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5日、東京ドームで行われた国民栄誉賞表彰式。
それにしても、安倍さん、少しカメラに映りすぎ。


コーポラティズムによるテロ…被害者が加害者を讃美する悲劇

アメリカやヨーロッパのブロガーが、マスメディアの記事をソースに使用する場合、「コーポレイト・メディアの情報によれば」とか、「オールターナティブ・メディアの見方では」とか、必ずといっていいほど前置きを付けます。

コーポレイト・メディアは、そのものズバリ、企業メディアのこと。

「企業に買われたメディア。つまり多国籍企業にとって都合のいいことしか流さない私物メディア。場合によっては、国民をマインド・コントロールすることさえある両刃の剣」という裏の意味が込められています。

オールターナティブ・メディアとは、ユーザーからの寄付金や課金によって運営されている独立系メディアを意味しますが、「企業がスポンサードしていない(ひも付きでない)ので、タブーなしで自由に報道できるメディア」という意味が暗に込められています。

CIAとFBIのグラディオ作戦として計画されたボストン・マラソン爆破テロは、コーポレイト・メディアによって「事件化」されました。

また、去年の12月14日、コネティカット州のサンディフック小学校で起きた銃乱射事件では、地元住民、地元警察が本物の役者さながらに上手に演技しました。

これを仕掛けたアメリカ政府の一部と、それと結託したコーポレイト・メディアは、9.11のときと同様、CG制作による映像を巧妙に組み込んで現場の地獄絵図をつくったのです。

欧米のネットユーザーは、このように「メディアは我々国民を騙すものだ」と最初から考えているのです。

特に、アメリカはテレビ局や新聞社などの報道機関に対する出資規制がないので、アメリカのメディアは事実上、多国籍企業の「私物」と言って間違いありません。

つまり、アメリカ人がテレビで観せられている映像は、“報道というショー”に他ならないのです。言い換えれば「洗脳ショー」です。

「日本の報道機関も捏造が多いが、アメリカほど酷くないさ」と、大半の日本人は思い込んできたのですが、それも3.11以降、崩れ去ってしまいました。

今、私たちは、少しは利口になったかのような錯覚の中で生活しています。
といっても、5月5日の国民栄誉賞表彰式の模様を報道する映像を観て、「おやっ?」と思った人は錯覚ではないのかもしれません。

「おやっ?」と思った人は、マスコミと政府が一体となった演出が功を奏して、多くの視聴者が再び、3.11前の盲目の時代に引き戻されようとしているのではないか心配になっています。

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5月1日、官房長官による記者発表を、まるで授業のノートを取るように黙々とパソコンに打ち込む記者たち

もともと国民栄誉賞については、各方面から疑義が出ていました。

国民栄誉賞とは、内閣総理大臣(当時の首相、佐藤栄作)が決定した表彰規程では、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃える賞」と定められています。

しかし、必ずしも受賞者はそれを満たしているとは言えず、内閣総理大臣が、そのときどきの人気者を恣意的に選び、政治利用している、との批判が相次いでいます。

その証拠に、2004年、当時の内閣官房長官・細田博之が、国民栄誉賞の選考について「確たる基準がなく、その時々の判断である」と公言しているのです。

「王貞治には授与されたが長嶋茂雄には贈られていない」。
総理大臣には、このことについて説明責任を果たすことが求められてきましたが、一度たりとも、整合性のある説明がなされたことはないのです。

言うまでもなく、国民栄誉賞とは、自民党が選挙が近くなると必ずといっていいほど持ち出す、自民党の“シンボリズムづくり”のことであり、それは偶像崇拝の手法を使った信者の形成を目的とするものです。

宗教とまでは言いますまい。
国民栄誉賞を受賞した彼らが、自民党の広告塔だなんて言うつもりもありません。

問題は、自民党の旧きよき「55年体制」などとっくに崩壊し、安倍晋三が口癖のように言っている「戦後レジームからの脱却」が、矛盾と欺瞞に満ちた虚構に過ぎないのに、彼らが、あたかも時代がその延長線上にあるように思わせていることです。

それはボストン爆破テロのとき、警察がでっち上げた犯人が確保されたことで、熱狂的なFBI信者が増えた現象とさして変わりません。

自民党も、とうとうナチスか…。

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アメリカ国旗を掲げて「FBIよ、犯人を逮捕してくれてありがとう!」とボストン市民。この中の何人かは役者でしょう。

今回の国民栄誉賞表彰式では、それが如実に露呈されたのですが、果たして何人の視聴者が気がついたのでしょう。

辞退組の上手な言い訳と、松井の本心

受賞に係わる問題点」については、多くの不可解な点を残したまま、長嶋茂雄と松井秀喜というプロスポーツ界の天才と秀才の二人が選ばれました。

「長嶋茂雄は、もっと早いうちに受賞して当然」という声が大半を占める反面、松井秀喜の受賞については首をかしげるファンも多いのは、街の声の「長嶋は納得。でも、松井はなぜ?」を聞いてみれば納得します。

この数年、文化・スポーツの世界では、松井以上の偉業を達成した選手は他にもいます。
さらに、プロ野球界だけに絞っても、この10年、それは確かなことです。

果たして松井が妥当なのか…。

しかし、国民の声はいざ知らず、この政治がらみのショーを仕掛けた日本のコーポレイト・メディアにとっては、もっとも妥当な選考であるはずです。

脳梗塞の後遺症が残る長嶋茂雄だけでは、日本の力強さをアピールするのは無理でしょうから、もう一人野球選手が欲しい。そこで真面目で人柄の良い松井が選ばれたというわけです。

また、どうしても、同じ読売巨人軍から出したかったということもあるでしょう。

過去、二度も国民栄誉賞に選ばれながら二度とも辞退したイチローが、辞退の理由についてこう述べました。

「国民栄誉賞をいただくことは光栄だが、まだ現役で発展途上の選手なので、もし賞をいただけるのなら現役を引退した時にいただきたい」 。

イチローは政治利用されたくなかったのかもしれません。
また、国民栄誉賞をもらってしまえば、意識せずとも、モチベーションが低下してしまうことを恐れたのでしょう。

セルフ・コントロールに長けたとても頭の切れる男です。

世界記録である939盗塁をマークした福本豊もイチローと同じく辞退組ですが、彼の理由は、「そんなんもろたら、立ちションもできへんようになる」とのこと。

国民栄誉賞を授与する側(つまり、自民党)にとっては、今、人気の頂点にある人間、あるいは人生のピークを少し過ぎて熟成期間に入ったばかりの人間でなければ選挙に追い風を吹かせることはできません。

時の政権が政府に働きかけて、自分たちにとって都合のいい人物を国民栄誉賞に選んだとしても、イチローや福本のように辞退されたのでは面目丸つぶれです。

その点、自民党と同じくCIAの資金によって作られた読売メディア・コングロマリットと組めば、そうした心配はありません。

安倍晋三は、マスコミ幹部とマメに食事会をしています。
なかでも、自民党のプロパガンダ機関である読売グループとは、入魂の仲です。

ナベツネに「もらっとけ!」と命令されたら、松井でも断れないことは誰でも分かっています。

果たして、当の松井秀喜の本心はどうでしょう。
恩人である長嶋監督を支えるためなら、と男気を発揮して受賞を快く承諾したのではないでしょうか。

いずれにしても、彼の心の中は誰にも分かりません。

これで彼は、自民党という政党が存在する限り、政治的な発言はできなくなってしまうだろうし、読売ムラの住人として生涯、生きていかざるを得なくなったのです。

読売のカメラクルーは、まるで「お上からお達しがあったように」、長嶋茂雄と松井秀喜という二大スターの姿を追い掛けると同時に、安倍晋三という猫背の男の姿も追い掛け回していたのです。

「安倍さん、映りすぎ」。
「特番、やりすぎ」。
「尺、長すぎ」。

これが、日本のコーポレイト・メディアの仕事です。









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