オーストリアのモザイク模様
外務省のサイトでオーストリアの基礎データを見ると、宗教については、「カトリック約78%、プロテスタント約5%」と書いてあります。
ドイツの国営通信社 dpa の記事 "Muslims to overtake Protestants in Austria, study says" によると、2006年の推計で、カトリックが563万人、プロテスタントが32万6千人、ムスリムが約40万人。すでにプロテスタント信者よりもムスリムのほうが多くなった見込み。2010年の国勢調査でこの傾向が明らかになるだろうとしています。
だからどうだ、という話ではないのですが、ヨーロッパ・イコール・キリスト教みたいな単純な図式が崩されていくのは興味深いなあと思います。私が子どもだったころは、そういう単純な世界観を注入されつつ育っていったわけですが、これから生まれてくる世代は、いろいろな面で最初から多様性を基盤とした思考を身につけていくわけですね。うらやましい気がします。
2007年 12月 13日 午前 12:04 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
うにさん、トラックバックありがとうございます。
「多様性と寛容」。これがない社会は、一見未知の他者から自分(自国)を守っているような気になっていても、実は対立と憎悪の種を抱えた不安定な社会になるのだと思います。
投稿: 村野瀬玲奈 | 2007/12/13 0:45:27
村野瀬さん、
華やかな記事に無粋なトラックバック、失礼しました(笑)。
ご意見に私も同意します。社会が複数の人間から構成されている以上、等質性を厳格に追求するという営み自体に論理的矛盾が内包されていますよね。
投稿: うに | 2007/12/13 22:51:20