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Groove Curse / Jordan Rakei

オーストラリアのブリスベン出身のシンガー/鍵盤奏者、Jordan RakeiによるセカンドEP。ソウル/R&Bのほかにレゲエを大きなルーツとしている人で、2013年のデビューEP"Franklin's Room"では両者がほぼ半々に配されていたが、このEPは大きくソウル側に寄った内容になっている。タイトルもストレートな「A Tribe Called Government」ほか、ジャジーで色っぽいネオソウルが全5曲。奥行きのある空間にローズの甘い音色が広がり、低音がまろやかなヴォーカルとこくのあるベースラインが下腹に心地好く響く。はっきりとしたレゲエ色は抑えられてはいるものの、Gwen Bunnが客演した「Street Light」などではダビーなエッセンスをさりげなく忍ばせており、それがふくよかな聴感をもたらしている。余韻で滲ませたメロウネスはさらに味わい深い。




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Virtual Lover EP / jr. hi *FREE DL

昨年、The Weekndを迎えた「Secret」で突如現れた謎のR&Bユニット、jr.hiによるデビューEP。「Secret」のサウンドクラウドのタグに"Rodney Jerkins"とあったため、中の人はRodney Jerkinsなのではないかという噂もあったが、真相はここでも明かされていない(明かすならこのタイミングじゃないんかね)。バレンタインデーにリリースされた、スクリューが甘いムードを引き立てるChildish Gambino客演の「Trillion Girls」や、オートチューン・ヴォーカルが異次元を漂う「Love Abyss」など、少々陰鬱とした癖のあるトラックに工夫を凝らした歌が乗るエクスペリメンタルなR&Bは、好みはわかれそうだが充実している。




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Abhi//Dijon EP / Abhi//Dijon *FREE DL

メリーランド州出身の男性デュオ、Abhi//DijonによるデビューEP。丁寧に作り込まれたフューチャリスティックなトラックと、甘いハイトーン・ヴォイスの組み合わせが実にエレガントな恍惚のネオソウル。わずか4曲ながら、聴いた後には深い余韻が残る。欠点らしいところも見当たらず、スウィートな歌モノが好きな人であれば、まずハマるはずだ。



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Multiple Orgasms / HotStylz *FREE DL

2008年にデビュー・シングル「Looking Boy」がヒットしたシカゴのラップ・トリオのHotstylzによる、"A.D.D."(09年)、"Where Yall Been At?"(11年)、"Gas"(12年)に続く4枚目のミックステープ。"A.D.D."からYung JocとMyaが客演する「Faucet」が再収録されているが、SWV「Rain」を下敷きにしたこの曲の雰囲気に合わせたようなスムースな楽曲が並んでおり、非常にR&B的な内容になっている。ラップも漂うアンビエンスやメロディアスなトラックとの境界線が曖昧なささやきに近いものが大半で、そのまま歌にまでつながっていく場面も。歌自体はお世辞にもうまいとは言えないが、くたっとしたヘタウマ感はなかなか気持ちよく、つい繰り返し聴いてしまう。Bobby V、Lloydが参加。