戦争は終わってはいない
「8月15日は第二次世界大戦の終わりでしたが、慰安婦だった私たちにとっては、戦争はまだ一度も終わっていないのです。」オーストラリアのシドニーで15日に開かれた集会で、Jan Ruff O'Herne さんが語った言葉です。豪AAP通信社の記事 "WWII sex slaves demand apology from Japan" が伝えています。オハーンさんは、昨年2月にアメリカの議会下院で、インドネシアで日本軍に拉致されて慰安婦にされたことを証言したオランダ人の女性です。85歳。
フィリピンでも、15日、20人以上の元慰安婦の女性が日本大使館の前でデモを行ないました。AP電 "Filipino women seek Japan's apology for WWII rapes"。79歳の Virginia Villarma さん。「あの人たちが私たちにやったことは絶対に忘れることはできません。今も、胸の傷として残っています。」記事に添えられた写真には86歳の Piedad Nobleza さんが写っています。手にしたプラカードには「日本軍国主義の復活にノーを」と書かれています。
8月15日は日本が戦争に負けた日でした。しかし、それだけでは戦争が終わったとは言えないということなのでしょう。ならば、戦争を終わらせるのは、今を生きる私たちの責任であるはずです。
2008年 8月 17日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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