異文化交流の難しさ…「首つりの絵」を考える
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100722-00000000-maip-soci
千葉県八千代市の私立秀明八千代中学・高校で、英語担当の教師が、授業中に生徒が解答ミスを重ねると、人が首をつっている姿を連想させる絵を黒板に描いていたことが、複数の生徒や卒業生の証言で分かった。同校では08年に校内で生徒が首つり自殺しているが、その後も続いていたという。亡くなった生徒の両親は「こうした指導は問題だ」と憤っている。
最初は、「ブラックジョークにも程がある」と思った…
このニュースを聞いて、最初は「外国人教師とは言え、ブラックジョークにも程がある」と考えた。しかし、文面だけでは事件の全体像はわからないわけで、そこで、どんな"首つりの絵"かと見てみると、左のような絵だ。そこで、ちょっと記事の信ぴょう性に疑いを持った。
欧米のHangman(絞首刑執行人)って単語ゲームでは?
たまに映画にも登場する"Hangman(絞首刑執行人)"と言う、二人でやる単語ゲームがあるが、その時に使うイラストそっくり(Wiki参照)。簡単に言うと、互いに単語を埋めて行って、最後に"吊るされた男"の絵を完成させるゲーム。そう、これは"首つり(自殺)"の絵ではない。また、オンラインゲームなら、http://www.hangman.no/があるが、それなりの語学力が無いと難しい。
異文化交流の難しさと、その時の緊張も考えるべき。
私も、この外国人の英語教師が「(日本人がHangmanを)知らないのを知らなかった」では、済まされないと思う。ただ、これには、異文化交流の難しさや、混ざり合う際の緊張をもっと学校と言う教育現場にいる人たちが、真剣に考える必要がある、と言う問題提起でもあるからだ。簡単に外国人教師を教室に招き入れれば、それで終わりと言うような、安易な問題で無いと思う。
事件の高校が地元なので、より興味関心を持ちました。やはり、本件は欧米で一般的な絞首刑の(絵を描く)言葉ゲームと、過去に学校で首つり自殺者が出ていると言う、二つの事象が同時に起きたので、問題が湾曲し肥大化していると思います。Yahoo!の記事もそうですが、もっと冷静に事実に基づいて考え直すべきだと思います。戦争の始まりは、異文化のぶつかり合いがほとんど。異文化交流は素晴らしいことですが、ぶつかる時に不幸を生むこともあるってことです。
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