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2008年5月16日 (金)

移民受入れ案自民議連が合意

朝日の記事ですが、まだHPにアップされていないようです。

中川秀直氏と云えば、最近政局業界では、

>〈与謝野本命、中川秀直対抗――〉

「ポスト福田」をめぐる自民党の権力闘争は、通常国会終盤、いよいよ本番が始まろうとしている。

http://diamond.jp/series/uesugi/10028/?page=3

と、次期総理とまで目される人のようなのですが、そして、ネオリベ軍団別働隊日本的リフレ小隊の方々からは、熱烈な支持を受けている人のようなのですが、(そして、「リフレ汁!」とかいっているだけなら、それ自体は結構なことなので、あれこれ批判がましいことなど云う必要のないことなのですが)、実は自民党における外国人労働力導入論の急先鋒という面もある方のようなのです。

>自民党の国会議員約80人で作る外国人材交流推進議員連盟(会長:中川秀直元幹事長)は15日、会合を開き、海外からの移民の受入れを進める「日本型移民政策」の提言案について大筋で合意した。中長期的には「移民庁」の創設もめざす。6月中に内閣に提出する方針。

提言案は、人口減が進む中持続的な経済成長を図るため、外国人の積極的な受入れが必要だとした。今後50年間で、欧州諸国並みに人口の10%を移民が占める「多民族強制国家」をめざす。

ああ!ほんとに、何遍云っても、こういう空疎な論理が湧いてくるんですね。

「欧州諸国並み」って、あのさあ、見習うべきところを全然見習わないでおいて、こういう絶対見習ってはいけないところ、欧州諸国自身が「ああ!なんて莫迦なことをしたんだろう、しかし覆水盆に返らず、入れてしまったものはどうしようもないから、何とか騙し騙しやっていくしかないなあ!」と後悔の念にさいなまれているところだけを、わざわざよりによって、めざさなくてもいいのではないでしょうかね。

念のため云っておくと、私は移民が1000万人入ってきてもいいと思っているんです。EU諸国におけるEU加盟国同士の国民と同じ様な厳格な差別禁止内国民待遇を完全に実施するつもりがあるのであればね。欧州諸国の「外国人」には、全く異なる二つの概念があります。一つは、EU条約、各指令に基づき各国国内法で厳格に均等待遇が要求されているEU域内国民であり、もう一つはそれ以外の「第三国人」です。フランスのアルジェリア人、ドイツのトルコ人、ベルギーのモロッコ人、英国のパキスタン人など、だいたい都市郊外の移民地区に集中して、いわゆる内政問題としての「移民問題」の原因となっている人々です。

中川氏らは、どういう「移民」を念頭においているのでしょうか。もし前者だというなら、EU諸国がとっているのと同様の法制を完備することが先決ではないでしょうか。韓国や台湾くらいの経済水準であれば、それは可能だろうとは思います。でも、多分、この議連の皆さんの考えているのはそういうことではないのでしょう。

>提言では、対象を熟練労働者などにも広げる。

具体策としては、研修・技能実習制度を廃止し、国内の職業訓練施設で外国人に技能を身につけさせた上で定住を認める新制度を提言。

職業訓練校で技能を身につけなければいけないような「熟練労働者」を大量に導入しようというわけですね。

>現在約13万人の海外からの留学生を、25年までに100万人に増やすことも掲げている。

いや、まじめに学問研究に励む留学生を増やすことには誰も反対ではないでしょう。でも、多分間違いなくこれで喜ぶのは、勉強よりもアルバイト就労が目的の偽装留学生を大量に在籍させることでなんとか息をつないでいるある種の大学の経営者たちなのではないでしょうかね。

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