総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業で地殻変動が起きている。米テスラ、中国・比亜迪(BYD)などの新興勢力が電気自動車(EV)で躍進し、米巨大IT(情報技術)企業やソニーグループなど異業種の有力企業も新たな主役になろうと名乗りを上げる。エンジンからモーターへ、ヒトが運転する乗り物から乗り物自身が考えて走るスマートカーへ――。大変革期を迎え、トヨタ自動車のような巨大メーカーも自己革新なくして生き残れない。あらゆる産業を巻き込んだ秩序のつくり直しが始まった。(写真:bubaone/Getty Images)