生類憐みの令で慈愛の政治?

週刊江戸全国版 「生類憐みの令」の真相  2010年 8/10号

歴史ってなんで学ぶかというと、過去の事例から未来を予測したり対処するためであったり、ナショナリズムの健全な生成育成だったりが目的だと思うのです。
だからといって妙にアジったりする必要もなく、ただただ事実を事実として伝え、あとは受け手の感性に訴えることが大事です。
そうじゃないと、都合よく利用されたりしますから。
で、最近の歴史教科書について、こりゃどうかという記事を見つけました(ソースがアレですけれども)。

徳川綱吉 教科書記述一変、生類憐みの令は慈愛の政治と評価NEWSポストセブン

「いいはこ(1185年)作ろう鎌倉幕府」。これはもう有名ですね。
源頼朝が朝廷に日本全国への守護・地頭の設置を認めさせた年が1185年。実質、これで頼朝支配が決定づけられたので、この年に変更したというわけです。

しかし、別に年表覚えるのは全く意味がない。
歴史は流れで覚えなきゃならないですから、年表を覚えるのは本当に意味がないのでこんなのは別にいいんです。
ぶっちゃけ、1185だろうが、1192だろうがどうでもいい。

しかし、ボンボンインテリマザコン自分勝手綱吉の評価が上がるのはダメでしょう。
ていうか、「生類憐みの令」が慈愛の政治なんて、正気の沙汰ではないです。
本当にこんなん教えちゃうんですか?

ここで「生類憐みの令」がどんなんだったかは書きませんが、ちょっと調べればトンデモない悪法だって誰だってわかるでしょう。
マジで言ってんの?というカンジです。

歴史はその国の人が誇りを持てるように教えろってこのブログでもいつか僕は言ってますが、この「生類憐みの令」の件は違うでしょう。
阿呆な人物を持ったからこのようなことがないようにせなイカン、と気付くのも誇りを持つことに繋がっていきますから。

こんな教え方して、自分らは臭いものにフタをしたあげく美化してごまかす民族なんだって自分で気付くときの情けなさったらないでしょうよ。
そうなったら、歴史を教える意味なんて全くなくなってしまいますよ。

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