間接的過労死?
カフェイン中毒死の危険性ということですが、
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/214307(カフェイン常用 中毒死 「眠気覚まし」思わぬ危険も)
・・・同教室によると、男性は24時間営業のガソリンスタンドの従業員で、深夜から早朝に勤務。そのまま夕方まで起き、しばらく寝てから出勤する生活を繰り返していた。眠気を覚ますためにエナジードリンクを日常的に多用し、カフェイン錠剤も併用していたという。
男性は昨年、帰宅後に吐いて寝込んでいて容体が急変。数時間後に同居する家族が気付き、救急搬送したが、手遅れだった。死亡の約1年前から体調不良を訴え、吐いて動けなくなることも数回あったという。
直接的にはエナジードリンクや錠剤によるカフェインの過剰摂取が死因なのでしょうが、そのまた原因をたどれば恒常的睡眠不足をもたらす勤務態勢にあったようにも思われ、この間接的因果関係をどこまで安全配慮義務で論ずることができるか否かの法学的議論はさておき、エナジードリンクを避けようね、だけじゃなく、それを常用せざるを得ないような勤務在り方を見直そうという議論につなげていきたいところではあります。
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医学は科学ですのでカフェインと死因の因果を見出すことはできませんし、できることは相関性だけですので、死因には労働環境や生活の質等々の複合的変数を考慮するような文末の指摘は正しく客観性を担保できると思います。どうもメディア独特のセンセーショナルな扱い方が、それになれていない医学者を誤誘導し悪者探しで様々な社会混乱を招きそうです。
早速扱いますよ。ネタ切れ年末ですから。
投稿: kohchan | 2015年12月22日 (火) 15時20分