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『Fleet Foxes』Fleet Foxes

ブライアン・ウィルソンの新譜は声の衰えはあるにしても良いアルバムだと思ったけれど、そのブライアンを愛して止まない(だろう)このフリート・フォクシーズのデビュー作がまた素晴らしい。サブ・ポップ期待の新人。

サンクス欄にズラッと並んだミュージシャンの名前。ブライアン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン、ザ・バンド、ヴァン・モリソン、ジョン・レノン、ハリー・ニルソン、ジュディ・シル、ジルベルト・ジル、チャールズ・ミンガス、マーヴィン・ゲイ…その他もろもろ。同じサークルか?と思うほど似た趣味が単純に嬉しいけれど、要は古いロックへの憧憬を小細工なしで再現した一枚。ビーチ・ボーイズやCSNYを思う見事なコーラス・ワーク、穏やかなフォーク・ロックが、ノスタルジーを喚起してやまない。ああ!古き良き60年代、青春の70年代…

当時を知らない僕でさえそう郷愁をかきたてられるのは、秀逸な曲構成、ヴィンテージな音質もさることながら、サウンドの奥行きのせいだと思う。音同士の距離感というか、重層的な、垂直方向への音の配置ではなく、広い空間に音を散在させているような感じで、それは多分記憶とか郷愁とかととても良く似た構造なのだろうと思う。すごくいいバンドです。号泣できます(できません)。


「White Winter Hymnal」


「He Doesn't Know Why」


ライヴ映像。


【BEST ALBUM 2008 ロック/ポップス部門】

1. 『Welcome to the Welcome Wagon』the Welcome Wagon
2. 『The Movie』Clare & The Reasons
3. 『Fleet Foxes』Fleet Foxes
4. 『Skeletal Lamping』 of Montreal
5. 『með suð í eyrum við spilum endalaust』sigur rós
6. 『To Survive』Joan As Police Woman
7. 『We Brave Bee Stings And All』Thao with the Get Down Stay Down
8. 『Madam Owl』Jeff Hanson
9. 『Everything And Everyone』Patrick & Eugene
10. 『Obituaries』Kenneth Pattengale

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圏外

11. 『@#%&*! Smilers』Aimee Mann
12. 『Sunday Morning In Satuday's Shoes』Richard Julian
13. 『I'm Not There』O.S.T.
14. 『Jukebox』Cat Power
15. 『Vampire Weekend』Vampire Weekend
16. 『Modern Guilt』Beck
17. 『Golden Boy』Reuben Butchart
18. 『JIM』Jamie Lidell
19. 『The Hottest State』O.S.T.
20. 『Hercules and Love Affair』Hercules and Love Affair
21. 『23rd & Stout』Chuck E. Weiss
22. 『Asa』Asa
23. 『19』Adele
24. 『Warpaint』The Black Crows
25. 『The Odd Couple』Gnarls Barkley
26. 『The Rainbow Express』Ja Confetti
27. 『El Madmo』El Madmo

最初ヴォーカルが野暮ったいと思ったけど、慣れてきた。