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さもありなん

毎夜毎夜のアニメ鑑賞が生甲斐の管理人が作品への愛を気儘に書き綴るブログです。

とある科学の超電磁砲S #10 『原子崩し(メルトダウナー)』 

 

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始まってすぐ、アバンを見ていて改めて思ったのですが。施設内の背景のクオリティが凄い。構造材の表面の廃れた感じとか。機材の描き込みとか。ほんの一瞬しか映らないような部分でも高い水準で仕上げてあるよなと。画面内から雰囲気が滲み出てる。こういう要素も、ここ数話のバトルシーンの見映えの良さに繋がっていると思います。

さて、アイテムとの戦闘も最終局面。レベル5の第四位『原子崩し』と第三位『超電磁砲』の一騎打ち。番付の基準が戦闘における強さではなく能力研究の応用が生み出す利益ということで、それが大変気に入らない様子の麦野ですが。気持ちは分かるけど、連戦に対多数でめっさ疲弊した美琴に今更タイマンってのも・・・。気付くのが遅過ぎたな。じゃあいよいよ互いに全快状態で潰しあったらどうなるか気になるところだけど。今回は絶望的な状況下でも冷静に思考を巡らせて麦野を退ける美琴の戦い方が面白かった。それでもって最後には敗者に手を差し伸べるんだもんな。私情挟みまくりで終盤は完全にイッちゃってる麦野と比べると、流石主人公って感じがしました。

あとこの作品は異能バトルものなのに相変わらず殴る蹴るが多いですね。その描写がことごとく格好良くて迫力があるのも良いです。「死んでないんだ。なんつータフさ・・・」とか。ガチのバトルなのに思わずクスッとさせられるユーモアのセンスにも楽しませてもらいました。

これまでの破壊工作が実を結び、計画に関わった奴らを撤退に追い込めたのかも・・・という状況ですが。そうですよね。こんなことに、達成感なんてあるわけがない。未だ燻り続ける、妹達という存在や計画への感情。それを抱えながらの、束の間の安堵。そういった美琴の心境がしっかり伝わってくる締め方でしたね。来週は上条さんの登場です。彼が出て来ると否応なしにテンションが上がってしまいますな。

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とある科学の超電磁砲S #9 『能力追跡(AIMストーカー)』 

 

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レベル5の第四位に座る麦野沈利。そのレベル5に至る可能性を秘めた能力者の滝壺理后。ふたりが参戦し、バトルは更に熱量を増していきます。磁力を用いた投擲のアクションが。麦野の粒機波形高速砲の表現が。何より壁に張り付きながら立体的に動き回る美琴の描写が格好良過ぎ。痺れる。

粒子・波形のいずれでもない「曖昧な状態」の電子を操り、あらゆる遮蔽物を粉砕して突き進む粒機波形高速砲として打ち出すこともできる麦野の『原子崩し(メルトダウナー)』。※1

記憶したAIM拡散力場の位置情報を検索し、更には相手の能力への干渉・乗っ取りすら試みる事ができる滝壺の『能力追跡(AIMストーカー)』。※2

聞いただけでゾッとするようなコンビネーション。その攻撃をボロボロになりながら回避し、最後には反撃の糸口を見出す美琴。彼女の必死さがしっかり伝わってくる、白熱の戦闘シーンでした。次回はいよいよタイマンですね。待ち遠しいです。

※1※2・・・コミック5巻カバー下より一部引用

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そんな美琴の戦いと同時進行で描かれるのは、件の計画を阻止しようとするもうひとりの少女、布束砥信ちゃんの暗躍です。双方それぞれの想いとやり方でもって、ひとつの闇に挑む。このダブルヒーローっぽい展開のさせ方は良かった。

美琴の破壊工作が完遂しても、絶対能力進化計画を完全に潰すことはできない。そう考える砥信ちゃんだけど、一研究者でしかない彼女も、どう立ち回ったところで計画を止めることは出来ないのでしょう。そんな中で行うのは、人間の感情データを妹達の脳にインストールすること。真の感情が芽生えることはなくとも。それによる、妹達自身の変化。それに触れた周囲の人間の変化を望む。なるほど、上手くいけばこれ程綺麗な幕引きもない。故になんとも夢物語のような話だけれど。妹達に秘められた人間性を感じ、影響を受けた砥信ちゃんだからこその作戦なんですよね。仮に作戦が成功した後に妹達を待ち受けるであろう過酷な運命を考えた際の迷いも、今度はオリジナルの美琴からの影響でもって払拭。機械のような科学者が人間味溢れる人物から影響を受けるという形はどの作品に置いても胸が熱くなるものです。

絹旗達に取り押さえられながらも、なんとかインストールを成功させますが。ミサカネットワークの接続中止により19090号から他の個体への感情データの共有は失敗してしまいます。実際にインストールされたのは19090号だけということになりますね。何故中止してしまったのか。モニターには『上位個体20001号』の文字が・・・。こういう思わずニヤッとしてしまう要素はスピンオフ作品ならではですね。

「命以外何もかも失った超クソッタレな人生・・・」とか。マジかと。砥信ちゃんの救済的な話はないのでしょうか。

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とある科学の超電磁砲S #8 『「Item(アイテム)』 

 

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麦野沈利絹旗最愛フレンダ=セイヴェルン滝壺理后。破壊工作完遂間近の美琴に襲い掛かるのは、学園都市の裏世界で活動する組織『アイテム』の4人組。バトルの面白さという点では原作でも屈指の部分ですが、そのバトルシーンの仕上りが素晴らしく、すごい没入感でした。

能力を使わず、ツールや人形爆弾でもって相手を嵌める戦法のフレンダ。彼女の巧みな攻撃を、電撃使いの能力を応用した多彩な技で対処する美琴。相応の実力を備えた者同士の戦いだからこそ・・・ですよね。技の応酬が、互いの力が絡み合う様がめっさ面白い。フレンダのツールの発火軌道や体術。美琴の大出力の磁力を用いた構造物の操作。そんなふたりのアクションが格好良く再現されていて、それを心の声を入れながら進行するテンポが絶妙でした。

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内田真礼さんの演技も相まって、終始フレンダが可愛い。あどけない仕草や感情を振り撒いているけど、人の命を摘む、その行為に対する考え方から伺うに、“やはり”彼女の倫理観も何処か狂ってる。そういう雰囲気をしっかり匂わせていたからこそ「結局コイツは私に殺される為に・・・」のセリフは彼女の言葉として納得できたし、それが図らずも美琴の逆鱗に触れてしまったという形は上手いと思いました。そしてこの時の美琴のセリフが、これまでで一番、妹達という存在に対する怒りの感情を具体的に言い表していますよね。

来週はいよいよ“あの御方”も参戦。今回の出来を見ると、次回のバトルも期待値上がりまくりです。

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