カレイドスコープ

| 全記事タイトルリスト
HOME   »   地震・噴火  »  官邸パッシングの「レベル7」の発表
       

唐突な「レベル7」発表。
知っていたら、新橋でイチゴなんか食べていない


昨日の原子力安全・保安院の唐突な「レベル7」の発表。
非常に不自然なことが起きています。

20110412-4.jpg

20110412-5.jpg

この画像は、FNNニュースの動画をキャプチャーしたものです。

3月12日、東京・港区新橋駅前で開催された福島県産の農産物即売会で、枝野官房長官と岡田幹事長の二人が、イチゴやトマトをほうばって安全性を強調する場面です。

官房長官と幹事長は官邸、政党の「顔」。
この「ノーテンキ面」が世界に発信されてしまいました。

FNNニュース

の記事は、
枝野官房長官は、「おいしいです。甘いです」、「町に出ている食べ物は、安全なものしか出ていません。おいしい食べ物を消費していただくことで、(被災地を)応援していただければ」と話した。

会場には、民主党の岡田幹事長も姿を見せ、安全性を強調するあまり、トマトのへたまでのみ込む場面もあった。


このように書かれてあります。
FNNニュースには、明らかに悪意があります。

あるいは、この記事を書いた記者が大衆迎合主義に踊らされているだけかもしれません。
このどちらかで確定です。

国民は、今まだ、福島第一原発がどうなるか分からないときに、そして、今まだ、放射線を周囲に放っている状態なのに、そして、住民への強制退避命令の予告編とも言うべき計画避難区域を、福島第一原発から半径20km圏外に設定したばかりなのに、こんなお定まりのパフォーマンスをやったところで何になるのか、と思っています。

この催事は、福島県・いわき市が主催したものですが、いったい誰が仕掛けたのでしょう。

こんなことをやっても、福島県産の農産物の安全性などアピールできようはずもないし、こんな時に、何を悠長なことやっている、とますます国民はしらけるだけでしょう。

そして、今日も、福島産のシイタケが出荷停止措置になりました。

原子力安全・保安院が、「レベル7」を発表したのは、枝野、岡田が新橋駅前の会場にいるときでした。
もちろん、枝野は「事前に知らされていた」と言うでしょう。

しかし、原子力安全・保安院が、「レベル7」の発表をしたことを新橋駅前で聞いた枝野は、会場に来ていた記者の質問にも、答えを用意してしなかったかのように、半ば困惑気味に答えていました。

枝野は、本当に、原子力安全・保安院に「事前に、しっかりした“予告”」を受けていたのだろうか?
「受けてはいたが、枝野、岡田が新橋駅前で野菜を食っている、そのときに」保安院が発表することは報告を受けていなかったはずです。

それだけでなく、原子力安全・保安院は、「レベル7」の発表に際して、事前に佐藤雄平福島県知事に何の連絡もしていなかったのです。(msn産経ニュース)

佐藤知事は、「大変な話なのに…。事前に教えてほしかった」と不満をあらわにし、「これで、福島県はレベル7の県だ、と世界中からレッテルを貼られてしまう」と、半ば、怒りを込めて原子力安全・保安院の平岡英治次長にクレームをつけたとのこと。

この問題について、平岡次長は会議後、
「確かに事前に正式な報告はできなかったが、(県担当者に)経過説明はしたと思う」と釈明。

しかし、県原子力安全対策課の複数の幹部は「事前説明は一切なかった。発表のしばらく後で保安院の課長が説明に来た」と話している。

どうも、原子力安全・保安院の平岡は嘘をついているとしか思えません。

どうであれ、原子力安全・保安院の意図的な、この仕切りのまずさは、「官邸はバカぞろいだ」と世界中に印象付けることに成功したでしょう。

菅直人は12日の記者会見で、「今まで、何か隠したり、ということは一切ありません」と断言しました。以前にも、そのように言っています。菅の言うことは本当でしょう。
確かに菅、枝野は、東電から受けた報告を、そのまま流してきました。

そして、東電の言いなりになって多くの人々を大量被曝させてきたのです。

どうも、原子力安全・保安院は、東電にすべての責任をなすりつけようと、動き始めたようです。
それによって、東電の唆しに気づかなかった菅政権にもダメージを与え、組織の生き残りを画策し始めたのでしょう。

単なる手続き部署である原子力安全・保安院をつくらせ、旧政権の言うがまま次々と耐震強度の弱い原発を造ってきた経済産業省、自民党、原子力ロビーの電気事業連合会の「原発闇のトライアングル」。

彼らの目論見どおり、統一地方選は民主党の大敗でした。
記者クラブと、オツムの弱いニュース・キャスターの大手柄です。

枝野は、東日本大震災の起こる1ヶ月前(2月2日の時点)、「エネ庁前長官の東電顧問就任は天下りに当たらず」という見解を示しています。
(資源エネルギー庁は経済産業省の外局)

その天下り官僚は石田徹。
このエネ庁前長官の東電での年俸は1860万円といいます。彼は、ただいま「雲隠れ中」です。

そして、今日、枝野官房長官は前言を翻すように、「電力会社への経済産業省OBの天下りは社会的に許されない」と正式にコメントしました。
放射能漏れ事故を起こした東京電力に監督官庁の経済産業省OBが天下りしていることについて、「(原発への)チェック態勢が甘くなったのではないかと疑義を持たれるのは当然だ。法律上、天下りに該当するかにかかわらず、社会的に許されるべきではない」。

枝野も少しは目が覚めたか。

今後、政府は政権維持のためには、東電を国有化し、原子力安全・保安院を解体せざるを得ないので、「原発闇のトライアングル」が、早くも逆襲に出ているのです。



水道の放射性物質「活性炭フィルター浄水器」有効性ありか!?


三菱レイヨン・クリンスイ ポット型浄水器 クリンスイCP002 CP002-WT
2,499 OFF: ¥ 651 (21% 円 配送無料  三菱レイヨン・クリンスイ

三菱レイヨン・クリンスイ ポット型浄水器 クリンスイCP002 CP002-WT


関連記事
       
NEXT Entry
福島第一原発事故は東電と癒着した官僚、政治家、御用学者、マスコミによる国家的人災
NEW Topics
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない③と④
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない②
統一教会と創価学会の漆黒の闇を知らなければならない①
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚③
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚②
FEMA強制収容所の設置とワクチン医療従事者の暗愚①
マイナによって2024年は「666獣の経済」元年となる
グレートリセット本番!生き残る日本人は10人に1人
今世紀最大の逆イールド発生!大倒産時代をどう生き残る
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント③
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント②
3年後に迫る人類史上最大のターニングポイント①
この冬から始まる世界同時崩壊のイベント
計画的食料危機で世界政府があなたをシープルにする方法
食料配給制度が復活し、UBIによって人口削減へと進む④
ブログ管理人

管理人:ダンディー・ハリマオ

『カレイドスコープ』は「目から鱗(うろこ)」とよく言われます。
このブログは視界ゼロメートルの世界情勢を見通す独自の視座を持った未来透視図です。
メルマガお申し込み

有料メルマガのバックナンバーを販売中です。
ご質問について
初歩的なご質問については、更新作業の妨げになるのでお受けしません。まずは自分で調べることを習慣づけてください。
中国の日本破壊計画
超限戦 21世紀の「新しい戦争」
喬良 (著), 王湘穂 (著), 坂井 臣之助 (監修), Liu Ki (翻訳)

日本掠奪―知ったら怖くなる中国政府と人民解放軍の実態
鳴 霞 (著)

中国人民解放軍知られたくない真実―変貌する「共産党の軍隊」の実像
鳴 霞 (著)
ハイパーインフレ対策
破局に備える―’80年代を乗り切る法 (1980年)/ハワード・J.ラフ (著)
これが世界の実相
日米戦争を策謀したのは誰だ! ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿 そしてフーバーは
林 千勝 (著)

ビルダーバーグ倶楽部-世界を支配する陰のグローバル政府
ダニエル・エスチューリン (著)

闇の世界史―教科書が絶対に教えない
ウィリアム・G.カー(著)、太田龍(翻訳)

世界の歴史をカネで動かす男たち
W.クレオン・スクーセン(著)、太田龍(翻訳)

スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録
小笠原みどり(著)

タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!
ニコラス・シャクソン (著)

原爆と秘密結社 元米陸軍情報将校が解明した真相
デビッド・J・ディオニシ (著)、平和教育協会 (翻訳)
デジタル通貨と人工知能
そろそろ、人工知能の真実を話そう 
ジャン=ガブリエル ガナシア (著)

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語
ナサニエル・ポッパー(著)

人工知能と21世紀の資本主義
─サイバー空間と新自由主義
本山美彦 (著)

1984年 (まんがで読破 MD100) 
ジョージ・オーウェル (著)
日銀の謎
円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか
リチャード・A.ヴェルナー(著)

中央銀行が終わる日:ビットコイ
ンと通貨の未来
岩村 充(著)
反グローバリズム

エコノミック・ヒットマン
途上国を食い物にするアメリカ
ジョン パーキンス (著)


世界を不幸にしたグロー
バリズムの正体
ジョセフ・E. スティグリッツ (著),

放射能被曝から守る

放射線はなぜわかりにくいのか―放射線の健康への影響、わかっていること、わからないこと
名取 春彦(著)

放射性セシウムが人体に与
える医学的生物学的影響: チェルノブイリ・原発事故被曝の病理データ
ユーリ・バンダジェフスキー著

低線量内部被曝の脅威―原子原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証
ジェイ・マーティン グールド(著) Jay Martin Gould(原著) 肥田 舜太郎(翻訳), 齋藤紀(翻訳), 戸田清 (翻訳), 竹野内真理(翻訳)

終りのない惨劇
ミシェル・フェルネクス著 竹内雅文(翻訳)
カテゴリ

openclose

カテゴリー+月別アーカイブ
'); } if ( plug_in == 'scroll' ) { document.write('
', '2022年 11月 【4件】
2022年 10月 【4件】
2022年 09月 【5件】
2022年 08月 【5件】
2022年 07月 【3件】
2022年 06月 【4件】
2022年 05月 【4件】
2022年 04月 【5件】
2022年 03月 【4件】
2022年 02月 【5件】
2022年 01月 【4件】
2021年 12月 【5件】
2021年 11月 【4件】
2021年 10月 【5件】
2021年 09月 【5件】
2021年 08月 【5件】
2021年 07月 【4件】
2021年 06月 【4件】
2021年 05月 【5件】
2021年 04月 【4件】
2021年 03月 【5件】
2021年 02月 【4件】
2021年 01月 【3件】
2020年 12月 【8件】
2020年 11月 【5件】
2020年 10月 【6件】
2020年 09月 【5件】
2020年 08月 【5件】
2020年 07月 【6件】
2020年 06月 【4件】
2020年 05月 【7件】
2020年 04月 【8件】
2020年 03月 【8件】
2020年 02月 【8件】
2020年 01月 【13件】
2019年 12月 【7件】
2019年 11月 【5件】
2019年 10月 【8件】
2019年 09月 【4件】
2019年 08月 【5件】
2019年 07月 【8件】
2019年 06月 【8件】
2019年 05月 【5件】
2019年 04月 【3件】
2019年 03月 【7件】
2019年 02月 【4件】
2019年 01月 【5件】
2018年 12月 【8件】
2018年 11月 【9件】
2018年 10月 【5件】
2018年 09月 【13件】
2018年 08月 【5件】
2018年 07月 【4件】
2018年 06月 【6件】
2018年 05月 【4件】
2018年 04月 【9件】
2018年 03月 【15件】
2018年 02月 【5件】
2018年 01月 【7件】
2017年 12月 【6件】
2017年 11月 【6件】
2017年 10月 【9件】
2017年 09月 【13件】
2017年 08月 【10件】
2017年 07月 【17件】
2017年 06月 【10件】
2017年 05月 【3件】
2017年 04月 【12件】
2017年 03月 【19件】
2017年 02月 【11件】
2017年 01月 【9件】
2016年 12月 【9件】
2016年 11月 【17件】
2016年 10月 【9件】
2016年 09月 【9件】
2016年 08月 【5件】
2016年 07月 【10件】
2016年 06月 【15件】
2016年 05月 【10件】
2016年 04月 【29件】
2016年 03月 【19件】
2016年 02月 【24件】
2016年 01月 【24件】
2015年 12月 【8件】
2015年 11月 【5件】
2015年 10月 【11件】
2015年 09月 【20件】
2015年 08月 【13件】
2015年 07月 【12件】
2015年 06月 【16件】
2015年 05月 【10件】
2015年 04月 【22件】
2015年 03月 【11件】
2015年 02月 【19件】
2015年 01月 【20件】
2014年 12月 【16件】
2014年 11月 【10件】
2014年 10月 【10件】
2014年 09月 【10件】
2014年 08月 【20件】
2014年 07月 【17件】
2014年 06月 【16件】
2014年 05月 【15件】
2014年 04月 【14件】
2014年 03月 【20件】
2014年 02月 【9件】
2014年 01月 【11件】
2013年 12月 【7件】
2013年 11月 【14件】
2013年 10月 【17件】
2013年 09月 【16件】
2013年 08月 【18件】
2013年 07月 【20件】
2013年 06月 【27件】
2013年 05月 【21件】
2013年 04月 【26件】
2013年 03月 【28件】
2013年 02月 【12件】
2013年 01月 【15件】
2012年 12月 【14件】
2012年 11月 【18件】
2012年 10月 【13件】
2012年 09月 【15件】
2012年 08月 【19件】
2012年 07月 【23件】
2012年 06月 【20件】
2012年 05月 【19件】
2012年 04月 【11件】
2012年 03月 【16件】
2012年 02月 【18件】
2012年 01月 【10件】
2011年 12月 【16件】
2011年 11月 【11件】
2011年 10月 【19件】
2011年 09月 【21件】
2011年 08月 【23件】
2011年 07月 【24件】
2011年 06月 【26件】
2011年 05月 【41件】
2011年 04月 【39件】
2011年 03月 【36件】
2011年 02月 【12件】
2011年 01月 【15件】
2010年 12月 【11件】
2010年 11月 【12件】
2010年 10月 【13件】
2010年 09月 【8件】
2010年 08月 【10件】
2010年 07月 【13件】
2010年 06月 【10件】
2010年 05月 【10件】
2010年 04月 【9件】
2010年 03月 【10件】
2010年 02月 【15件】
2010年 01月 【25件】
2000年 01月 【1件】
'); } //--> 
全記事表示リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ハリマオレポートへ

姉妹サイト「ハリマオレポート」へ
検索フォーム
リンク10-インフレ
リンク17-中東情勢
リンク18-外国語サイト
ログイン
QRコード
QRコード

Page Top