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2016.05.25 21:59|鳥の森
ツバメの夫婦

写真はコンゴ共和国北東部、カボ村の私の家に巣を作っていたツバメの夫婦。
雨風の当たらない出入り口 ドアの近くの軒下に巣が2個。

名前はLesser Striped Swallow。オレンジ色の頭に、ごま塩のお腹がキュート。

巣の中は覗けないけれど、雛の声が聞こえれば覗かなくとも様子は想像で…。
同じ家の同居人だから、雛の成長をそっと見守り続けています。

ツバメの親鳥がドアを開けた音に驚いて、巣から飛び出すと
子ツバメも全部外に飛び出して、親と一緒に巣から飛んでいった!
あれ、もう飛べるようになったのね。

空中に糸を引くように、スゥーイ スイと家の周りを行ったり来たり飛ぶ 親ツバメ。
ちびっ子ツバメは、親鳥に遅れを取らぬように同じコースを続けて追いながら飛んで、微笑ましい。

無事に子育てが終わりツバメが巣から旅立つと、また新しいツバメの夫婦がこの巣を選びました。
お次の夫婦は、その巣に素敵な細工をしましたよ♥ 見てわかります?
フワフワ-ツバメの巣

入口がフワフワの羽毛仕立て↓
フワフワ・ツバメの巣_Kabo
我が子のために、柔らかい羽毛を引き詰めたツバメの巣。親ツバメの愛情を感じます。

ある日、もう一つの巣が崩れ、下に粉々になった土が落ちていました。(TдT)
過去に同じようなことは時々あったけれど、いつ見てもコレにはガッカリ。

誰か人間が卵を狙って棒で突いて落としたのかな? 
それともトカゲが巣を崩したのか? 作りが甘かったのかな?
・・・目撃していないので、原因が分かりません。

ツバメの夫婦も私と同じように、壊れた巣を見た時にはショックを受けたよね。

数日間、巣はそのまま放置。
この巣をツバメは諦めたのかな?と思っていたある日、巣が修復されていました。
ツバメの巣3
ツバメが新しく巣を修復した部分の色はまだ濡れて濃い赤土色。
丸いドロ粒の一つをクチバシで咥え、何度も何度も繰り返し運んで作った巣。

時間が経ち土が乾燥すると、巣のツナギ目もわからなくなりました。

我が子を得るために巣を作らねば! その一心なのでしょうね。
小さい体にツバメの力強いパワーを感じました。

私も打たれても立ち上がれる、ツバメのように強い人間になりたいな。

テーマ:写真ブログ
ジャンル:ブログ

タグ:ツバメの巣

2016.02.13 18:10|鳥の森
前回のナショジオのヨウムニュースに加えて、コンゴ共和国の補足です。

コンゴ共和国は以前は合法に輸出していましたが、現在はヨウム輸出はゼロの国です。

これは私達の仲間の働きかけによってコンゴ共和国の政府が野生ヨウムの将来を考え、法律を改めてくれたお陰。

国がヨウムのために、動いてくれたのです。
これって、凄く素晴らしい事です。
この事はコンゴ共和国に暮らす者として、この国を誇らしく思います。

コンゴ共和国のお隣国、カメルーンとコンゴ民主共和国はヨウムの輸出国。

そんなこともあり、密猟者は隣の国から来た違法入国者のことが多く、川を渡り、自国で捕獲したことにすればコンゴ共和国で密猟されたヨウムが隣国から輸出が可能に。

ナショジオで出ていたガーナなどのアフリカ西部のヨウム棲息地の国々から野生ヨウムが消えている今、
次なる密猟の矛先がアフリカ中央部のヨウムに向けられています。

そちらが居なくなれば、こちら。
こちらが居なくなったら?
もう獲る野生ヨウムは地球から居なくなってしまいます。

世界中で飼育ヨウム(ペット)の多くは野生ヨウムに頼っているヨウムの繁殖。
つまり、野生ヨウムが居なくなれば、飼育ヨウムも時期に居なくなるのと同じ。

飼育動物のために、本来いるべき野生動物を棲息地から滅亡させて良いと思います?

飼育ヨウムを買っている方
ヨウムを買いたいと考えている方
動物園で飼育している方はぜひ読んでみて現実を知ってください。

知って、どうするのがヨウムのために一番ベストなのか?

特に動物園には、日本の生き物に対する指標になるよう、私達日本人を正しい方向へ導いて頂きたい存在です。

確実に言えることは、
ヨウムの未来はヨウム関係している人達の協力と理解なしでは、解決できないこと。
ヨウムの将来は人間の手の中にあるという事。

遠い国で起こっている次元の違う話ではありません。

いつまでも熱帯林を飛び、自由きままにどこまでも好きに飛んで行ける野生ヨウムを地球から消さないために、できる事が必ずあります。

現地での情報発信を含め、これからのヨウムの未来の為に一緒に考えて、進んで行けたらと思っています。

端によるヨウム
密猟者から保護し、療養小屋に入った直後のヨウム(コンゴ共和国)

密猟者から切られたや羽、心身、栄養管理など獣医の指揮下で管理。
回復すれば捕獲された元の地域へ放っています。

それは彼らの家族や仲間がその地域周辺にいて、解き放たれた後に仲間と合流できる可能性が高いからです。

テーマ:最近のニュース
ジャンル:ニュース

2016.02.13 18:06|鳥の森
朝、洗濯物を干しているとヨウムが数羽飛んで行きます。

ヨウムは飛んでいるとすぐに分かります。
いつもお喋りしながら飛んでいるから。

ヨウムの声を聞きつけると空を見上げ、
必ず何羽で飛んでいるのかどちらに飛んで行くのか確認し、ヨウムを見送ります。

夕方になると、仲間同士で本日の寝床の木に向かって飛んで行くヨウム。

日が落ち、薄暗いのに仲間の元へ飛んでいるヨウムが仲間の元へ辿りつけるのは、
ヨウム同士のコミュニケーションと方向感覚の高さ。

ヨウムは木に1羽で寝る事はなく、必ず群れで集まって寝ています。

寝る前に1日の出来事を振り返ったり、明日はどこで何食べようなど仲間同士で話すのは楽しいでしょ?
だから、泊まり木に集まったヨウムたちの賑やかさは、飛んでいる時以上‼︎

たまに家から見える木が〝本日の寝床〟に選ばれた時には、嬉しい気分になります。

私は外からコンゴ共和国に来た人間だから、この事がとても贅沢で素敵な事だと知っています。

いつも居るモノだと、その事が当たり前すぎて、実は特別な事だと気がつきにくい。
だから、ヨウムが飛んでいる事に対してコンゴの人は特別な事と思っていません。

もし、日本でスズメが全く居なくなり、チュンチュンと聞こえるスズメの声がしない朝が来たら寂しいはず。

居るのが当たり前に思っていると、それが減っている状態でも対して気に留めないもの。

まさにコンゴ共和国ではヨウムはそんな鳥。

コンゴ共和国はヨウムの棲息地。
国内の法律でヨウムの捕獲を禁止しています。

それなのにヨウムの密猟は止まりません。

せっかく密猟者からヨウムを保護し、森に帰れるよう準備を進めても、悲しい事に多くのヨウムは捕獲された心身的ショック、ずさんな運搬、栄養不足などでほとんどのヨウムが死んでしまいます。

私はその現場に立ち、その日死んだヨウムたちを目の当たりにし、捕獲されなければ死ぬこともなかったヨウムの姿を撮影しています。

本当ならそんな写真は一枚も欲しくはないし、死んだヨウムも見たくはありません。

でも、もし目を閉じイヤなことに蓋をして、真実に目を向けなければ、ヨウムの死が無駄になってしまいます。

★ナショジオのニュースが出たことは、できるだけ多くの人に真実を知って欲しい私にとって朗報です。

ナショジオのニュース読んでみて下さい。
下の文字をクリツク↓
賢いインコ「ヨウム」、アフリカで激減
ペットとして世界中で人気、全面的な取引禁止案も浮上

ヨウム-ナショジオニュース

次にコンゴ共和国でのヨウムのこと、補足しますので合わせて読んでくださいね。

テーマ:最近のニュース
ジャンル:ニュース

2016.01.11 19:56|鳥の森
ポーッポーッと、オカリナを吹いた様な山ハトの鳴き声が外から聞こえます。

バサバサと羽音がずっと長いこと聞こえ、羽音がまったく止まらず。

何か起こったのかと思い、窓から覗いてみると2羽の山ハトがマンダリン(オレンジ)の木の葉の中で飛び交っていました。

何をしているのかと様子見ていると、
どうやら恋の駆け引きでもしているみたい。

オス・メスの区別がわからないけれど、
1羽が飛ぶともう1羽もすぐに飛び、2羽の間には誰も立ち入れない様子。

オスハトが胸を膨らませメスを追いかけ回すのは、土バトでよく見たことがあったけれど、山ハトはこんな求愛行動をするのかしら?

ビデオを持って、早速撮影に外へ。
そろそろと足音を立てずにゆっくり前進。

2羽のハトはまだマンダリンの木の作る傘の中で
飽きもせず、すっと飛び合っています。

私が近づいたらきっとどこかへ飛んで行ってしまうだろうな…。

遠目から撮影しつつ、静かに、そしてジワジワと近づき、あと2mくらいのところまで接近。

そのくらいで近づくのは止めて、そのまま静かに観察&撮影。
山ハトは私の存在に気がついて、チラチラと私の様子を見ています。

でも警戒心よりも2羽の心が高ぶっているようで
また1羽が飛ぶと、もう1羽も舞い上がり
2羽でいる時間を楽しんでいるかのようです。

葉が重なり合う葉の陰で羽ばたくので、
マンダリンの葉に羽が当たって葉や小枝がユラユラと揺れています。

どうしてこんな狭いところで羽が当たって痛んじゃわないかしら?
私の心配などハトは気にせず、飛び続けていました。

十分撮影したので、2羽のラブラブな世界にして部屋に戻り、映像から写真に切り出してみました。
これがその写真↓

とても美しい幸せな2羽のハトです

鳥の図鑑で調べると《Blue-Headed Wood-Dove》という山ハト。
この辺りではよく見かける可愛らしいハトです。

見ているだけで、ハッピー。
幸せを分けてもらいましょう。

テーマ:小さなしあわせ
ジャンル:日記

2015.07.25 17:20|鳥の森
カラス、なぜ鳴くの、カラスは山に~ 可愛い七つの子があるからよ~
・・・と言うのが、本来の日本のカラスの姿だったはず。

今では早朝、ゴミをあさるのはカラスだし
電柱の上でカラスが子育てをしたり、公園の木がカラスの寝床に。

日本のカラスが暮らす環境は、この歌の時代から随分と変わってしまいました。
こんな可愛い歌は、歓楽街のゴミをあさるカラスを見ては生まれないだろうし。

日本のカラスは人間の捨てた添加物と高脂肪タップリのゴミを食べ、
体に蓄積させたカラスはとても不健康。 自然界では得ない物質を摂り過ぎです。

                      *  *  *

ここからはコンゴ共和国にいるカラスのお話
カラス

コンゴのカラスは英名で 『Pied Crow』
白いランニングシャツを着たように、胸のところだけが白いカラス。

●首都 ブラザビルにいるカラス
日本ではゴミをあさるのはカラス第一位ですが、コンゴ共和国の首都ブラザビルでは
『シラシラサギ』が堂々 第1位
白い羽が薄汚れ、白くないシラサギもチラホラ。

都市部でも料理は炭に頼る家やレストランが多く、料理は外でします。

魚や肉の生ごみをポイと捨てると、
カラスシラサギが、すかさず飛んできて生ごみをパクッと銜え、飛び去ります。
残飯(ゴミ)をあさる都会のカラスはどこも同じようです。

●サバンナ(草原)のカラス
サバンナ地域では、サバンナにある木に巣を作り、
草原の小動物を狩り、本来のカラスの生活を見る事ができます。

カラスは羽に風を捕え、凧のように左右に揺らめきなら不思議な飛び方をしていました。
注意して見ていると・・・
サバンナのカラス_Conkouati-Douli
         この直後 急降下                 見事に獲物を捕獲

          アップにすると・・・↓
ネズミを捕えたカラス_Conkouati-Douli
       お見事! 顔の長いネズミのよう

●森のカラス
いまだに森の中でカラスに遭遇したことはありません。
森の中でカラスの声を聞いたこともありません。

カラスのハンティング方法からすると、あまり森深い所ではハンティングは難しく
若干開けている地域を好むような気がします。


私の暮らすカボ村は、村の周りには森は無く、少し離れた所に二次林があります。
カ村では、カラスを見たことがなかったので、
『カラスはサバンナ地域辺りまでが棲息し、カボ村にはカラスが居ない』と思っていました。

ところがここ数ヵ月前からカラスを初めて見かけ、
ツガイで到来したらしく、グワァー・グワァーとカラスのしゃがれ声をよく聞きます。
(このカラスは、カーと鳴きません)
北東部に暮らし6年になりますが、初めて見たカラスです。

先日、ふと家の外を見るとカラスが地面でキリギリスのような昆虫を食べていました。

朝になっても残っている外灯に集まった昆虫を、
他の小鳥と同じようにカラスが食べに来ていたんです。

これを見てすごく嬉しく思いました。なぜって?

カラスは昆虫を食べ、小動物を狩る。やっぱりこれが本来の姿
野生のカラスは、ゴミあさりじゃなくて やっぱり こうでなくっちゃね!(^v^)
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びもりか

Author:びもりか
イラストを描いたり料理や裁縫が大好き。
生き物や植物、自然にある模様や不思議を見つけてワクワク。
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