[読書] 使いこなしたい同音同訓異義語 (京都書房編集制作部/著・京都書房) 感想
辞書でなく、漢字クイズのような形式の本
私のようにブログを書いたり、仕事の文章や私的な手紙を書く時、同音同訓異義語に困ったら、多くの人はネットで検索して調べて、それでも用例が解かり難い場合は「平仮名」で誤魔化しているケースが多いのでは?斯く言う私も、その場しのぎでネット検索で済ませてしまっている。
これが続くと、面倒だからいつも同じ単語を使うようになって、面白い文章や人に興味を惹かれるような文章を書くのは難しくなる。そこで辞書でなく、漢字クイズのような形式の本は無いかと探して手にしたのがこの本だ。
つい平仮名で誤魔化してしまうケースが…
全体は、
第1部 クイズ式 同音同訓使い分け辞典
第2部 チェック! 書き誤りやすいことば
の2部構成になっている。例えば、第1部からこんな問題を…
かえる(換・替・代・変)
選手オーダーを書き【か】え、ユニフォームに着【か】え、エースに【か】わってマウンドに立った田中は試合の空気を【か】えた。
さて、出来たろうか。正解は、「選手オーダーを書き換え、ユニフォームに着替え、エースに代わってマウンドに立った田中は試合の空気を変えた。」となる。これは簡単な部類の問題で、他にも「かかる・かける(掛・架・係・懸・賭)」など、知っているようでつい平仮名で誤魔化してしまうケースがたくさん掲載されている。
教科書も出版してる京都書房だから、装丁もお洒落
第2部のチェック形式はもっと間違いやすい言葉が並ぶが、紹介してしまうと読む楽しみが無くなるからこの辺で止めておこう。そこで、勉強になる内容以外に私が本書をおすすめする理由は、出版社が京都書房と言う高等学校の国語教科書と副教材を中心に、国語国文・日本語に特化した専門出版社であること。
そのために、内容への信頼度はかなり高い。そして、京都らしい淑やかで落ち着いた装丁がいい。辞書や参考書のようなお堅い雰囲気は無く、「あぶらとり紙のよーじや」風な洒落た感じが、シリーズで揃えたくなるような美しささえある。
あとがき
知ってるようで実は適当に漢字で書いてしまっていることが多いことを再認識できました。文体も堅苦しくなく、文字も大き目で、読み易いです。中高生へのプレゼントにも最適だと思います。
|
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
ゆっくり前へ ことばの玩具箱 (京都書房ことのは新書)
会話で覚える四字熟語 (京都書房ことのは新書)
敬語ひとり稽古 (京都書房ことのは新書)
こころを動かす 共感のことば 説得のことば (京都書房ことのは新書)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/7606/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
- 関連記事
-
- [読書] 「なぜか売れる」の公式 (理央 周/著・日本経済新聞出版社) 感想 (2015/10/08)
- [読書] 東京ディズニーリゾート植物ガイド (畑山 信也/著),竹下 大学/監修・講談社) 感想 (2015/10/06)
- [読書] 使いこなしたい同音同訓異義語 (京都書房編集制作部/著・京都書房) 感想 (2015/10/04)
- [読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案 (2015/09/22)
- [読書] 察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方 (五百田 達成/著・ディスカヴァー・トゥエンティワン) 感想 (2015/09/19)