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さもありなん

毎夜毎夜のアニメ鑑賞が生甲斐の管理人が作品への愛を気儘に書き綴るブログです。

とある科学の超電磁砲S #3 『超電磁砲量産計画(レディオノイズけいかく)』 

 

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レベル5のクローンを作る計画。その素体は、超電磁砲の御坂美琴。作中の都市伝説としてはとても“らしい”。当人からすれば、くだらないと、そう切って捨てたくなるような噂でしょうけど。それは確かに、表層に染み出した、学園都市に潜む闇の末端だったのでした。画面上下にマスクをかけたサスペンス映画さながらのアバンで、もうスタートからグッと惹き込まれます。

噂をガチで調べずにはいられなくなった美琴。布束砥信ちゃんとのやりとりからステルスミッションと、ちょっと張り詰めた感じでテンポよく描いていきますが。その雰囲気を壊さずに挿入されるギャグに思わずクスッとさせられました。砥信ちゃんと美琴の漫才的な掛け合いは面白いですね。あと、とある科学の超電磁砲という作品の特徴として“能力の駆使”という要素があると思っているのですが。アクションに絡めた使い方だけではなく、ハッキングすら遣って退けるのとは。いよいよ万能ですねレベル5の電撃使いは。こういうひとつの能力を掘下げるところは本作の見所のひとつじゃないかと。

そして辿り着いた真実。計画自体の有無よりも、クローンを作るその過程が印象的でした。美琴の善意を利用したDNAマップの入手。薬物投与、学習装置(テスタメント)を利用した、人体と人格の成長過程の短縮。生々しく、気味の悪い話です。しかし美琴の“劣化版”しか作られないことが樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)による予測という名の予言によって判明し、計画は永久凍結してしまうのですが。それは新たな内容と目的を持った計画にシフトすることになっていくのです。この進行ペースでも、真相の解明自体は、そう遠い先の話ではありませんね。

さて、特に2話以降シリアスとコミカルの配分が絶妙な感じで話が構成されていますが。今話の黒子や佐天さん達の一幕は原作にはない部分だったりします。しっかり裏で動く美琴に話を絡めながら、ちょっとした息抜きとして機能してる・・・というか、今回の黒子はやりすぎというか。見事なシリアスブレイカー。中の人の演技がお見事です。

category: とある科学の超電磁砲S

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とある科学の超電磁砲S #2 『寿命中断(クリティカル)』 

 

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Episode sister's

EDアニメの冒頭で出てくるワードですね。そして本編中に散りばめられた伏線と思しき情報が示す先にあるものとは・・・。とある魔術の禁書目録の欠陥電気編。そこに至る物語。その裏側の物語を、原作(漫画)と同様に展開させていくみたいです。

2話にして早速大きな流れに乗ったのが分かる。今回はそんな内容だったかと。前半は美琴達の日常をコミカルに淡々と描いているのだけれど、そこに組み込まれた伏線や振りというものを、もうあからさまに顕示してくる。平凡な日常に紛れ込んだ摩訶不思議の真相が明かされるのはまだ先の話ですが。この表の世界と裏の世界が本当に隣り合わせにあるような感じは面白い。そしてデフォルメされた佐天さんがめっさ可愛い。後半は布束砥信ちゃんの話術と演出が醸し出す不気味さが・・・というか彼女自身が放つ不気味さが、スキルアウト連中の滑稽さも相まって雰囲気抜群でした。このようなちょっとホラーな場面も上手く形にしてくる。製作陣の方々の、芸の幅の広さが伺えますね。

今回から解禁となったEDは写実的でいて幻想的なアニメーションに思わず見惚れてしまいました。すごく綺麗。美琴のことを、皆で過ごす時間を、大切に思っていてくれる仲間達。彼女達が入っていけないところでの、妹達との関係。そういったものを少し哀愁漂う感じでまとめたような。禁書も含め、シリーズ中で一番好きかもです。

“ダーク”成分多めの物語を、その趣を損なわずしっかり描いてくれそう。そう期待せずにはいられない良回でした。

category: とある科学の超電磁砲S

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とある科学の超電磁砲S #1 『超電磁砲(レールガン)』 

 

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電撃大王にて連載中の禁書外伝。アニメ1期前半の題材となった幻想御手編以降も現在進行形で本当に魅力的な物語が展開している本作。コミックを毎度楽しく読んでいる身としては、あの熱いバトルが、禁書とは一味違う妹達との絡みがアニメとして見られることに胸が高鳴っておりました。

初回は“1話らしい1話”と言いますか。舞台となる学園都市や作中の設定。登場人物の個性や人間関係。これから先展開される本筋に関係した振り。そして女の子が集まって愉快に騒ぐ様や迫力のある戦闘シーンといった本作の魅せ場とも言うべき要素が、“ある日の出来事”に詰め込まれた内容。

キャラの挙動や美しい背景を様々なアングルで印象的に映しながら、それらを時にはじっくり、時には矢継ぎ早に切り替える手法。場面毎の環境や雰囲気に合わせた色指定やエフェクトによる見映えの良さ。もうアニメーションのクオリティがすごく高いように感じました。話の運び方はもちろん、映像でこれだけ魅せてくれるからでしょうね。全然説明臭さは感じませんでした。特にヘリ離陸からの流れは最高。緊迫したシーンなのに佐天さんの「痛い」連呼では思わず笑ってしまいました。やたら綺麗な空も、それをバックに映えるキャラも素敵。

食蜂操祈ちゃんの登場は、ほんと、ここに持ってきたか!!と。常盤台中学に在籍するふたりのレベル5の接触。双方の対照的な様や食蜂ちゃんの可愛さも相まって、テンションが跳ね上がった場面でした。折角の早出しですしね。これから先も上手く登場させるのでしょうか。

良い意味の驚きと言えば、今回はEDに使用されたOPアニメーションですね。サビ以降の熱い戦闘シーン。コミックをなぞるのであれば、一部、ありえないマッチングです。それをキャラの能力や戦術をしっかり考慮して、OPアニメという形でやってくるとは。ニヤニヤが止まりませんでした。

大満足の1話。次回からも感想を綴るのが楽しみです。

category: とある科学の超電磁砲S

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2013年春アニメ 視聴予定作品 

 

2月に入ってからでしょうか。決算期目掛けて仕事の忙しさが酷いことになりまして。視聴はできても感想の執筆になかなか手が伸びない日が続いて今に至りますが。冬アニメのクライマックスどころか、もう春アニメが開始しているというね。もちろん納得はしているのですが。この時期だけでも1日が26時間だったら・・・なんて思ってしまいます。

さて、件の春アニメですが。今期は本当に面白そうな作品が多く、絞るのに難儀しました。ブログ巡回してると皆さんも同じように悩んでらっしゃるようで。これも嬉しい悲鳴というやつですね。

宇宙戦艦ヤマト2199
翠星のガルガンティア
這いよれ!ニャル子さんW
断裁分離のクライムエッジ
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス
刀語
とある科学の超電磁砲S
革命機ヴァルヴレイブ
デビルサバイバー2
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。
よんでますよ、アザゼルさん。Z
惡の華

視聴予定作品は上記のような感じに。全て1話は視聴済み。どれも面白いなぁ。

ガルガン、MJP、ヴァルヴレ。今期は其々趣が異なる新作のロボットアニメが3本も放送されます。昨今では珍しい、視聴する側としては得難い機会ですので胸が高鳴りますね。ガルガンは設定からくるワクワク感がすごい。先の展開が気になるという意味では一番です。

クライムエッジは、公式HPのキャラ紹介でヒロインが可愛かったからという理由のみで視聴を決めました。Studio五組さん製作ということでアニメーションのクオリティは高く、特に今作は演出面に拘りを感じます。そしてやっぱりヒロインの武者小路祝ちゃんがめっさかわいい。切君とのイチャラブっぷりには思わずニヤニヤしちゃいます。

相変わらず原作の漫画が面白い超電磁砲。CMで流れたほんの一部だけでも製作に気合が入っているのが伺えたし、1話も本作の設定や後に繋がる要素を結構絡めながらも面白く仕上がっていたので、もう先が楽しみでしょうがない。

この他にも『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000%』と『進撃の巨人』は録画していて、時間が取れるようになったら見たいなぁと。

感想は『とある科学の超電磁砲S』の1本にしようと思います。暫くは基本アニメ感想のみで毎週更新を目標にやっていく所存ですので、気が向いた時に拝見して頂けたら嬉しいです。今期もどうぞよろしくお願いします。

category: notes

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リトルバスターズ! #26 『最高の仲間たち』 

 

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リトルバスターズの初試合という一大イベントを控えた最終話。その試合の様子を結構な時間を割いて描くのだろうと思っていたのですが。リーダーを任せられた理樹の心境が変化するところを重点的に描いていましたね。恭介やヒロイン達との会話は、各々のエピソードに込められたテーマ、それを導き出すために理樹がやってきたことの総括であると同時に、理樹が持つ強さを示しています。理樹には皆を牽引するような力は無いし、多くの問題に対し、その解決方法を知らない。知らないけれど、彼女達の抱える問題を自分のことのように悩み、自分に出来る形でその解決を促してきた。その優しさ、思いやりこそが理樹の強さであり、そこから由来する行動が今のリトルバスターズの結束に繋がっている。そして自覚するに至った自分の“強さ”でもって、人間として“強くなる”と誓うのだ。他のKey作品と同様で、『リトルバスターズ!』も表層のドラマはもちろん、メッセージ性にも重きを置いた作品だと思います。なので2クールに渡った物語のまとめ、そして製作がアナウンスされた『Refrain』への繋ぎとして、ピックアップされた要素に納得がいく最終話だったなと。

こと顕示のための“語り”が多めの回でしたが。その時のキャラの仕草、表情を小刻みに変化させていたのであまり説明臭くなっていなかったように思いました。ヒロイン達と絡んだ時の“照れ”はちょっとしたことだけど印象的です。顔をアップに映した時も、そうでない時も、表情を丁寧に描いているというのは魅力だと思うのですよ。

そして件の試合は、あのEDに合わせてのダイジェスト的な形で、良い意味で十分だったかと。ネタや皆の楽しそうな様子が高密度でギッシリ詰まった3分間でした。佳奈多が熱の籠った応援をしていたのが微笑ましいというか。夕暮れに残された負けのスコアが醸し出す微かな哀愁も良かったです。



アニメ化が発表されてからもう9ヶ月くらい経つんですね。製作陣についての当初の騒動が懐かしい。でも、あの騒ぎがあったから。自分の好きな原作のアニメ化だったから。製作陣の方々が、リトバスをどのように解釈し、それぞれ1/26話としてどのように落とし込むのか、その中で何を伝えるのか、その為にどのような描写をするのか。まずそこに目を向けようという今の自分のアニメ観賞におけるスタンスのひとつを形成できたのだと思います。今作は「配慮」と「丁寧さ」が感じられる、原作付きアニメの遵守型において好感が持てるつくりでした。『Refrain』も楽しみです。

辛いことや悲しいことから逃げ出さず、真正面から向かい合い、前を見て歩むことができるようになった小毬ちゃん。

今の自分とはかけ離れた集団生活に長けた理想の人格ではなく、今の自分のまま、持っている個性を大切にして世界と関わっていくことを選んだ美魚ちゃん。

世界は悪意に満ちていると、そう思ってしまっても仕方がない家庭環境の中にあって、それでもその中に埋もれている光に手を伸ばしたはるちん。

クドは自分がなりたいもの、それに直結する好きなことがしっかりあって、しかもそれに関わる憧れの人=大好きな母がいるからこそ、何者でもない、至らない、中途半端な自分に対する嫌悪がより顕著になっていたのではないかと。一度は捨てた大切なもの。それを再び手に取り、周囲との摩擦にめげず、他の誰でもない自分の道程でもって夢を目指すことを決めました。故郷での件は突飛な演出の中にメタファーがふんだんに組み込まれていたと思います。

各エピソードには本放送で語られたメッセージ性があり、恭介が示す理樹が学ぶべきことがあり、また内容はヒロイン達の○○なのだけれども。乗り越えることで精神的に成長することができる、思春期に抱える問題あるある・・・そういったものが、物語の題材として用いられているのではないかなと。大事なのは、共通して、「前に進む」こと。その解決には「仲間」の存在があったと、アニメではそこを強調しているように思えました。

category: リトルバスターズ!

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