だけど私たちには年金があります。一番かわいそうなのは若い人たちです。仕事がないから。この人たちを早くなんとかしてあげて欲しいと思います 双葉町の亀屋幸子さんhttp://www.mag2.com/m/0001577514.html
2月27日金曜日。いつものように霞が関経産省前「テントひろば」でツイキャス中継をしていると背中に衝撃を感じた。
見ると、灰色のコートを着た小柄な男がかなりの勢いで立っている人々にぶつかっていく。
「俺は急いでいる。じゃまなんだよ」ということらしいが、こいつ、わざわざ人の背後を狙ってジグザグに歩いていた。
ま、そういうこともある。
と軽く考えて抗議をしていると、目の前にパトカーが急停止した。
私服の刑事は最初、テントに向かったが、私が「ここでは何も起きていない」と言うと「どこ?」と聞き返してくる。
「わからない」と言う他ないが、何か起きたとしたら、経産省のゲート前で抗議をしている火炎瓶テツさんらに違いない。
目撃した人によれば、サラリーマン風の男がドラムを叩いていた女性に蹴りかかり、さらにトランジスタメガホンを叩いた、という。
「警察を呼ぶぞ」と男が叫んだので「呼べばいい」とデモ隊の人が応え、かくゆう状況になったらしい。
「これから会議があるんだよ」
つまり、トラメガの音が会議を妨害している、という主張なのだろう。
こういうことが起きると、ツイッターなどで次のようなことを言う人が必ず出てくるよね。
「脱原発を主張するのはけっこうですが、法律は守りましょうね」
首相官邸前でも大飯原発でも辺野古でも抗議をする人は「法律を守れ」と言われる。
前日の26日。暴行未遂男の行動にお墨付きを与えるような判決が東京地裁であった。
<2月26日東京地裁では、テントを巡る第1審の判決が出された。その内容は、原告の請求提訴内容を全面的に認めるというものであった。1被告はテントを撤去し該土地を(国に)明け渡せ、2被告は損害賠償金(約2800万円)を払え>(経産省前テント広場の声明)
……2800万円!?
経産省の官僚は「東大を出た恐喝集団」か!?
<3以上の2つについて「仮執行宣言」(ただし、損害金に関する仮執行対象額は約1100万円)」を付す>
どういうことかというと……。
当然、テントひろば側は上告する。しかし、東京高裁、最高裁の判決が出るのを待つことなく、国はテントを強制撤去できる、ということだ。
実にめんどうだけど、また、「そもそも」から書き出さねばならぬ。
2015年2月26日に行われた「テントを巡る裁判」は、そもそも裁判ではない。昨年12月初め、当事者であるテントの2名と弁護士は村上正敏裁判長を「忌避」しているのである。
12月3日。いつも「双葉町」のプラカードを首から下げて抗議をしている亀屋幸子さんが法廷に立った。
「テントひろばは私の第二のふるさと」
傍聴席からすすり泣く声がもれたという。
亀屋さんと交わした言葉を思い出す。
「出演した記録映画を見ましたよ」
「私は見られないのよ」
「なぜ?」
「私はこうやっているから(プラカードを指差す)、話をしろ、と言われたら話します。でも、見られない。あのとき起こったことを思い出してしまうから」
私が始めた「不正選挙抗議」を最初に支援してくれたのが亀屋さんだった。そのときはまだ、「テントひろば」から離れた場所に私は立っていた。
<全てなくなって、何時、どれだけ出費があるかわからないので、年金を節約、節約して生活しています。見通しのない節約、節約の生活は大変です>(亀谷幸子さんの意見陳述書 原発を問う民衆法廷HP)
「もらえない。私がカンパしなきゃいけない立場。福島に行って働かなきゃいけないのは私」
私がそう言っても、手の中にねじ込むようにカンパをしてくれたのが亀屋さんだった。
<だけど私たちには年金があります。一番かわいそうなのは若い人たちです。仕事がないから。この人たちを早くなんとかしてあげて欲しいと思います。>
亀屋さんの15分間の陳述。5分間の休憩。
一番高い席に戻ってきた村上正敏裁判長は突如……。
「今回の法廷で弁論は終結」
聞き取れないような小声。
「閉廷」すら告げることなく村上は逃げた。
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