[読書] 東京ディズニーリゾート植物ガイド (畑山 信也/著),竹下 大学/監修・講談社) 感想
以前は、本書のようななガイドツアーが存在した
2008年に東京ディズニーシーの体験型ツアーに『ディズニーシー・アカデミー :フラワー&ツリーツアー』があった。ツアーは、ガイドキャストと実際に植栽担当の2名が約2時間かけてパーク内を説明してくれる贅沢なもの。当時、私が参加したことを書いた記事がこちら。
ディズニーシー・アカデミー :フラワー&ツリーツアーに参加しました
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/346/
植栽でも “映画のオーヴァーラップ” を創り出す
ウォルト・ディズニーがパーク建設時にとても大事にしたのが「植栽でも映画のオーヴァーラップを創り出す」こと。エリア毎に異なった設定やテーマが存在するのは皆さんご存知の通り。それをゲストが歩きながら、移り変わりを自然に受け入れられるように、線引きの境目できっちり変えるのでなく、徐々に雰囲気を変える工夫。
また、植栽も海に面した部分には防風林をイメージした松の木を多く、ジャングルでは亜熱帯のシダ類を多めになどの工夫もある。そして、そのエリアの境目は両方の地域の植物が少しずつ混ざっていくと言うアイデアだ。
ディズニーのテーマパークと植物は切っても切り離せない
ウォルト・ディズニーが初めてカリフォルニアにディズニーランドを建設した時も、乾燥地帯の土地で如何に植物で「映画の世界」「夢の世界」を作り上げるのか試行錯誤したように、ディズニーのテーマパークと植物は切っても切り離せない関係がある。植えてある草花や樹木のすべてにそこで育っている意味や理由付けがある。
本書にはその意味を知る上での、個々の植物の詳細な解説がハンドブックとしてまとまっている。パーク内にいると「この花、なんて言うんだろう?」と思うことがあるが、本書があれば一発解決。巻末の植物マップが意外と便利。植物目当てにパーク内を散歩することも簡単にできる。
ケープコッドのペグおばさんはガーデニングが大好き
コラム記事『ペグおばさんはガーデニングが大好きって知ってましたか?』に触れてみよう。ケープコッドにあるペグおばさんのお店「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」は鮭の遠洋漁業に長期に働きに出ているご主人を港の前の小さなお店で待っているペグおばさんのお店と言う設定で、家庭雑貨やダッフィーなどを販売している。
その右横に小さな家庭菜園があるのをご存知だろうか。キャストに聞いたところ、年間30前後の植物を季節ごとに植え替え、育った実はキャストが美味しく食べているそうだ。この写真は2015年9月末に私が撮影したもの。
あとがき
東京ディズニーリゾートが好きで、植物が好きなら是非とも1冊はバッグに忍ばせてインパしたい本です。写真もきれいですし、パーク内の場所も解かり易くてお薦めです。
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ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと
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