①RCサクセション
原子力問題や戦争、テロといった政治的にタブーなテーマを扱った歌詞を洋楽のメロディーに乗せて歌う清志郎の替え歌プロテスト・ソング集「カバーズ」は極論すればジョン・レノンの「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」のように “歌詞を聴かせる” ことを意図して制作されたアルバムだが、名曲名演揃いのこのアルバムの中でも特に気に入ったトラックが大韓航空機爆破事件の事を歌ったこの「シークレット・エージェント・マン」だ。生々しい歌詞もインパクト絶大だったが、イントロに金賢姫の肉声を入れ、後にHISで共演することになる演歌の坂本冬美に3番を歌わせて(←INFを “世界通貨基金” と勘違いしてたアホな私は最初歌詞の意味がよぉ分からんかった...)そのコブシの効いた歌声で曲の展開にメリハリをつけるなど、彼のトータル・プロデューサーとしての卓越した音楽的センスに唸ってしまう。冬美姐さんの起用によって “単なるベンチャーズ・カヴァー” を超越した存在感を持つに至った大傑作だ。
SECRET AGENT MAN (金賢姫) .wmv
②Brian Setzer & Tomcats
トムキャッツはストレイ・キャッツの前身的存在といえるロカビリー・トリオで(←まぁ例えるならブライアン・セッツァーにとってのクオリーメンみたいなもんか...)、この演奏は1980年5月30日にニューヨークのTKs Placeで行われたギグの模様を収めたオフィシャル・ブートレッグ・ライヴ・アルバム「リップ・イット・アップ」に入っていたもの。ブライアン・セッツァーはBSOのライヴ1曲目に「ハワイ・ファイヴ・オー」をもってくるほどの熱狂的なベンチャーズ・マニアであり、このベンちゃん・カヴァー祭りも元をただせば彼の「キャラバン」がきっかけになったワケだが、そんなセッツァー兄貴の若かりし頃の熱演が聴けるこのトムキャッツ版「シークレット・エージェント・マン」も竹を割ったようなストレートアヘッドなロックンロールで、ノリ一発で聴き手をノックアウトする素晴らしい演奏だ。やっぱりセッツァー兄貴は最高やでぇ~(^o^)丿
Brian Setzer & The Tomcats - Secret Agent Man
③Willie Mitchell
このウイリー・ミッチェルという人は名前すら聞いたことがなかったのだが、大好きな「シークレット・エージェント・マン」をやっているのをYouTubeで知り、どんなんかなぁと試聴してみるとこれが中々エエ感じ(^.^) この曲が入っているアルバム「イッツ・ホワッツ・ハプニン」には他にも「ジ・イン・クラウド」や「ア・テイスト・オブ・ハニー」、「ウリー・ブリー」といった名曲がいっぱい入っていたので迷わずゲットした。 “メンフィス・ソウル” と呼ばれるアーシーなサウンドで聴く「シークレット・エージェント・マン」は実に新鮮で、ベンチャーズを始めとするエレキ・インスト・バンドと同じようにギターを使っていながらこれほど違った雰囲気の演奏になるものかと感心させられた。顎が落ちそうな(?)このグルーヴ、たまりませんわ... (≧▽≦)
Willie Mitchell - Secret agent man
④Johnny Rivers
私は昔から海外TVドラマの主題歌が大好きでそれらを集めたコンピレーションCDも持っているのだが、不幸なことにその盤の中にこの曲は入っておらず、又この「ザ・シークレット・エージェント」という番組を実際に見たこともなかったので、当然ジョニー・リバースのオリジナル・ヴァージョンを耳にしたこともなかった。私がこの曲を初めて聴いたのはベンチャーズのヴァージョンで、その後清志郎師匠やセッツァー兄貴の秀逸なカヴァーを聴き、最後の最後に辿り着いたのがこのオリジナル・ヴァージョンというワケだ。ジョニー・リバースというシンガーについては恥ずかしながら名前だけしか知らなかったが、調べてみると1964年にビートルズ旋風が吹き荒れる中、チャック・ベリーの「メンフィス」をカヴァーして全米2位まで行ったバリバリのロックンロール・シンガーとのこと。この曲でも持ち前のノリの良さで楽しませてくれるが、私的には初めてオリジナルの歌詞をちゃんと聴けたことが一番の収穫で、スパイの悲哀を見事に表現した “Odds are he won't live to see tomorrow♪”(奇妙なのは彼が明日を目にするために生きようとはしていないことだ...)のラインがたまらなく好きだ。
JOHNNY RIVERS - Secret Agent Man 1966
⑤Ventures
私が初めて買ったベンチャーズ盤はCD黎明期の1984年(!)に出た「サーフィン・デラックス」という偏った選曲のベスト盤(←CD1枚が3,500円もしたんよね...)だったため、その後20年という長きに亘って彼らのほんの一側面しか知らずに過ごして遠回りしてしまったが、「木の葉の子守唄」を聴いてコレはえらいこっちゃとばかりに買ったのが「ベンチャーズ・EPコレクション」という4枚組ボックス・セット。ベンチャーズ・マニアとしての今の私があるのはこのボックスのおかげであると言っても過言ではない。CD4枚全103曲を一気呵成に聴き通した時のメカラウロコ感は今でも忘れられないが、そんな中で強く印象に残ったキラー・チューンの1曲がこの「シークレット・エージェント・マン」だった。このベンチャーズ・ヴァージョンは持てるテクニックを駆使して縦横無尽に弾きまくるノーキーの歌心溢れるプレイに圧倒される痛快無比なロックンロールに仕上がっており、先の「木の葉」と共に私をベンチャーズ狂いにさせた思い出深いナンバーだ。尚、この曲が入っているアルバム「バットマン」はトホホなジャケット(←TV番組「バットマン」のスタートとタイミングを合わせるために大急ぎで制作されたせいであんな手抜きアートワークになったらしい...)のせいかファンの間ですら滅多に話題に上ることのない不憫な1枚だが、私的には名曲名演てんこ盛りの超愛聴盤なのだ。
THE VENTURES SECRET AGENT MAN
原子力問題や戦争、テロといった政治的にタブーなテーマを扱った歌詞を洋楽のメロディーに乗せて歌う清志郎の替え歌プロテスト・ソング集「カバーズ」は極論すればジョン・レノンの「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」のように “歌詞を聴かせる” ことを意図して制作されたアルバムだが、名曲名演揃いのこのアルバムの中でも特に気に入ったトラックが大韓航空機爆破事件の事を歌ったこの「シークレット・エージェント・マン」だ。生々しい歌詞もインパクト絶大だったが、イントロに金賢姫の肉声を入れ、後にHISで共演することになる演歌の坂本冬美に3番を歌わせて(←INFを “世界通貨基金” と勘違いしてたアホな私は最初歌詞の意味がよぉ分からんかった...)そのコブシの効いた歌声で曲の展開にメリハリをつけるなど、彼のトータル・プロデューサーとしての卓越した音楽的センスに唸ってしまう。冬美姐さんの起用によって “単なるベンチャーズ・カヴァー” を超越した存在感を持つに至った大傑作だ。
SECRET AGENT MAN (金賢姫) .wmv
②Brian Setzer & Tomcats
トムキャッツはストレイ・キャッツの前身的存在といえるロカビリー・トリオで(←まぁ例えるならブライアン・セッツァーにとってのクオリーメンみたいなもんか...)、この演奏は1980年5月30日にニューヨークのTKs Placeで行われたギグの模様を収めたオフィシャル・ブートレッグ・ライヴ・アルバム「リップ・イット・アップ」に入っていたもの。ブライアン・セッツァーはBSOのライヴ1曲目に「ハワイ・ファイヴ・オー」をもってくるほどの熱狂的なベンチャーズ・マニアであり、このベンちゃん・カヴァー祭りも元をただせば彼の「キャラバン」がきっかけになったワケだが、そんなセッツァー兄貴の若かりし頃の熱演が聴けるこのトムキャッツ版「シークレット・エージェント・マン」も竹を割ったようなストレートアヘッドなロックンロールで、ノリ一発で聴き手をノックアウトする素晴らしい演奏だ。やっぱりセッツァー兄貴は最高やでぇ~(^o^)丿
Brian Setzer & The Tomcats - Secret Agent Man
③Willie Mitchell
このウイリー・ミッチェルという人は名前すら聞いたことがなかったのだが、大好きな「シークレット・エージェント・マン」をやっているのをYouTubeで知り、どんなんかなぁと試聴してみるとこれが中々エエ感じ(^.^) この曲が入っているアルバム「イッツ・ホワッツ・ハプニン」には他にも「ジ・イン・クラウド」や「ア・テイスト・オブ・ハニー」、「ウリー・ブリー」といった名曲がいっぱい入っていたので迷わずゲットした。 “メンフィス・ソウル” と呼ばれるアーシーなサウンドで聴く「シークレット・エージェント・マン」は実に新鮮で、ベンチャーズを始めとするエレキ・インスト・バンドと同じようにギターを使っていながらこれほど違った雰囲気の演奏になるものかと感心させられた。顎が落ちそうな(?)このグルーヴ、たまりませんわ... (≧▽≦)
Willie Mitchell - Secret agent man
④Johnny Rivers
私は昔から海外TVドラマの主題歌が大好きでそれらを集めたコンピレーションCDも持っているのだが、不幸なことにその盤の中にこの曲は入っておらず、又この「ザ・シークレット・エージェント」という番組を実際に見たこともなかったので、当然ジョニー・リバースのオリジナル・ヴァージョンを耳にしたこともなかった。私がこの曲を初めて聴いたのはベンチャーズのヴァージョンで、その後清志郎師匠やセッツァー兄貴の秀逸なカヴァーを聴き、最後の最後に辿り着いたのがこのオリジナル・ヴァージョンというワケだ。ジョニー・リバースというシンガーについては恥ずかしながら名前だけしか知らなかったが、調べてみると1964年にビートルズ旋風が吹き荒れる中、チャック・ベリーの「メンフィス」をカヴァーして全米2位まで行ったバリバリのロックンロール・シンガーとのこと。この曲でも持ち前のノリの良さで楽しませてくれるが、私的には初めてオリジナルの歌詞をちゃんと聴けたことが一番の収穫で、スパイの悲哀を見事に表現した “Odds are he won't live to see tomorrow♪”(奇妙なのは彼が明日を目にするために生きようとはしていないことだ...)のラインがたまらなく好きだ。
JOHNNY RIVERS - Secret Agent Man 1966
⑤Ventures
私が初めて買ったベンチャーズ盤はCD黎明期の1984年(!)に出た「サーフィン・デラックス」という偏った選曲のベスト盤(←CD1枚が3,500円もしたんよね...)だったため、その後20年という長きに亘って彼らのほんの一側面しか知らずに過ごして遠回りしてしまったが、「木の葉の子守唄」を聴いてコレはえらいこっちゃとばかりに買ったのが「ベンチャーズ・EPコレクション」という4枚組ボックス・セット。ベンチャーズ・マニアとしての今の私があるのはこのボックスのおかげであると言っても過言ではない。CD4枚全103曲を一気呵成に聴き通した時のメカラウロコ感は今でも忘れられないが、そんな中で強く印象に残ったキラー・チューンの1曲がこの「シークレット・エージェント・マン」だった。このベンチャーズ・ヴァージョンは持てるテクニックを駆使して縦横無尽に弾きまくるノーキーの歌心溢れるプレイに圧倒される痛快無比なロックンロールに仕上がっており、先の「木の葉」と共に私をベンチャーズ狂いにさせた思い出深いナンバーだ。尚、この曲が入っているアルバム「バットマン」はトホホなジャケット(←TV番組「バットマン」のスタートとタイミングを合わせるために大急ぎで制作されたせいであんな手抜きアートワークになったらしい...)のせいかファンの間ですら滅多に話題に上ることのない不憫な1枚だが、私的には名曲名演てんこ盛りの超愛聴盤なのだ。
THE VENTURES SECRET AGENT MAN
秘密諜報員大好きなナンバーです。
RCのカバーズはもちろん愛聴盤です。
トムキャッツのロックンロールもいいですし、ジョニー・リバースのオリジナル・ヴァージョンもグッドです。
ベンチャーズの他の曲はオリジナルとベンチャーズバージョンがあまりにも違うのもありましたがこの曲はオリジナルからかっこいいですね。
TV番組の「ザ・シークレット・エージェント」っよく知らないのですがスパイものなんですよね。
0011ナポレオンソロは好きでよく見ていました。
この曲はオリジナルの出来が良いので
ベンチャーズもアレンジをあれこれいじらずにストレートに演奏していますが、
そのおかげでベンチャーズのロックンロール・バンドとしての凄さが実感できますね。
ベンチャーズのオリジナル曲「007-0011」もめちゃくちゃカッコイイ曲です。
やっぱり疾走系ロックンロールに勝るものはないなー