ダニエルピンクの
A Whole New MIndより:何気なく普段よく使う「But」を「And」に変えてみるだけで、「不満や不平」モードを「問題解決」モードに変えることができるはずです。たとえば、
もっと読書をしたい。But(=しかし)仕事が忙しい(ので読書の時間がないのはやむを得ない)
これは多くのひとが抱える不満でしょう。このままではただ嘆くだけで終わってしまいがちです。そこで、「But」を「And」に変えてみると:
もっと読書をしたい。And(=そしてそれと同時に)仕事は忙しい。(よって、読書の時間を作り出す工夫を考えよう)
と「問題解決」モードにもっていくことができます。
また、部下との会話で、彼/彼女の提案に満足できず、修正を要求する場合でも:
君の提案は確かに面白い。But(=しかし)この部分を修正したほうがいい。
というよりも、
君の提案は確かに面白い。And(=そしてそれと同時に)この部分を修正すれば、さらに素晴らしいものになる。
と否定せずにもっていったほうが、結果は同じ(一部修正)でも部下は、自分の提案が認められたという実感を「And」の方に強くもち、モチベーションが上がるはずです。
こうして普段の会話をあらためて見直してみると、本当に「But」を使わなくてはならない機会は意外に少ないのかもしれません。多くの「But」は「And」に置き換えても問題ないどころか、マインドセットをよりポジティブにもっていくことができるのではないでしょうか。