感想は続けたいですね。“つばさキャット”としては次回以降からが本番になるんでしょうか。『化物語』という素晴らしい作品に出会えたことに感謝しつつ、再開に向けて一時の休息を取りたいと思います・・・。
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
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Tag ⇒ | 化物語 | 第十二話つばさキャット其ノ貮 | アニメ感想 | アニメ
この記事へのコメント
>ヴィーさん
良い最終回でしたね~(^^) でも今回コレを持ってくると最終的にどう落ち着くんだろうとか気になったりして。羽川さんのテーマソングも含めて残り3話に期待です。
『ひたぎクラブ』のブルーレイも大人気ですね(^^; 続巻も伸びそうですし。BDプレーヤーはゲームもなさるのであれば3万を切った新型PS3がお手頃な気もしますが、ホームシアターレベルまで考えると10万以上のものまで・・・私は今持ってる初期型PS3で十分です(笑)
良い最終回でしたね~(^^) でも今回コレを持ってくると最終的にどう落ち着くんだろうとか気になったりして。羽川さんのテーマソングも含めて残り3話に期待です。
『ひたぎクラブ』のブルーレイも大人気ですね(^^; 続巻も伸びそうですし。BDプレーヤーはゲームもなさるのであれば3万を切った新型PS3がお手頃な気もしますが、ホームシアターレベルまで考えると10万以上のものまで・・・私は今持ってる初期型PS3で十分です(笑)
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化物語 第十二話 つばさキャット 其ノ貮 [ つばさキャット 其ノ貮 TOKYO...
あれ…翼は?
戦場ヶ原蕩れ。結局はこれに尽きるお話ですね。最初はどうなるのかと思いましたが、いい最終回でした。
>>続きはTV版 化物語 最終話 感想です☆
デートをします。デートをして・・・いただけませんか?
デートをしたらどうなのです。 デートをしなさい阿良々木クン。
星空の下で。
「デートをします」
「君の知らない物語」に感動w 今話の為に誂えた曲みたいですね!(素晴らしかったw
一応テレビ放送は最終回。続きは
戰場ヶ原の隨に
化物語 第12話「つばさキャット 其ノ貮」の感想です。
星が降るような夜空の下、僕たちの記念日は生まれた。
場を支配する王女とぶっきら棒な父と悪くて黒くて儚いごみな奴隷
ひたぎに誘われ、初デートをする事になった暦。
URL :
- ヴィー - 2009年10月02日 00:07:10
先週「宙のまにまに」終わったところだったし(笑)
アララギ君もガハラさんとの距離を確定できて良かったんじゃないでしょうか。
まだ3話あるけどいいエンディングだった!
CMで流れてる羽川さんの歌はネット配信までお預けですね。
毎回登場する白い車に書いてある緑の数字が話数だったと前回ぐらいにようやく気付きました。
「ひたぎクラブ」のブルーレイが軒並み売り切れだとかで、Amazonから明日か明後日に来るよていですが、プレイヤーが無いのでいつ見られるかと思ってます(笑)