2007-03-03 Sat 13:52
404 Blog Not Found:書評 - 水はなんにも知らないよ
エントリ本文についても何か書いてみたい気はするのですが、とりあえず本文に入る前にひっかかりを覚えてしまいました。アボガドロ定数ってこんな値でしたっけ? 私の頭にあったのは理化学辞典のこの値です。
こちらでは小数点以下5桁目からの値が367であるのに対し、対する弾さんの値は415。理化学辞典の値の誤差範囲からもはみ出しています。気になったのでWikipediaで調べてみると、どうやら科学技術データ委員会が現在推奨している値のようですね。今後は私も新しい値を使うようにします。 Wikipediaの最後の項目にも示されていますが、アボガドロ定数といえば、最近はキログラム原器にかわる質量の基準としても注目されています。お勧めとして最近読んだこちらの記事をご紹介。 日経サイエンス2007年3月号:さらばキログラム原器
私なんかが劣化コピーをしたためるよりは、図書館で日経サイエンス本誌を参照していただきたいた方が6.0221415×1023倍は正確ですので、ぜひご覧ください。なお、上記記事の内容の半分 (アボガドロ定数に関する部分) は↓これらとほぼ同じです。日経サイエンスほど分かり易くはありませんが、図書館に足を運ぶ時間の無い方のために紹介させていただきます。 アボガドロ定数はどこまで求まっているか (PDFにつき注意!!) 産総研 TODAY [広報誌] VOL.4 No.4:アボガドロ定数の高精度化に成功 |
2006-11-22 Wed 13:45
北朝鮮を追い詰めたのは誰なのか? http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/e/47f12022b87ffabec88e9de7073d3d72 先日たまたま見つけた、"自称" 博士の kaetzchen さんのblogです。全体を通してひどい日本語なので、他人に外国語を学べなどと高説をのたまう前に、kaetzchen さんこそ日本語を学ぶべきだと言いたかったのも一つですが、そんなひどさも霞んで見えるほどに稚拙な科学に対する理解と、コメント欄における高慢な態度を腹に据えかねましたので、取り上げさせていただきます。またまた長文ですが、科学のディスカッション (+私による皮肉) に興味の無い方は中間部をすっ飛ばしていただいても問題ありません。 なお、どうやら kaetzchen さんのblogは言論封鎖されており、不都合なトラックバックやコメントは削除されるようなので、あえてトラックバックは送信しないことにします。 では早速。まずはエントリ本文より。 原子番号と比重に直接の相関があるわけないでしょうに。固体でも、単体のフランシウムなんて、原子番号はウランに近い87番ですが、比重は約 2 g/cm2 であり、原子番号がより小さい26番の鉄(約 8 g/cm2)よりもはるかに軽いです。超ウラン元素にだってウランより軽いものもあります。未解明ですが、112番元素あたりは常温常圧では希ガスに近い気体かもしれないとも言われています。 このように、バケツに入れた時の重さを予測する際に原子番号を持ち出すのは不適切です。蛇足以外のなにものでもありません (いや、もともとの文章が蛇であったかどうかも疑わしいですが)。 こんなこと書くと、コメント欄における kaetzchen さんの態度から推測するに 「いや、92番と言えばアクチノイドだから重いのは当たり前だと言ったんだ。こんな事は高校化学の教科書にも書かれている」 等という言い訳が出てきそうですが、そんな後付けの言い訳なら何とでも言えますので、出てきた言い訳に対する是非の判断は読者の皆様にお任せしたいと思います。 後付けといえば↓こっちもひどいですね。 これも恥ずかしい。問題点はあちらのコメント欄にて phenli さんがすでにご指摘なので引用させていただきます。 そのとおりです。核燃料に少々の中性子を当てたところで原爆にはなりません。kaetzchen さんは以下のようにおっしゃっていますが、エントリ本文には原爆に使用可能なレベルまでのウラン濃縮については一切書かれていませんので、指摘されてあわてて勉強した感があるのは否めません。 「あえて指摘しませんでした」 って、あんな書き方じゃ元記事読んだ普通の人は、本当に原発の燃料がそのまま原爆に使えると誤解するかもしれないじゃないですか。こんなこと書いていると、日本の核保有賛成派が、「こんなに簡単に作れるんだから今すぐ日本も核武装すべきだ」 などと言い出し、核保有論が勢いづきますよ。他人の文章に5W1Hがどうのと説教している暇があれば、ご自身が誤解を招かない文章を書けるよう努力していただきたいものです。 kaetzchen さんはウラン説を主張されていますが、ウランかプルトニウムかについては、正直なところ私には明確な根拠は提示できません。ただし、蓋然性としてはプルトニウム説が有利だと思います。この辺りのニュースがまず1つの根拠になるでしょう。 asahi.com : 北朝鮮、米専門家に実験核は「プルトニウム」と認める http://www.asahi.com/special/nuclear/TKY200611160177.html ソースに朝日を選んだのはわざとですw また、ウランの濃縮について kaetzchen さんは以下のようにおっしゃっていますが……。 上記 Wikipedia にも示されていますが、私が知る限りそこまで簡単ではないはずです。 ガス拡散法は、ウランをフッ素化して気体にし、その気体が動く速さの違いを利用して 235U と 238U を分離する方法ですが、この方法だと1つの装置あたりの濃縮効率が非常に悪いため、1つ目の装置でちょっと濃縮して、その生成物を次の装置でまたちょっと濃縮して……と、装置をひたすら直列につないだカスケードにする必要があります。しかも、その連続させ方が半端じゃありません。自然に産出するウランから原爆に使用可能な存在比まで235U 含有率を高めるには、数千個もの装置を数珠つなぎにする必要があります。 そうなると、1つ1つの装置は小さくても、全体としては大規模な施設と膨大なエネルギー供給が必要になってきます。こんな目立つもの、アメリカに頼らずとも軍事衛星を持っている国ならどこだって見つけられます。しかし、私が知っている限り、ただでさえエネルギー問題で困っている北朝鮮でそんな大規模ウラン濃縮施設が稼動中であることを示唆する情報はありません。 まあこれは私も確たる根拠があるわけではないのでこの辺にしておきます。次に引っかかったのは、コメント欄の↓この部分です。 と訂正なさっている phenli さんに対するレスがこれ。 ネットに接続できるのに資料が何も無いとはこれ如何に。phenli さんのおっしゃっているNatureが認めた英語版Wikipediaを参照すればいいじゃないですか。そんなことにも気付かず 「資料が何も無い」 とは、なかなかユニークな発想ですね。 あと、本当に北朝鮮のウラン鉱石中の 235U 含有率は、有効数字3桁で0.720% と言えるのですか? 0.72% の有効数字2桁ならまだ信用できないこともありませんが、3桁とはすごすぎます。世の中には過去に天然の原子炉が存在し、ウランの核分裂が促進されたために同位体存在比が変わってしまったなんて例もあるんですよ。北朝鮮のウラン鉱石が同様の環境に置かれていた可能性もあるので、調査もなしに 0.720% と言い切ることはできません。ぜひソースを教えていただきたい。kaetzchen さんが phenli さんにおっしゃった↓この方針に従って。 どうせ 「桁数が多い方が賢そうに見えるだろう」 などと考え、安直に0を付け足したんでしょうが、ネットでほぼ確実な知識が簡単に得られる知識の大安売り時代に同位体存在比なんて知識をひけらかしても誰も感動しません。大事なのは、その知識を如何に有効に活用できるかどうかです。有効数字すらまともに使いこなせない人に、知識の有効利用が可能なのかどうか、はなはだ疑問です。 有効数字の記述ミスについて 「単なる誤植」 なんて言い訳は "専門家" には許されませんよ。論文で実験精度を1桁改ざんしたのと同じですからね。 ついでにサイエンスに分類されている他のエントリも見ましたが、↓こっちもひどいですね。 周波数の割り当ては合理的なの? http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/e/221ceb21cfcfed0c693b9b9be78d2773 なんと、コメント欄で自分が不利になってきたのでコメント・トラバを封じて逃げ出しています。これまた相当恥ずかしいですね。自分の記事に責任を持てないのでしょうか。それに、点安 さんの という指摘に対する一連の反論の中で、こんなトンデモ科学が飛び出しています。 むちゃくちゃ言わないでください。もとを正せば電波と光がいずれも 『電磁波』 であること、そして電波と赤外線の境目が、「冥王星は惑星か矮惑星か」 という問題と同じように曖昧な事は認めますが、その波長領域の電磁波をリモコンに使っているわけが無いなんてことは、いくら専門外であっても科学者を名乗るなら常識として理解しているべきです。 一般にリモコンに用いられるのは近赤外線です。私たちが目で認識できる可視光に近い光であり、kaetzchen さんのおっしゃる 『赤外線とマイクロ波との境目の周波数』 の電磁波 (テラヘルツ波とも呼ばれます) とは、波長が1000倍程も違います。 テラヘルツ波は扱いやすい光源を作り出すのが非常に難しかったため、近年になってようやくその応用に関する活発な研究が行われるようになってきた電磁波です。まだまだ発展途上であり、現時点で広くリモコンに使われている、なんて事はありません。 それに、こんなこと別にテラヘルツという物理学のトレンドを知らなくても、科学のセンスのある人であれば、身の回りの現象から簡単に推測できます。テレビのリモコンのボタンを押しながら携帯電話のカメラでリモコンの先っぽを見ると光って見える事をご存知の方は少なくないでしょう。ちょっと考えれば、これはリモコンの先から出ている電磁波が、私たちが目で認識できる可視光線に類似した性質を持っている証拠だとわかります。すなわち、マイクロ波に近い遠赤外線と可視光に近い近赤外線のどちらなのか、と迷うことがあったとしても、上記事実から近赤外線だと予想できる、ということです。 もちろんこれは厳密な推論ではありませんが、実際この推論は正しく、テラヘルツ波は携帯のCCDカメラでは原理的に検知できません (多光子吸収とか熱励起のような極端な例外はあるかもしれませんが)。このような推論すらできない人が海外で博士号を取得できるとは、海外とやらも身近になったものですね。 ついでに、西日でテレビがつく事がまずありえないのは、リモコンからの近赤外線と違って太陽光には信号が乗っかっていないからです。テラヘルツ波とは何の関係もありません。「嘘もつき通せば真実になる」 という手法は科学では通用しませんよ。 そして最後の3つのコメントで取り上げている 篠原さん に対しては、自らは具体的な根拠を示さず人格批判だけでおしまいですか。しかも、自分の事は棚に上げて文系の官僚までついでに批判するとは、科学者としてどころか、人間として問題があるんじゃないでしょうか。そんなkaetzchen さんには、あなたによる以下の言葉を贈りましょう。 いや、レポート云々は余分なんですが、あまりに非論理的な性差別のため、ついでに取り上げさせていただきました。このように平然と女尊男卑な発言をする教員に教わっている学生は気の毒ですね。同情します。 kaetzchen さん、あなた程度の理解度の方がサイエンスを語るとは 100 年早いです。この程度の頭脳で博士などと名乗られることは、科学者として非常に迷惑に思います。「私は科学者だ」 などというバレバレの嘘をつくのは止めて、もう1度まともな大学でサイエンスを勉強し直される事をおすすめします。 また、kaetzchen さんのニセ科学を信用している皆様にも一言。上記のとおり、kaetzchen さんは息をするように嘘をつく人です。もう少し疑ってかかることをおすすめします。 さて、各論が長くなりましたが、タイトルに 『ニセ科学』 と入れているからにはその方向でまとめます。 ニセ科学の中で私が一番怖いと思うのは、kaetzchen さんのような、「普通の人よりちょっとだけ余分に科学を知っている人」 の存在です。このような人が書いた似非科学文章は、一般の方がその嘘を見抜くことは非常に難しいです。科学オタクが見れば一目瞭然ですが、誰もがそんな科学オタクになるなんてことも、残念ながら不可能です。 ポイントは、この手のニセ科学者の発言と水伝の違いです。 私は田崎先生や菊池先生のように優しくはありませんので、水伝の信者を改宗させる事は不可能だとあきらめています。子供ならまだしも、分別あるべき大人であるにもかかわらず、水伝のようなニセ科学にだまされてしまうような人は、正直手の施しようがありません。放置が吉でしょう。水伝を信用する人のレベルなんてしれていますので (どこぞの知事が信じていたなどと言う例もありますが、これは例外中の例外で、ほとんどの知事は信じていないはずです)、教育現場などにさえ持ち込ませないようにすれば、その影響力はさほど恐れる事はありません。 しかし、今回取り上げた kaetzchen さんの文章は、それなりの科学リテラシーを備えており水伝なんて信じるはずもない人でも、ニセ科学であることを理解できない可能性が高いと考えられます。リモコンの件でわかるように kaetzchen さんは平然と嘘を書く人ですが、部分的に真実も混ざっているため、たまたまその真実の部分だけを検証した "それなりにできる人 (有能な文系人等)" は、「この人の情報は信頼できる」 と勘違いし、リモコンのガセネタを広める広報塔になってしまうかもしれません。"できる人" であるだけに、その波及効果は水伝信者よりよほど恐ろしいと思います。 だからこそ呼びかけます。心ある科学者の皆さん、ネットにあふれるニセ科学文章の問題点を指摘できるのは、あなたたちしかいないのです。誤情報を後世に広めぬため、ぜひ blog を立ち上げ、ニセ科学に鉄槌を下してやってください。専門外の分野にまで無理して手を出してほしいとは言いません。手の届く範囲であなたのお力添えをいただければ幸いです。 ●参考 あらかじめ kaetzchen さんに注意しておきますが、私はエントリ中や以下で示したソースだけを元に上記のエントリを書いたわけではありません。私にとっては完全に専門外の分野ばかりですが、kaetzchen さんと違いこれらの分野についても科学者として恥ずかしくない程度の知識は持っているつもりです。「○○をソースにするなんてレベルが知れる」 等と言う馬鹿げた批判は止めていただきたい。 ・核分裂 アルフレッド・二―ル ウラン235の分離に成功 http://www.enecho.meti.go.jp/e-ene/info/opinion/2004/10/3.html プルトニウムって何だろう-天然の原子炉 http://www.nucpal.gr.jp/website/support/plutonium/plutonium_05.html ・テラヘルツ波 光並み無線通信実現も 「テラヘルツ」一躍脚光(PDFにつき注意) http://www.agri.tohoku.ac.jp/thz/jp/41_h35.PDF リアルタイムテラヘルツイメージング装置の開発 http://www.terahertzjapan.com/lecture3/lecture3.html ・CCD デジカメの「しくみ」:CCDの電荷バケツリレーのしくみ ~スミアの謎~ http://aska-sg.net/shikumi/005-20050309.html 光と光の記録 --- 記録編 http://www.anfoworld.com/Recordings.html CCDについては、光を検知するメカニズムに関するもっとやさしい説明があればいいと思ったのですが、見つかりませんでした。 ・リモコン 赤外線リモコンについて http://www.256byte.com/remocon.htm ナノネットインタビュー:三菱マテリアル株式会社 フェロー兼総合研究所所長 木村 敏郎 氏 http://www.nanonet.go.jp/japanese/mailmag/2003/012a.html 850-1150nmは近赤外光です。ちなみに可視光の波長は大体 800-400nm なので、すぐ近くです。対する1テラヘルツの光の波長は 300000nm。全然違いますね。 ・証拠保全のための魚拓 http://megalodon.jp/?url=http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/e/47f12022b87ffabec88e9de7073d3d72&date=20061122130214 http://megalodon.jp/?url=http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/e/221ceb21cfcfed0c693b9b9be78d2773&date=20061122130405 kaetzchen さんのような非常識な人は、エントリごと消去して逃げる可能性がありますからね。一応。 ■20061122 21:45 追記 ちょっと説明不足だったので、「携帯のカメラでリモコンの光を見る」の辺りに1文を追記しました。 |
2006-11-12 Sun 19:16
『「水からの伝言」を信じないでください』と言うのならやるべき事は一つだろう? http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000172.html J2 さんのおっしゃる 「やるべき事」 とは反証実験だそうです。 ここで問題にしたいのは、すでにさんざん反証実験が行われ、テレビなどでも放送されていることを J2 さんがご存知ないことではありません。「ニセ科学にも反証実験が必要」 と信じている浅はかさこそが問題なんです。 J2 さんのエントリのコメント欄における jobs さんの文章を引用させていただきます。 私の意見も同じです。ニセ科学の反証には、ほとんどの場合において悪魔の証明が要求されます。簡単に言えば、反証は不可能なことがほとんどだ、ということです。 今回の話題である 「水からの伝言」 については、例外的に反証実験が可能です (もちろん、完璧な反証実験はできませんが)。そして、反論の根拠として反証実験の結果を持ち出せば、確かに一般の方の共感は得られやすいでしょう。 しかし、この反論を受けて水伝の主張者側が次に 「この水源から午前2時に汲んだ水を××社の冷凍庫の2段目で冷やしながら○○さんがちょっと鼻にかかった声をかけた場合には成功した」 と主張してきたらどうするんですか? その度にわざわざ科学者が反証実験を行わなければならないのでしょうか? 田崎晴明 先生は、そのような馬鹿げた水掛け論ならぬ 『水掛け実験』 を避けるために、先を見越してあえて反証実験を持ち出さずに記事をお書きになったはずです。そんな田崎先生に、科学の基本すら理解することなく噛み付くなんて100年早いです。出直してきてください。 私がニセ科学問題において一番危ういと思うのは、J2 さんのような目先の物事しか見えていない人の存在です。反証実験の要求が、科学のこれからにどれほど重大な問題を引き起こすか再考の上、ぜひ元エントリを訂正していただきたい。 ここで確認しておきますと、科学では、ある科学者が 「AはBである」 という命題を主張する場合、その立証責任は主張する側にあります。その立証が正当な手続きで行われていなければ、他の科学者は、「AはBである」 という主張に対して 「AはBではない」 と反論して良いのです。 ただし、この 「AはBではない」 という反論は、「Aは絶対にBではありえない」 という意味ではありません。「AはBではない」 と言っていても、今後実験が正当に行われ再現性が確認されれば、すぐにでも 「AがBである」 ことを認めるのが科学者です。科学者の言う 「AはBではない」 を一般の言葉に直せば、「AがBであるとは言えない」 に等しいとお考えください。 ついでに、科学者の皆さんにも一言。blogのような一般に開かれた場で意見を表明されるときは、科学者の常識にとらわれて 「AはBではない」 と言うかわりに、「AがBであるとは言えない」 と一般のレベルに合わせて書いていただければ、無駄な争いを避けられるのではないかと思います。ご一考ください。 ついでに、こちらについても一言。 平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女:「水からの伝言」と「できる人のジレンマ」 http://blog-tech.rikunabi-next.yahoo.co.jp/blog/hirabayashi/145 田崎先生の記事は、はなから 「水からの伝言」 を妄信している人や、J2 さんのようなどうしようもないほど 『できない人』 を対象としているのではないと思います。田崎先生のような 『本当にできる人』 は、私や当blogの読者をはじめとする 『ちょっとできる人』 を刺激しさえすれば十分でしょう。今回も、結果としてその 『ちょっとできる人』 たちが動いて J2 さんのような 『できない人』 を正しく批判しているのですから、田崎先生が件の記事をお書きになった事は成功だったと思います。 そして私は、その 『ちょっとできる人』 たちが動くための障壁を下げてくれたのがインターネットである、と思っています。 ●ぜひお読みいただきたい参考リンク 「水からの伝言」が事実でないというためには、実験で確かめなくてはいけないのでは? http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/md/exp2.html kikulog:検証をめぐるあれこれ http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1157819678 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1157819678#CID1157866960 void GraphicWizardsLair( void ); //:「水からの伝言」にまつわる議論で忘れがちなのは、科学の話と洗脳・共感の話がごっちゃになるところ http://www.otsune.com/diary/2006/11/11/1.html#200611111 はてな匿名ダイアリー:水からの伝言 http://anond.hatelabo.jp/20061111170929 事象の地平線:日本化学会の会誌に水伝批判の現状レポート http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php?logid=2806 少年少女科学倶楽部:科学的でない、とはこういうことさ http://scientificclub-run.net/index.php?UID=1163306043 tukinohaの絶対ブログ領域:「『水からの伝言を信じないでください』を信じないでください」を信じないでください(もう打ち止め!) http://d.hatena.ne.jp/tukinoha/20061112/p1 後は、J2 さんのエントリのコメント欄より、4番の ネオ筑摩屋 松坊堂 さん、15~18番の 若手物理学者 さん、22番の ft さんのコメントも是非お読みください。 |
2006-11-11 Sat 22:44
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/ 当blogをご覧の皆様の中に 「水からの伝言」 を科学と信じている人がいる、などとは思っていませんが、それでも上記リンク先は一読の価値ありなので紹介させていただきます。ぜひご覧ください。 よくまとまっているだけでなく、バカの壁の向こう側の人にも配慮している点は、さすがだとおもいます。 |
2006-09-25 Mon 01:12
NATROMの日記:[医学]肝臓によいサプリメント? http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060920 ぜひ専門家にお伺いしたいと思っていたのですが、オオアザミ(シリマリン、ミルクシスル)はいかがでしょう? ↓こちらでオオアザミを検索し確認したところ、有効性を示唆する結果はそれなりに出ているように思いました。 独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報 http://hfnet.nih.go.jp/ ■20060929追記 NATROM様よりお返事をいただきました。コメント欄もご参照ください。 |