豊島にも行った
小豆島の隣の豊島《てしま》にも寄りました。朝のフェリーで小豆島から渡って、昼過ぎのフェリーで帰るため、ほんの数時間の滞在で、行ったのは産廃のところだけです。
四半世紀前に明るみに出た豊島の産業廃棄物不法投棄問題。当初60万トンほどと思われていた産廃は、今では90万トン以上あったと推定されています。公害調停によって始められた対策によって、これまでに9割近くの処理が終わったそうです。廃棄物そのものの処理はあとちょうど1年で終わるけれど、汚染された地下水の浄化にはさらに十数年かかるだろうと言われています。
…といった話を、香川県直島環境センター豊島分室の職員のかたから伺いました。本当は廃棄物対策豊島住民会議を通じて見学を申し込み、住民運動の側からのお話も伺いたかったのですが、私が問い合わせるのが遅すぎたため、予約が間に合いませんでした。なので、私は豊島の産廃問題の全体像を把握できたとは言えないと思います。
ものをどんどん作って、便利さを追求し、その後のことを考えない社会全体のありかたとか、自分個人のレベルのこととして、できるだけゴミを出さないように生活しなくてはいけないなあとか、放射性廃棄物などは再処理とか無害化もむずかしいのだから、原発を動かして、そういうものを作り続けて、本当に大丈夫なのだろうかとか、いろいろなことを考えさせられます。
見学の後、豊島をぐるっと一回りしてみました。とても美しい島です。問題が起こった時の、市民の悲しみや怒りはどんなに強かったことだろうと思いました。
2016年 3月 12日 午後 10:57 | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)