地味～に作業を快適にするTips。今回はAfter Effectsのマスクカラーを変更する方法を紹介したいと思います。

After Effectsのマスクの色は、デフォルトで黄色です。


真面目な話、マスクパスが黄色というのは結構やっかいです。背景が暗いときは黄色いマスクパスが目立って良いのですが、背景が明るいと溶け込んで見にくくなってしまいます。


そこで、マスクの色を赤に変えて作業するコンポジターが多いようです。赤だと、どんな背景でもたいてい見やすいので、快適に作業できます（背景が赤の場合はダメですが）。ちなみにNUKEというコンポジットソフトの場合は、マスクの色はデフォルトで赤です。


というわけで、After Effectsでマスクカラー（パスの色）を変更する方法を説明したいと思います。


1.ラベルカラーをクリックします。


2.好きな色を選んで[OK]をクリックします。


という感じで、簡単です。しかし、毎回やるのは面倒です。最初から赤だったらいいのに……。


環境設定ファイルを書き換えることで、デフォルトのマスクカラーを変更することができます。After Effectsを終了してから、環境設定ファイルの書き換えを行います。

After Effectsの環境設定ファイルは、Windowsの場合、以下の場所にあります。


ちなみに[AppData]というフォルダはWindowsの"隠しフォルダ"なので、ひょっとしたら表示されていないかもしれません。隠しフォルダを表示したい場合はWindowsのフォルダーオプションの設定を変えてください。

で、この場所に、日本語版ユーザーであれば「Adobe After Effects 13.8 環境設定.txt 」のような名前のテキストファイルが見つかると思います（数字はバージョンによって異なります）。


これがAfter Effectsの環境設定ファイルです。After Effectsを終了するタイミングで、毎回保存されています。

メモ帳でこのテキストファイルを開いてください。中身はとても長いので、検索機能を使うと良いです。キーボードの Ctrl + F を押して検索ウィンドウを出し、"mask colors"と入力してください。


["Mask Colors"] という項目が見つかります。そこに


という一行があるはずです。


「ffff00」というのが黄色を意味するカラーコードになっているので、赤を意味する「ff0000」に書き換えて、ファイルを保存して閉じます。


これで次回からAfter Effectsを開くと、マスクカラーはデフォルトで赤になります。

ではまた。

快適なマスク切りライフを！

---

関連記事

• After EffectsにおけるOCIOを使ったACESシーンリニアワークフロー (2024/04/25)
• After Effectsの調整レイヤーを使いこなすためのTips (2017/01/29)
• After Effectsのマスクカラーを変更するTips (2016/11/28)
• Photoshop & AE 初心者にオススメしたい3つの便利な色調補正機能 (2015/01/26)
• After Effectsのプロジェクトを把握する方法まとめ (2014/12/02)
• After Effectsのコラップスを使ってはいけない？ (2014/08/23)
• After Effectsの作業スピードを上げるコンポジションの組み方 (2014/07/13)
• After Effectsで綺麗なグローをつくるテクニック (2014/03/29)
• After Effectsのレイヤー合成の仕組み (2014/03/18)